ネム(NEM)カタパルト移行で最新FAQ 新通貨の入手方法・仮想通貨XEMとの共存性など
- NEMカタパルトのFAQ
- 仮想通貨NEMの「Catapultマイグレーション委員会」は、Catapultローンチに関する疑問に答える最新FAQを公開した。Catapultの通貨入手方法やXEMとの共存性、取引所の対応などを詳しく説明した。
NEMカタパルトのFAQ
仮想通貨NEMの「Catapultマイグレーション委員会」は、Catapultローンチに関する疑問に答えるコミュニティ向けのFAQ質問回答ページのリリースをした。この委員会は、NEM財団・ネムスタジオ・ネムベンチャーズ・テックビューロ株式会社により構成されている。
FAQは現在英語版のみの公開、本記事では新たなCatapult通貨の入手方法、取引所への上場計画などの重要点を紹介する。
XEMとCatapultトークンの関して
Catapultチェーン稼働後の既存NEMブロックチェーンの状況について、「新たなブロックチェーンと新トークンはCatapultとして誕生するが、既存のNEMブロックチェーンN1S1は継続して稼働する」と説明した。
XEMの必要性に関する内容では、Catapultとは全く別ものとなるため、XEM通貨が使われなくなることはないとした。
Catapultのネットワークでは、いわゆる「ハードフォーク」などの方法ではなく、新たなコードによる「新ネットワーク」として実行すると説明した。
Catapultの入手方法に関して
Catapultの新通貨をもらうためには、ユーザーはCatapultローンチ前にアカウントを「オプトイン」にする必要がある。つまり参加する意思を表明する必要があるということだ(※自動付与ではない)。「オプロイン」の実行は、ユーザーが手動で行う必要がある。
Catapultの通貨は、いわゆる「エアドロップ」には該当せず、XEM保有者がCatapultネットワークに参加することでCatapultの通貨を入手できると説明する。XEMと同じ発行上限が設定され、90億枚となるという。
また、トークンスワップではないため、既存のXEMがなくなることもない。ローンチ時点の特定タイミングで行われる「スナップショット」を基準にXEMの保有量を記録、保有数に応じて1:1の比率でCatapultを分配する。(「スナップショット」は継続的ではなく、一回に限る。)
具体的なスナップショット日程は未定であるという。
取引所上場の予定に関して
Catapultの通貨は、XEMと異なる銘柄であるため、新規上場する形式となる。よって、規制下におかれる取引所がCatapultネットワークや新通貨をどのように取り扱うかも重要ポイントだ。
これらを理由として、Catapultの誕生によってXMEエコシステムに与える影響も懸念に関する質問も見られた。
この質問に対しCatapultマイグレーション委員会は、「市場経済とセンチメントが不確定であり複数の要因が左右するため、XEM所有者はCatapultへの参加を自由に決めることができる。」と回答。すでに、多くの取引所にアプローチを行なっている旨も明らかにした。
また、カタパルトの通貨を取得する「オプトイン」については、取引所がユーザーの代わりにを行うことはないとしており、ユーザー側が自ら行う必要があるという。これについては、取引所が「オプオイン」の機能をエンドユーザーに提供する可能性はあるとした。
さらに、Catapultに対応(マイグレーション)するかは各取引所の判断に委ねられるが、ネットワーク上などのトラブルを回避するためにマイグレーションを行う可能性は高いと考えているとした。
XEMの上場継続について
Catapultの通貨が上場する代わりに、既存のXEMが上場廃止になる可能性を懸念した質問では、「出来高が大幅に減少しない限り、取引所はXEMを上場廃止にする理由がないと考えている」と説明。
XEMとCatapultの通貨が上場している場合、異なる通貨として取引することは可能だとした。
どの取引所が新通貨に対応するか
新通貨への対応取引所について答えたマイグレーション委員会は、取引所コンタクトプログラムを設けており、取引所側と積極的に上場案件について話しているとした。
なお、「オプトイン」が開始しても、XEMの取引は継続できるかについては、可能であるとの回答を行なっている。
流動性クライシスが起きる可能性
流動性が減少する可能性についての質問については、NEM財団は価格などの投資事項には一切関与しないとの姿勢を明確にした。
XEMとカタパルトの価格について
「Catapultの通貨を入手すればXEMを売却し、より多くのCatapultの通貨を買うことになり、売り圧を受けるXEMのスーパーノードはより多くのXEMを売却する悪循環は起こり得るか」との疑問ついて、以下のように回答している。
スーパーノードについては、この後詳細を発表する。
スナップショットの発表に対する市場反響は多少あるが、スーパーノードプログラムとノードの保証でNEMブロックチェーンを運営するインセンティブも設ける予定だ。
また、既存のNEMブロックチェーンの運転を確保するため、オープンソースとコミュニティに関連する計画をリリースする予定があるという。
Catapult通貨の価格はXEMにペッグするのか
カタパルトの通貨の価格決定プロセスについて、ペッグという仕組みは採用せず、一つの通貨として市場の需要によって決まると説明した。
課税について
課税問題について、マイグレーション委員会は、「税務当局ではないため、コメントすることは不可能だが、価値を移せば課税対象にはなり得る。」と回答。
なお、Catapultをローンチすること自体は課税対象にはならないが、「オプトイン」や「売却」によって、税金が発生する可能性があると説明、地域や管轄によって制度が異なるため、一概に言えないとした。
Source: 仮想通貨ニュースサイト
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