おつりを貯金箱にまわす「つもり貯金」を行なっている人や、今から始めようとしている人もいると思います。それは大切なことですが、一方で今の銀行の低金利を考えると、資産運用を考えることも必要ではないでしょうか。

「ダイエットは明日から」というように、貯金もしなきゃしなきゃ、と思っていてもなかなか行動に移すことは難しいですよね。今回は、そんな人に向けて、まず投資のきっかけを掴むことが出来るよう、おつりぐらいのお金から投資ができる積立投資に注目してみました。

目次

  1. 自分で見つける、頑張らなくても良い投資方法
    1-1.「つもり貯金」ではなく「おつり投資」を考えてみる
    1-2.ポイント投資も可能な少額投資は意外にたくさんある
  2. 資産運用を始めるきっかけ作りとしての少額投資
    2-1.以前より気軽に投資を始めやすい環境に
    2-2.少額投資から金融・経済への興味も湧いてくる
  3. 少額投資と相性のよい積立投資-どんなおつり投資がある?
    3-1.積立投資は長続きしやすいと言われているのはなぜ?
    3-2.家計簿アプリと連携できるものも
  4. まとめ

1.自分で見つける、頑張らなくても良い投資方法

ウェブサイトや本などで、初心者に向けた色々な資産運用が紹介されています。正直、どれが自分に合っているのか、迷う人も多いと思います。そんな場合には、「一番自分に負担のない方法はどれか」という視点で見てはいかがでしょうか。

そうやって、自分に合った投資方法を絞って行くと、自然と投資を始められると思います。

1-1.つもり貯金ではなくおつり投資を考えてみる

コーヒーを飲んだつもりで…とか、1回の外食を減らして、その浮いた分を貯金箱へ入れてコツコツ貯める「つもり貯金」。成果が目に見えるので達成感はありますが、貯まった小銭を入金しに行ったり、その後の使い道について考えると、少し手間がかかります。

もう少しスムーズに貯蓄出来る方法を考えてみると、例えば「先取り貯金」があります。収入が入ったら、先に貯金する分だけ貯蓄口座にまわす方法です。少しずつ無理なくお金を貯めて行くのに、身近にできる方法としてよく取り上げられています。

しかし、今は低金利の時代ですので、貯金をしているだけではなかなかお金は増えていきません。それでは、貯金をする予定を少し投資に回して、早くから資産運用を行ってみるというのはどうでしょうか。貯金とは異なり、元本の保証はありませんが、早くからコツコツと積み立てることによって時間がリスクを下げてくれる働きをします。

資産運用の基本として、「積立、長期、分散」と言われるのは、時間・資産(銘柄)・地域などを分散することで、一度に大きな損失を被るリスクを減らすことができるからです。おつり投資は、実はこの「積立、長期、分散」を実践できる仕組みが整っているサービスが多く、初心者の方でも取り組みやすい手法なのです。

1-2.少額からできる投資は意外とたくさんある

少額投資サービスは、様々な会社で行っています。例えば、FOLIOの「LINEワンコイン投資」は、500円から積み立てていくことが出来ます。おつり投資とうたっている「マメタス」や「トラノコ」は、何百円単位から投資が出来るサービスです。

「マメタス」は、ロボアドバイザーの「WealthNavi(ウェルスナビ)」のサービスを使っていて、始めるには「WealthNavi」を通じて銀行口座を開設する必要があります。銀行や家計簿アプリなどと連携をして運用することができ、設定した少額の金額からコツコツと貯めることが出来るようになっています。家計簿アプリと連携しているので、該当の銀行口座を持っている人は、取り入れやすいかもしれません。

一方、おつり投資の「トラノコ」は、「トラノコ」内で口座開設をして、投資する金額設定、同じく家計簿設定をすることで、少額で、「トラノコ」が運用している投資信託へ投資することができます。

2.資産運用を始めるきっかけ作りとしての少額投資

私たちは少子高齢化による将来の老後不安などに向けて、資産形成を個々で考えていく必要があります。しかし、なかなかお金の話は家族の間でもしない人の方が多いような気がします。だからこそ、自分でより良い投資方法を決めて行くということが大切です。

2−1.以前より気軽に投資を始めやすい環境に

投資に高いハードルを感じて、なかなか踏み込めないという人もいると思います。しかし今は、自分で時間をかけて金融商品を探したりしなくても、ロボアドバイザーなどのようにほとんど自動で積立投資を行ってくれるサービスがあるので、投資初心者での方でも始めやすい環境が整っています。

また、少額投資に向いている商品もある程度揃ってきているので、その点でも投資を始めやすい時期ではあります。

2−2.少額投資から金融・経済への興味も湧いてくる

最近は、どの金融機関も投資についての説明や商品の案内をWebなどで案内していることが多いので、気になったらすぐに調べてみることができます。

また、ロボアドバイザーを使っている会社などは、投資初心者向けのセミナーを開くなど積極的に情報を発信しています。自分が実際に投資することで、金融や経済のことにより興味が出てくると、様々な投資商品についても理解をしようという気持ちが出てくるかもしれません。

そして実際に、セミナーなどに参加すると自分が投資した商品を取り扱っている人(実際に勤務している人)に会うことも出来るため、自分の資産を任せている人がどんな人なのかを理解でき、安心感を持つこともできます。こうしたことで、少額投資をきっかけに投資や金融、経済などに自然と詳しくなっていくかと思います。

3.少額投資と相性のよい積立投資

最近、特に若い世代の人には、投資をすること、特に積立投資の重要性が高まっています。

冒頭にも挙げましたが、投資の基本は、「積立、長期、分散」と言われています。運用は早くから始めた方が投資期間が長くなり、投資による価格変動リスクが小さくなるため、安定した収益が期待できるようになります。また、歳を取ってからの資産運用でリスクを取るのは勇気が要ります。

ただ、若い世代は様々な人生のライフイベントもあり、40代・50代の方と比べるとは収入もそう多くはありません。そういったことを考えると、少額から投資出来る積立投資は相性が良いと言えます。

3−1.積立投資は長続きしやすいと言われているのはなぜ?

意思が弱くて続かないという人は、習慣付けてしまうことが大切なポイントです。積立投資では一般的に銀行からの引き落としになっているため、自分でわざわざ投資資金を振込に行かなくても、自動的に投資に回してもらえます。

積立投資は日々の管理に手間をかけずとも良く、他の投資に比べて面倒ではないということが、多くの人が長く続けられるポイントではないでしょうか。また、積立投資をするときに、自分が無理のない金額の範囲で行うということも心理的ハードルが低くなるので、長続きするポイントになります。

3−2.家計簿アプリと連携できるものも

ロボアドバイザーやおつり投資の中には家計簿アプリと連携できるものもあるので、その場合は投資している金額の部分もアプリで確認することができます。家計の一部として総合的に見ることが出来るので、家計簿アプリを入れている人は、お金の管理がしやすいのではないでしょうか。

4.まとめ

投資と貯金では性質が異なります。色々な投資の方法、商品がありますが、銀行預金のように元本が保証されているものではありません。しかし、少額でも積立投資をすることによって、この先の20~30年後、意識せずにお金が貯まって、運用で増えていたということもあるかもしれません。

積立投資は長く続けることでリスクを抑えられるほか、おつり投資など少額から無理なく積み立てられる手段も用意されています。おつり投資が気になっている方は、この記事を参考にぜひ今から資産運用を考え始めてみてはいかがでしょうか?

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース