ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)サービスを提供するSBIソーシャルレンディング株式会社は7月に、今年6月末時点で累計融資額が1000億円を突破、7月末時点の融資残高は過去最高349億円に達したと発表しました。また、7月25日発刊の富士キメラ総研「決済関連市場調査」のクラウドファンディングマーケットシェア2018年実績でNo.1となりました。投資家登録数も2019年7月末時点で37,674人(前年同月比74%増)に達し、堅調に推移しています。
今回、HEDGE GUIDE編集部はSBIソーシャルレンディングの営業企画部長である澤田響氏から直接お話しを伺い、ここまで成長している5つの理由をまとめてみました!
目次
- 総合金融グループ・SBIグループである安心感
1-1.コンプライアンスに対する意識の高さによる安心感
1-2.個人や銀行では取り込めない案件への出資が可能 - 顧客中心主義に基づく情報提供
2-1.手数料の明確化
2-2.管理画面ログイン後の情報開示 - 大規模案件で投資機会が多い
- プロジェクトの社会性を重視
- ユーザビリティの改善
- まとめ
1.総合金融グループ・SBIグループである安心感
2018年にソーシャルレンディング投資において遅延発生や行政処分などが相次いだことで、安全な投資先を選ぶ目安として、改めて上場企業や上場グループの会社であることが注目されるようになりました。
SBIソーシャルレンディングは、証券や銀行、保険など金融サービス全般を取り扱うSBIグループに属するソーシャルレンディングサービスです。親会社であるSBIホールディングスは東証1部銘柄に指定されており、今年7月で20周年を迎えました。
1-1.コンプライアンスに対する意識の高さによる安心感
上場企業は上場の際に審査される様々な条件をクリアしていることに加え、コンプライアンス(法令遵守)に対する意識が高く、遅延発生後も迅速に対応しています。たとえば、投資家に関する延滞対応の進捗情報の開示も2018年7月25日「<進捗>SBISL不動産バイヤーズローンファンドの貸付債権の回収について」から2019年05月15日「SBISL不動産バイヤーズローンファンド延滞債権回収のご報告」まで約10ヵ月を通して下記のように「お知らせ」ページで積極的に情報公開を行い、サービスレベルを維持しています。
1-2.個人や銀行では取り込めない案件への出資が可能
また、グループ企業の資本力やネットワークを活用し、個人や銀行では取り込めない案件への出資ができるという点も大きな魅力の一つです。
たとえば、SBIソーシャルレンディングのファンドには「再生可能エネルギー関連ファンド」があります。このような再生可能エネルギーの案件は0から施工するため、完工リスクを考慮する銀行ではなかなか融資が下りにくいのですが、そういった案件をSBIソーシャルレンディングではカバーしています。こうした未来のプロジェクトに対して個人投資家にも投資機会を生み出し、高い利回りを設定できるのはソーシャルレンディングならではといえるでしょう。
2.顧客中心主義に基づく情報提供
セミナーに参加して感じたのは、SBIグループの徹底された「顧客中心主義」です。SBIソーシャルレンディングでは「顧客中心主義に基づく業務運営方針」を掲げており、常に投資家の最善の利益を第一に考え、「借りたい人」「投資したい人」それぞれ信頼を得られるよう、情報提供を積極的に行なっています。
2-1.手数料の明確化
たとえば、SBIソーシャルレンディングでは、投資家が安心して取引できるように商品・サービスの提供に付随して負担する手数料の明確化を行っています。顧客負担の手数料とその他の費用の詳細を、当該手数料等がどのようなサービスの対価に関するものかを含め、交付書面やウェブサイトにおいて公開しています。
2-2.管理画面ログイン後の情報開示
従来のソーシャルレンディング事業では、貸金業法にのっとった運用が行われており、ソーシャルレンディング業者による融資先の事業者情報は、投資家に対して公開されていませんでした。しかし、今年3月18日に、金融庁が公表した「金融庁における法令適用事前確認手続(回答書)」の中で、ソーシャルレンディング事業者に対して情報公開を積極的に行なう要件が示されました。
この方針への対応は各ソーシャルレンディングの運営会社によって異なりますが、この発表を受け、SBIソーシャルレンディングは2019年5月17日以降に募集するファンドから、借手の商号等に関する情報の開示対応を、順次開始しています。投資家登録後の管理画面で借手の情報が見られるようになったことにより、投資家は借手の名称や所在地などの詳細情報を確認したうえで投資判断を行うことができるようになりました。
3.大規模案件で投資機会が多い
SBIソーシャルレンディングでは、運用方針やリスク許容度などに応じて、「不動産担保ローン事業者ファンド」「IoTファンド」「再生可能エネルギーファンド」など幅広いジャンルのファンドがあります。
1案件あたりの募集金額が5億円を超える大規模な募集が多く、25億円規模の案件の募集時間は、およそ10時間ほどとのことで、数秒〜1分以内のクリック合戦で募集が終了してしまう他社の案件と比べると投資機会があるといえるでしょう。
4.プロジェクトの社会性を重視
今後の案件については、澤田氏は「社会的意義を重視したプロジェクトを積極的に増やしていきたい」と、お話しされていました。最近はESG投資が浸透してきており、投資家は企業に対して、ただいい商品やサービスをつくるだけでなく、同時に社会課題を解決していることも期待するようになってきています。
SBIソーシャルレンディングでは、下記のようなカンボジアの貧困層や零細事業者を対象としたマイクロファイナンスに対する資金供給をテーマとした「SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド1号」(募集期間:2019年8月5日午前10時~2019年8月22日昼12時まで)案件を募集しています。
カンボジアの貧困層や低所得者層に小口融資などのマイクロファイナンスサービスを提供することで、人々が貧困から脱して自立した豊かな生活を営むことができるよう支援するとともに「ソーシャルリターン」を実現しています。
5.ユーザビリティの改善
機能面については、「今後はスマホの最適化や登録後マイページ機能のリニューアルを行なっていく」とお話しされていたのですが、早速、8月1日に「SBIソーシャルレンディング、マイページリニューアルのお知らせ」が発表されました。今回行なわれたリニューアルのポイントは下記です。
① スマートフォンやタブレットに最適化されたデザインの採用
② 主要ページにおける直感的なわかりやすさを重視したナビゲーションの追加
③ 個別ファンドの出資申込完了までのプロセスの簡略化
今後も、フィンテックを活用した画期的なサービスの構築やユーザー環境の変化に適応したUI/UXの構築、社会的意義の高い魅力あるサービスの提供に努めていくとおっしゃっていたので、使いやすさの向上が期待できそうです。
6.まとめ
いかがでしたか?このようにSBIソーシャルレンディングは、大手ならではの安心感があることに加え、情報開示やプロジェクトの社会性も大切にするなど、業界の流れに真摯に対応していることがわかります。
セミナーでは、現段階でのSBIソーシャルレンディングのユーザーは、30代後半から40代半ばが一番多いとおっしゃっていました。今後も、SBIグループ企業の資本力やネットワークを活用した案件の増加やサービス改善により、ますます若者のユーザーも増えていくのではないでしょうか。興味のある方は、まずは投資家登録(無料)をしてみてはいかがでしょうか。
サイト名 | SBIソーシャルレンディング |
URL | https://www.sbi-sociallending.jp/ |
運営会社名 | SBIソーシャルレンディング株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー13F |
設立 | 2008年 |
代表取締役 | 織田 貴行 |
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 24億9,378万円(2018年4月1日~2019年3月31日) |
上場有無 | 非上場(親会社のSBIホールディングスは東証1部に上場) |
サービス開始年月 | 2011年3月 |
参考利回り | 3.2%~10.0% |
投資金額 | 1万円から |
融資残高 | 349億円(2019年7月末時点) |
運用期間の目安 | 最短4ヶ月~最長36ヶ月(常時募集は12ヶ月~14ヶ月) |
投資家登録完了者数 | 37,674人(2019年7月末時点) |
※2019年7月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース