ビットコイン半減期展望など「2020年10の予測」|CoinGecko共同創業者

明けましておめでとうございます!

2019年は、CoinGeckoにとってはFake Volume対策のトラストスコアの導入、デリバティブ取引データの提供など複数の重要プロダクトをローンチできた充実した年でした。仮想通貨業界全体ではLibraの発表、中国のブロックチェーン転換、Defiの成長などが大きなトレンドでした。

今回は2020年にはどういうトレンドが重要になってくるか、CoinGeckoの共同創業者のBobbyが去年年末にTwitter上で公開した「10の予測」を紹介します。

1.ビットコイン半減期の影響でビットコイン価格が上昇

4年に一度のビットコイン半減期の到来でビットコイン価格は上昇すると考えられています。

ただしもし過去に起きたような価格上昇がなかった場合、マイナーはマイニングオペレーションを停止し、ASICの売上低下、ネットワークのセキュリティ低下など大きな影響を及ぼす可能性があります。その為、マイナーにはビットコイン価格を維持させるモチベーションがあります。

2.BitmainのIPOの可能性

2019年はBitmainにとっては苦難の年でしたが、Jihanが代表に復帰し、IPOへの道が見えてきました。BitmainがIPOに成功した場合、創業者や従業員が得た報酬はエコシステムへの追加投資の形で戻ってくる可能性があります。

3.現物取引所の停滞と閉鎖

仮想通貨の現物取引所の競争は厳しく、2020年にはさらに多くの取引所が閉鎖することが予想されます。同時にLVLのような月額のサブスクリプション課金による手数料無料サービスを提供する取引所が増えそうです。

4.デリバティブ取引の成長

現物取引所は苦戦しますが、仮想通貨デリバティブ取引は成長します。Deribitに対抗する形でオプションを提供する取引所が増えるでしょう。また、Defiを利用した分散型のデリバティブ商品も出てくるはずです。

5.FTXのプロダクトが流行

FTXは去年MOVEやレバレッジトークンなどの画期的なプロダクトをローンチしています。最低でもその内の一部は今年流行し、他の取引所も採用するでしょう。

6.Binance型の取引所Dexチェーンが増加

BinanceのDexの事例を参考に、Huobi、OKEx, Gateなどの取引所も独自のDexブロックチェーンをローンチさせるでしょう。ただし、実需や提供する価値に関しては厳しいものになる可能性が高いと見ています。

7.取引所のステーキングビジネス参入の本格化

Coinbase,Binanceに続き、多くの取引所がユーザー獲得戦略として手数料無料ステーキングを提供開始します。また、Bitfinexをフォローする形でLightning Networkを実装する取引所も増えるでしょう。

8.トークン数は1万を超える

トークンの数は増え続け、CoinGeckoでトラックするトークンの数も1万を超えるでしょう。また、今年は政府や中央銀行が発行するコインが現れます。また、巨大企業のトークン発行の事例も増えるでしょう。

9.Defiの成長継続

Defiの成長は継続し、Defi上にロックアップされる金額は1000億円を超えるでしょう。また、今年末までにDefi上のサービス数は100を超え、イーサリアム以外のプラットフォーム上でのDefiも姿を現すでしょう。同時にリスクも顕在化し、ハッキングされるDefiコントラストも出てくるでしょう。

10.ICOは終了。STO、IEOは停滞。

ICOトレンドは2020年には完全に終了します。STOは盛り上がりに欠け、IEOの収益性も低下するでしょう。

以上です。

CoinGeckoではより正確かつ有用なデータを提供できるよう、2020年も新しいサービスの公開、既存サービスの改善を行っていきます。今年も1年間よろしくお願いいたします!

Source: 仮想通貨ニュースサイト
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