「仮想通貨Makerの役割や特徴って?」
「仮想通貨Maker(メーカー)はどこの取引所で買えるの?」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?
仮想通貨Maker(メーカー)は、ステーブルコインのDaiと深く関係する通貨で、Daiの価格調整などを担っています。
そのため、Daiの需要次第ではMakerの将来も明るくなってくると言われています。
そこで、本記事では仮想通貨Maker(メーカー)の概要や特徴、ステーブルコインDaiとの関係性について紹介していきます。
仮想通貨 Maker(MKR)とは
通貨名称 | Maker |
---|---|
通貨単位 | MRK |
公開日 | 2017年11月 |
発行上限枚数 | 1000000MKR |
取り扱い取引所 | OKEx・HitBTC・Bancor Network・Bitbox |
公式HP・SNS | 公式サイト ホワイトペーパー |
仮想通貨Maker(メーカー)は、仮想通貨の価格の安定化を測るために2017年11月に誕生したステーブルコインのひとつです。通貨単位にはMRKが用いられています。
具体的には、ステーブルコイン(ペッグ通貨)であるDai(ダイ)の価格調整をすることがMakerの主な役割となっています。
Maker(メーカー)は他の通貨Daiと関係性を持つことで価値を高めており、2019年1月時点で時価総額ランキング20位、そして、2019年8月7日現在は時価総額ランキング23位に位置しています。
Dai(ダイ)とは?
仮想通貨Daiは、MakerDAO(メイカー・ダオ)が発行しておりイーサリアム(ETH)を担保にしたステーブルコインです。
Daiは、ステーブルコインで知られるテザーと同様に米ドルと同等の価値を持つステーブルコインでもあるため1USD=1Daiで価格が変動するようになっています。
また、Tether(テザー)と大きく異なる点としては、Tether社が独自開発しているのに対し、DaiはイーサリアムのERC20ベースで開発されているという点です。
ステーブルコインとは
ステーブルコインは、仮想通貨が持っていた従来のボラティリティの問題を解決するコインとして開発されたコインで「法定通貨などの価値を保証価格が連動する」という特徴があります。別名ではペッグ通貨とも呼ばれています。
また、ステーブルコインは価格変動の激しい仮想通貨市場でも価格を安定させることができるため、一時的な仮想通貨の退避手段としても活用されています。
しかし、ステーブルコインは発行元の組織が管理・運用していることが多く、中央集権的なため情報流出のリスクや信用性の低下によって価値がなくなるというリスクもあります。
例えば、過去には米ドルと連動したステーブルコインで有名なテザー(Tether)が流通させているテザー(USDT)と同量の米ドル(USD)を保有していないのでは?という疑問があり、信用を大きく下げてしまっています。
MakerとDaiの関係性
発行元のテザー社は顧客からの預かり資金(法定通貨)を仮想通貨Tetherと交換する仕組みで運営されています。
しかし、Tetherの価値を担保できるのは発行元のTetherのみであるため、顧客はTetherの価値および信用性を確認することはできません。
一方、仮想通貨Maker(メーカー)は、ステーブルコインで問題視される「信用性」や「価値の証明」に対するシステムが備わっており、仮想通貨Daiの価格と法定通貨の価格に大きな乖離が発生してしまった場合に、乖離を即座に修正・変更することができます。
また、Makerは契約執行において非常に信用性の高いスマートコントラクト機能を備えているため、契約面においても安心できます。
Maker(MKR)のメリット
Makerのメリットは以下の3つです。
- CDPスマートコントラクト
- 分散型ガバナンストークン
- レートの自動設定システム「TRFM」
順に紹介します。
CDPスマートコントラクト
仮想通貨Makerには、CDP(Collateralized Debt Position)スマートコントラクトという独自のスマートコントラクト機能が備わっています。
CDPスマートコントラクトはMakerに担保となるイーサリアム(ETH)を預けるとDaiを発行してくれるという契約です。また、担保として預けたイーサリアムを回収する際には、Makerを使って回収することも可能になります。
分散型ガバナンストークン
Makerには仮想通貨Daiのベースを作るガバナンストークンとして作用するために様々なシステムが備えられています
例えば、MKRトークンの所有者はDaiに関する投票権や新しい提案が可能で、多くの票を集めた提案はシステムに採用されるようになっています。
また、CDPスマートコントラクトを使ってDaiを発行することもできます。
レートの自動設定システム「TRFM」
仮想通貨Makerには「TRFM」と言われるレート自動設定システムが備わっています。
TRFMが利用されることでDaiとドルの間に大きな乖離を発生させないようにできるため、大きな価格変動によって損失を受けるリスクを避けることができます。
Maker(MKR)のデメリット
Maker(MKR)のデメリットは、他の通貨の価値に影響されることでしょう。
Makerの担保は、イーサリアム(ETH)の価値が無くなってしまったり、イーサリアムの価格が大きく現象してしまった際にすべて無くなってしまいます。
Maker(MKR)が購入できる取引所
仮想通貨Makerは2019年8月時点では、国内取引所で購入することはできません。
そのため、海外取引所である「OKEx」「HitBTC」「Bancor Network」「Bitbox」などから購入する必要があります。
Maker(MKR)の今後の将来性
現状では仮想通貨MakerはステーブルコインであるDaiの今後の価値に左右されることになります。
しかし、すでにベンチャーキャピタルのアンドレッセン・ホロウィッツなどから約12億円もの資金や、OmiseGOともコラボすることが発表されています。
また、2019年8月時点で時価総額ランキング23位ですので、今後提携先が増えたりDaiが注目されれば価格も上がる可能性があります。
まとめ
・Makerは2019年8月7日時点で時価総額ランキング23位であり、2019年1月からは少し順位を落としている。
・仮想通貨DaiはMakerDAO(メイカー・ダオ)が発行しておりイーサリアム(ETH)を担保にしたステーブルコインである。
・ステーブルコインは、仮想通貨が持っていた従来のボラティリティの問題を解決するコインとして開発されたコインである。
・MakerにはTetherで問題視された「信用性」や「価値の証明」の部分をカバーできるシステムが備わっている。
仮想通貨Makerの特徴やメリット・デメリットについて解説しましたが参考にしていただけましたでしょうか?
Makerは、OmiseGOに続いて今後も提携先を増やしていく可能性があり、ステーブルコインを支える通貨として注目される見込みがあります。
ただし、Makerの価値が上がるかどうかはステーブルコインDai次第です。
そのため、Makerに興味のある方は、ステーブルコインDaiの価格動向をチェックするようにしましょう。
Source: コインハックツ | 専門家が書くユニークな仮想通貨ブログ