仮想通貨取引所Bittrex、マネロン対策強化でChainalysisのKYT導入

仮想通貨取引所Bittrex、マネロン対策強化
Bittrexがブロックチェーン企業Chainalysisのマネロン対策サービス「KYT」を採用した。マネロンリスクを自動評価、取引量の多い25種の仮想通貨を追跡・監視する。

仮想通貨取引所Bittrex、マネロン対策強化へ

米仮想通貨取引所Bittrexが、ブロックチェーン調査企業Chainalysisのマネロン対策サービス「Chainalysis Know Your Transaction (KYT)」を採用することがわかった。

Chainalysis KYTはマネーロンダリングリスクを自動で評価し、仮想通貨関連企業が規制要件を満たすのをサポートするサービスであり、現在取引量の多い25種の仮想通貨を追跡・監視している。今後さらに追加予定だ。

「金融活動作業部会(FATF)」が6月にマネーロンダリングを防ぐ新たなルールを発表したことを受け、世界中の仮想通貨取引所が対応を迫られている。本人確認(KYC)や取引所間で顧客情報を共有することなどが盛り込まれている。

関連FATF新基準への準拠が急がれる仮想通貨業界

また、Bittrexは今年4月、米国においてハードルが最も高いと言われている仮想通貨関連業者ライセンス「ビットライセンス」の申請を行なったが、米シアトルの規制当局に却下された。却下の主な理由は「AML(アンチマネーロンダリング)法に対するコンプライアンスの欠如」や、「仮想通貨上場やプロダクトの実施に関わるデューディリジェンスとコントロール不足」であった。

関連Bittrex、NY州の仮想通貨ライセンスに取得失敗

しかしながらBittrex CEOのBill Shihara氏が今回のChainalysis KYT採用に関して

Chainalysis KYTは違法行為を防止、検出、および対処するのに役立つ、効果的なマネーロンダリング防止ツールだ

と述べているように、同社のAMLコンプライアンスの課題は解消に近づいたと言えるだろう。

CoinPostの関連記事

【速報】大手仮想通貨取引所ビットレックス(Bittrex)、7月12日に上場廃止のBTC建て取引ペアを開示
350以上の銘柄を取り扱う取引所Bittrex(ビットレックス)は新たに7月12日をもち、上場廃止する予定のBTC建てアルトコイン取引ペアを公開した。
仮想通貨「最重要ファンダ」予定表:ビットコイン、リップル(XRP)、イーサリアム、ネム等【9/26更新】
仮想通貨市場価格に影響を与え得る様々な最新情報を随時更新。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

Source: 仮想通貨ニュースサイト
仮想通貨取引所Bittrex、マネロン対策強化でChainalysisのKYT導入