仮想通貨取引所DMM Bitcoinの特徴は?メリット・デメリット・注意点を徹底解説

現在仮想通貨取引所でトレーダーを行なっており日々他社の動向や機能、そして仮想通貨の市況をチェックしています。日々の仕事内容で他社の機能をチェックする機会も多いことから今日はDMM Bitcoinの特徴について徹底解説していきます。

筆者は前職で3メガ系証券会社で外国為替のスポット、フォワードトレーディング、そしてEM通貨建(トルコリラ、南アフリカランド、インドルピー、ブラジルレアル等々)クレジットトレーディングを行なっており、マーケットサイドで長年携わってきました。トレーディングの視点も盛り込みながらDMNコインの機能について解説していきたいと思います。

目次

  1. DMM Bitcoinってどんな会社?
  2. DMM Bitcoinの取り扱い通貨
  3. DMM Bitcoinの手数料は?
  4. DMM Bitcoinのスプレッドは?
    4-1. 現物取り扱い通貨のスプレッド
    4-2. レバレッジ取引通貨ペアのスプレッド
  5. DMM Bitcoinのメリット
  6. DMM Bitcoinのデメリット

DMM Bitcoinってどんな会社?


DMM BitcoinはDMMグループの子会社として設立されています。DMMグループは未上場の企業でありがら売上高はグループ全体で2,000億円を超えるほどの大企業です。グループでは電子書籍から、FX事業まで幅広いジャンルで事業展開しており、その中に仮想通貨事業を展開するDMM Bitcoinがあります。TVのCMでもローラがやっているため認知している方も多いでしょう。

DMM Bitcoinの取り扱い通貨

DMM Bitcoinの取り扱い通貨は販売所とレバレッジ取引所で異なります。販売所は3通貨のみ(ビットコイン、イーサリアム、リップル)となっていますが、レバレッジ取引所は7通貨(ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、イーサリアムクラシック)となっています。

通貨数としては現物が少し少ない印象ですが、レバレッジ取引の通貨数は日本一と言えますので、FX好きの日本のユーザーはDMMで取引するユーザーも多いのかもしれません。

余談になりますが、コインチェックを除いて販売所の取り扱い通貨数が少なく、レバレッジ取引所の通貨数の方が多い仮想通貨取引所が多く見受けられます。この理由は2つあります。まず1つ目は日本の現物の需要がビットコインに集中していることです。仮想通貨の現物が必要な時は現在海外取引所の担保として送金するニーズが出ています。大きな海外取引所というとbinanceやBITMEX等を指しています。

2つ目の理由は現物の取り扱い通貨を増やすと、取引所側にウォレットの開発や管理方法等の作成が必要なため事務手間が増えるということです。現物を扱うということは、常にハッキングリスクもあるということになります。取り扱い通貨数を増やすことで、このリスクが増加することになるため仮想通貨取引所としては避けたい部分でもあります。一方で、レバレッジ取引というのは差金決済取引のため、経済効果の部分だけを円で受け渡しするものになります。そのため実際には仮想通貨の現物を動かす必要がないため、運営者側としても管理がサーバーの負荷等のみで抑えられることがメリットといえるでしょう。

3つ目は日本ではレバレッジ取引のニーズが大きく、逆に現物の取引量はレバレッジ取引のフローに比較しても格段に少ない状況です。そのため仮想通貨取引所としてはレバレッジ取引で収益を上げていきたいという選択をしていると思われます。

DMM Bitcoinの手数料は?

次に取引にかかる手数料について解説したいと思います。結論からお伝えすると「現物取引にかかる手数料は全て無料」となっています。仮想通貨にかかる手数料は下記のようなものが上げられます。

  1. 入金手数料
  2. 出金手数料
  3. 取引手数料(新規エントリー/ロスカット)
  4. 送金手数料
  5. レバレッジロールオーバー手数料(※)

※ロールオーバーとはポジションを翌日に持ち越すことを指しておりポジション保有維持手数料のようなもの

ではDMM BitcoinDMM Bitcoin 手数料の手数料はどのようになっているのか下記の表をご覧ください。

レバレッジ手数料だけはかかることになりますが、0.04%とそこまで高い手数料ではないことが理解できるでしょう。

DMM Bitcoinのスプレッドは?

現物取り扱い通貨のスプレッド

次にスプレッドについてチェックしていきます。まず現物の通貨から見てみましょう。

ビットコインは下記が売り買いの価格です。

ビットコインは「1,116,945円-1,113,598円=3,347円」が価格差となります。中央値(売りと買いの価格の中心値)は1,115271.5円です。そのため、「3,347円÷1,115271.5円×100=0.30%」がスプレッドとなります。

次にイーサリアムを見て見ましょう。

イーサリアム スプレッド

イーサリアムは「19,833円−19,208円=625円」が価格差となります。中央値は「(625円÷2)+19,208円=19,520.5円」となります。そのため、「625円÷19,520.5円×100=3.17%」がスプレッドとなります。

最後にリップルを見てみましょう。

リップルは「28,309円−26.793円=1.516円」が価格差となります。中央値は「(1.516円÷2)+26.793円=27.551円」となります。そのため、「1.516円÷27.551円×100=5.50%」がスプレッドとなります。

現物のスプレッドをまとめると以下の通りです。

注意点ですが、ある一定の時点での価格を参照して計算しており、このスプレッドは市場流動性に影響するものです。そのため常にこのスプレッドではなく、狭くなったり広くなったりする点に注意しましょう。

レバレッジ取引通貨ペアのスプレッド

次にレバレッジ取引の通貨ペアを見てみましょう。計算方法は現物のスプレッド計算時に示しいるため割愛します。下記がレバレッジ取引の取り扱い通貨ペアのスプレッド一覧になります。

レバレッジ取引 スプレッド
※現物スプレッドと同様に市場流動性により変化します。

現物のスプレッドと比較すると、レバレッジ取引のスプレッドの方が狭いことがわかるでしょう。そのため仮想通貨を取引したいと考えた時に現物が必要ではなく、仮想通貨の値動きのみで利益を上げたいということだけであれば、レバレッジ取引で取引する方がベターということになります。

繰り返しになりますが、レバレッジ取引は現物を買うわけではなけではなく、あくまで経済的価値の部分を利用して売買するだけのため、ビットコインをロングしたとしても実際にビットコインが手元に入ってきたわけではないことに注意してください。

またスプレッドから理解できることは市場の流動性(取引量)が厚い通貨ペアであればあるほど、スプレッドは狭くなっていきます。これは仮想通貨だけに言えることではなく、投資商品全て同じことが言えるため覚えておくようにしましょう。

DMM Bitcoinのメリット

DMM Bitcoin最大のメリットはレバレッジの取引通貨数が一番の特徴です。そのほかにもDMMのアプリのUIはシンプルで使いやすいと定評があり、ダウンロードしてみるとその使いやすさを感じることができるでしょう。視覚的に判断しやすい、取引しやすいということはとても大事なことです。

下記がスマホアプリの画面になります。

DMM Bitcoin アプリ
DMM Bitcoin アプリ

次のメリットは「追証がない」ということです。追証とは相場の急変により、証拠金が証拠金維持率を下回った場合に仮想通貨交換業者が顧客に対して追加の入金を求めることです。相場によっては証拠金以上の損失を被ることがありますが、証拠金以上の損失が発生した場合でもDMM Bitcoinの場合は顧客への請求がないことがメリットと言えるでしょう。当然ながらその分証拠金維持率のラインも高いため、証拠金以上に失うということはあまりないのかもしれません。下記がDMM Bitcoinのロスカットルールのため参照してください。

【参照記事】レバレッジ取引のロスカットルールについて

最後のメリットは「カスタマーサポートの迅速さ」と言えるでしょう。筆者自身一度メールで問い合わせをしたことがありますが、なんと2分で返信がきたことがありました。メールなら数時間を覚悟していましたが、まさか2分で返信が来るとは思っていませんでした。またDMM BitcoinはLINEでもカスタマーサポートを行っており、この対応は仮想通貨初心者には心強いことでしょう。

DMM Bitcoinのデメリット

DMMのデメリットはスプレッドがやや広いところでしょう。スプレッドというのは実質の取引コストです。投資家はこのスプレッドが狭いところがとても重要なポイントと言えるでしょう。DMM Bitcoinが他社比較少し広いため、この広さと他のメリットの部分を総合的に勘案して利用するか考えてみましょう。

DMM Bitcoinのスプレッドが広すぎるわけではないため、初心者が最初に利用してみる選択肢は十分あると言えます。そして慣れてきた段階で他社の口座を利用しつつ、比較しながら自分に合った取引所を見つけていくといいでしょう。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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