ドナルド・トランプ米大統領は7月11日、ビットコインをはじめとする仮想通貨やFacebookが関わるLibraに対し、否定的な見解を示した。
トランプ大統領は自身のTwitterで「私は通貨ではないビットコインや他の仮想通貨のファンではない。仮想通貨は価格の変動が大きい」と発言した。また、規制がされていない仮想通貨は薬物取引や違法行為を促進しかねないことに懸念を示している。
トランプ大統領の発言はFacebookが関わる仮想通貨Libraにまで及んだ。「Facebookが発行するLibraも仮想通貨と同様だ。FacebookやLibraに参画する企業が”銀行”になりたいのであれば、銀行の設立許可証が必要であるし、銀行が準拠するさまざまな規制にも従う必要がある。」米ドルこそが米国唯一の通貨であるとするトランプ大統領のTwitterに対して、トランプ氏の意見に反対する抗議メッセージもある中、数万件ものTwitterコメントが投稿された。
Libraを巡る議論は、Libraの運営企業にFacebookがいることをとっかかりとして、強く規制を求める方向へ向かい始めている。一見すると仮想通貨にとってネガティブな流れに見えるものの、米国大統領やFRB議長が仮想通貨に対するスタンスを公表するきっかけを作ったという観点で、Libraの功績は大きいといえる。これを機に、仮想通貨やデジタル資産を巡る議論が進んでいくことが期待される。
【参照記事】Donald J. Trump 公式Twitterアカウント
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