ネクストシフトファンドの評判は?メリット・デメリットも解説

ソーシャルレンディングは融資型のクラウドファンディングとも言われ、少額投資が可能な上、他の投資手段に比べて比較的利回りが高く、個人投資家の間で人気となっています。

取り扱われる案件は不動産を含め様々な事業がありますが、中でも新興国の開発や事業を対象とする「社会的インパクト投資」は、社会貢献と投資利回りの両方を達成できる案件として最近注目されています。

この記事では途上国支援等の分野で注目されるソーシャルレンディングサービス、『ネクストシフトファンド』の評判や特徴について紹介します。ソーシャルレンディングや新興国投資に興味のある方は、参考にしてみてください。

目次

  1. ネクストシフトファンドの特徴・メリット
    1-1.社会的インパクト投資に特化している
    1-2.サービスや企業の信頼性が評価されている
    1-3.少額投資が可能
  2. ネクストシフトファンドのデメリット
    2-1.貸し倒れリスクがある
    2-2.為替ヘッジの設定がない
    2-3.募集額に達しないこともある
  3. ネクストシフトファンドの評判・口コミは?
    3-1.投資で社会貢献ができる
    3-2.利息収入を得られる
    3-3.他のソーシャルレンディングに比べて利回りは高くない
    3-4.サービスには改善が必要な面も
    3-5.投資初心者の中にはリスクの判断が難しいという声も
  4. まとめ

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  • そもそもソーシャルレンディングとは
    1-1.クラウドファンディングとの違い
    1-2.ソーシャルレンディングの特徴
  • 1 そもそもソーシャルレンディングとは

    ソーシャルレンディングは、お金の借り手と貸し手を結びつけるマッチングサービス、または、そのサービスを提供するプラットフォームを指します。現在海外ではソーシャルレンディングによるベンチャー企業やスタートアップ企業への融資が活発で、起業の際の資金調達手段の一つとして広く認知されています。

    日本においては、「貸し渋り」といわれるほど企業に対する金融機関の融資審査が厳しく、特にベンチャー企業等の資金調達は難しいという現状があります。ソーシャルレンディングは、こうした金融機関からの融資が難しい事業者に対し、ソーシャルレンディング会社がファンドを作って投資家から資金を集めて貸し出すサービスとなっています。

    ソーシャルレンディング会社は融資先の事業プランや返済能力を確認した上で、プラットフォームを通して投資家に情報を提供し、ファンドへの投資を募ります。投資家はファンドに投資をすることで、高利回りで収入を得ることが可能になります(※ファンドにもよります)。

    1-1 クラウドファンディングとの違い

    ソーシャルレンディングと同様に、広く個人の投資家から資金調達を行う方法としてクラウドファンディングがあります。ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一つであり、「融資型」のクラウドファンディングに分類されます。

    クラウドファンディングでは、融資型の他に、見返りを求めない「寄付型」、投資の見返りとして物品や成果物を受け取ることができる「購入型」、投資した資金に応じ株式や配当を受け取ることができる「株式型」などの種類があります。

    「融資型」のクラウドファンディングでは貸し付けた元本の返済時に利息(分配金)を併せて得られるのが特徴です。

    1-2 ソーシャルレンディングの特徴

    ソーシャルレンディングは預貯金などと比べれば利回りが高いのが特徴です。利回りの目安としては約5%〜7%程度となります。(2019年時点)

    また、ソーシャルレンディングに融資した資金は満期になれば戻ってくるため、株式や投資信託など資産価値が保有期間中に大きく変動する資産クラスと比べると資金の保全性は高いという特徴もあります。株式投資型のクラウドファンディングでは、投資した企業が上場して株価が上がるなどで回収できる場合もありますが、元本割れなどのリスクもあります。

    一方、ソーシャルレンディングも貸し倒れなどのリスクはゼロではないものの、運営元による厳しい審査や担保設定などのリスク管理などにより元本割れするリスクの軽減に取り組んでいます。

    さらに、ソーシャルレンディングの多くの案件で投資をした後は特に手間がかからず、運用が順調に進めば満期を迎えるまで毎月分配金が入ってくる仕組みとなっています。投資資金を好きなタイミングで回収できないという面があるものの、投資初心者でもプロと同じ運用益を得られる可能性があります。
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    1 ネクストシフトファンドの特徴・メリット

    ネクストシフトファンド

    サイト名 ネクストシフトファンド
    URL https://nextshiftfund.jp/
    運営会社名 ネクストシフト株式会社
    本社所在地 鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2 隼Lab. 2F
    設立 2016年10月7日
    資本金等 3億9,870万円:資本準備金を含む(2019年10月時点)
    上場有無 非上場
    サービス開始年月 2018年3月
    参考利回り 4.5%~7.2%
    投資金額 2万円から
    運用期間の目安 12か月前後

    以下では、ソーシャルレンディングの中でも、投資による社会的な問題解決を目指す「ネクストシフトファンド」について詳しくご紹介します。

    1-1 社会的インパクト投資に特化している

    「社会的インパクト投資」とは、社会的問題の解決と投資による収益の両方を目的とした投資です。投資の成功・失敗の評価は、単純に利回りだけでなく、投資が社会的な問題の解決への貢献に十分だったかといった視点も求められます。ネクストシフトファンドの特徴は、この社会的インパクト投資に特化したサービスと言うことができます。

    ネクストシフトファンドの主な融資先は新興国のマイクロファイナンス事業者などです。マイクロファイナンス事業とは、貧困層や社会的地位の低い人々を対象に融資を行うことで、その融資の返済金からファンド参加者への分配金を拠出するものです。

    マイクロファイナンス自体は、バングラデシュのグラミン銀行の創始者であるムハマド・ユヌスが2006年にノーベル平和賞を受賞したことで有名になった金融の仕組みで、社会問題への貢献度が高い取り組みとして知られています。そのため、ネクストシフトファンドは自身の余剰資金を運用して単純な利回りを追求するだけでなく、社会貢献や社会課題の解決に関心の高い投資家の間でも非常に注目されています。

    1-2 サービスや企業の信頼性が評価されている

    ソーシャルレンディング事業を行う企業は都市部にほとんどが集まっていますが、ネクストシフトファンドを運営するネクストシフト株式会社は鳥取県を拠点としています。経営者の出身地でもありますが、日本一人口が少なく、多くの社会課題を構える鳥取県で事業をすることに社会的な意義があると考えており、社会貢献への誠実な姿勢が伺えます。

    また、ネクストシフトファンドは鳥取銀行や山陰放送、鳥取銀行系の投資ファンドを株主として厳しい監視体制のもとで経営されています。健全な財務状況や資本金を維持し、事業者リスクに最大限の注意が払われているのも特徴です。

    さらに、経営者自身は、SBIホールディングス役員やワイジェイFXの代表取締役CEOなどの経歴を持つ金融のスペシャリストです。主な投資先になっているカンボジア現地に共同創業者を持ち、現地金融機関とのつながりや案件審査などがしっかりと行われています。

    また、国内で初めて融資先の事業者の匿名化を解除するなど、投資情報の開示にも力を入れており、投資家からの評価や信頼に繋がる体制を敷いているのが特徴です。

    1-3 少額投資が可能

    ネクストシフトファンドの最低投資金額は2万円です。また、口座開設や口座管理、取引、口座からの出金に関する手数料は無料となっているため、入金と投資する資金以外の費用はほぼかかりません。まとまった資金を用意する必要がなく、手軽に参加することができる点もネクストシフトファンドのメリットです。

    2 ネクストシフトファンドのデメリット

    ネクストシフトファンドはその特徴的なビジネスモデルからデメリットになる面もあります。リスク回避のためにもしっかり確認しておきましょう。

    2-1 貸し倒れリスクがある

    ネクストシフトファンドでは融資先の金融機関に担保や保証を取っていません。現地で金融機関として免許を取得している先に投資しているためですが、新興国では金融機関だとしても将来安泰とは限りません。そのため、投資資金の全額回収ができない「貸し倒れ」の可能性があることは理解しておく必要があります。

    2-2 為替ヘッジの設定がない

    ネクストシフトファンドでは為替リスクの回避ができるような仕組みがありません。そのため、例えば2万円を米ドル建てで投資した場合、投資をした時よりも10%の米ドル安になると、元本は1万8,000円となります。

    そのため、分配金の収入があったとしても予定利回りを下回る可能性もあります。逆に為替差益を得られる可能性もあるため、必ずしもデメリットとはいえませんが、確実性の高い投資をしたい方は注意することも必要です。

    2-3 募集額に達しないこともある

    ネクストシフトファンドは2016年に創業した若い企業ということもあり、ファンドを募集しても募集金が集まらないこともあります。募集金が集まらない場合、資金は投資家に返されますが、投資の時点から返金が決まるまでの期間は資金を引き出すことができない点に注意しましょう。

    3 ネクストシフトファンドの評判・口コミは?

    2019年時点でのネクストシフトファンドの評判についてSNSや投資家の声を中心に主なものを紹介します。

    3-1 投資で社会貢献ができる

    • 社会貢献と投資の両立ができる
    • 社会的インパクト投資の先進的な企業の一つ

    ネクストシフトファンドの評判で、社会貢献性を評価する声が多くあります。海外の新興国に投資ができるソーシャルレンディングは多くないため、こうした仕組みや着眼点が高く評価されています。

    3-2 利息収入を得られる

    • ソーシャルレンディングの中でも利回りが安定しやすい気がする
    • ネクストシフトファンドの利回りは普通預金(0.001%)と比較すれば高い

    ネクストシフトファンドの案件で利益が上がっている方からは、利息収入が得られているとの意見が報告されています。また、ネクストシフトファンドの目標利回りは4.50〜7.20%と、銀行等の普通預金や定期預金と比べれば高いため、ネクストシフトファンドは運用の手間をかけずに資産形成をしたい方にも向いています。

    3-3 他のソーシャルレンディングに比べて利回りは高くない

    • 他のソーシャルレンディング会社・案件と比べると利回りも高くない

    海外案件を扱っている他のソーシャルレンディングの中には利回り10%以上のものもあります。そのため、他社と比較すると利回りが高くないという意見も見られます。

    ただし、他の事業者では貸し倒れや返済遅延を起こしているケースもあります。リスクとリターンの大きさは比例する関係にあるため、利回りが高い案件ほど元本割れや貸し倒れのリスクも高まります。

    なお、ネクストシフトファンドではサービス開始以降、貸し倒れ件数は0件となっています(2019年11月時点)。利回りで案件を選ぶのは投資スタイル次第ですが、担保状況や保証条件なども確認した上で、慎重に判断することが大切です。

    3-4 サービスには改善が必要な面も

    • ネクストシフトシフトファンドは使いづらい面もある
    • 案件がまだまだ少なく、募集規模も小さい

    アプリやWebサイトの情報公開ページのUIの見やすさや、手続きなど入力が必要なページの使いやすさなど、ネクストシフトファンドのサービスに使いづらさを感じている方もいます。

    3-5 投資初心者の中にはリスクの判断が難しいという声も

    • カンボジアなど発展途上国・新興国はカントリーリスクが大きいと感じる
    • 経済・金融環境の変化や規制リスク、政治リスクなども懸念
    • 為替ヘッジがない

    ネクストシフトファンドは海外の新興国への投資になるため、国内案件への投資と比較して情報も少なく、為替リスクやカントリーリスクの判断が必要となります。そのため、初心者が様々なリスクを勘案した上で投資判断をするには難しい点があることは否めません。

    ただ、利益の最大化を追求せずに、「元本割れを起こさなければ社会貢献もできるのでいい」と考えて投資するスタンスの方には向いているでしょう。

    4 まとめ

    海外案件に投資できるソーシャルレンディング会社の中でも、社会的インパクト投資に特化したネクストシフトファンドは特徴的な企業です。同業他社と比較すると利回りなどの面で劣るケースもありますが、リスクを抑えながら手間をかけずに社会貢献もできる投資機会を得ることができます。

    この記事を参考に、ソーシャルレンディングやインパクト投資を検討中の方はネクストシフトファンドへの投資を検討してみてください。

    Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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