NISA運用者の約5割が年収500万円未満、2月13日「NISAの日」でマネックス証券が調査

マネックス証券株式会社は2月13日の「NISAの日」を控え、投資に関する意識調査を実施、結果を公表した。対象は「マネックス証券」に口座を保有し、NISAを利用している男女で計4703名の回答を得た。NISAで運用している人の約5割(48.5%)が年収500万円未満で、「つみたてNISA」を始めたときの月額投資額が1万円以下だった人が22.3%)で、無理のない範囲で運用を開始している実態がうかがえる。米国株式の人気銘柄は圧倒的にパフォーマンスが高かった。

NISAで運用している人の約5割が年収500万円未満で、うち3割が300万円未満の年収だった。同社は「NISAは、自己資産の多い人だけでなく、年収に関わらず利用されている制度であることが見て取れる」としている。ただし、700万円未満が16.9%、1000万円未満が19.0%、1000万円以上が15.7%とほぼ同じ割合で、年収500万円以上の人が過半数を占めた。年収にあまり制限されず、幅広い層が運用を始めている。

一般NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円まで投資が可能。1万円以下で運用を始めた人が22.3%という結果となり、無理のない金額でコツコツつみたてているようだ。一方、NISAを始めたときの投資額が3万1円以上の人も約半数に上り、つみたてNISAの年間非課税金額を上限まで使用して始めている。NISAを運用している人が購入している商品は国内株式69.1%、次いで投資信託49.4%、米国株式への投資は11.5%という結果。米国株式の購入はまだまだ一般的とはいえない。

同社は、2019年1年間の取引人数が多かった銘柄トップ10とその騰落率も公表している。日本株では、みずほフィナンシャルグループ、日本たばこ産業、オリックス、日産自動車 三菱UFJフィナンシャル・グループが上位5位。銘柄を見ると、時価総額の高い企業、配当が高い企業、株主優待のある企業が目立つ。また、NISAの年間投資上限内で複数銘柄購入できるような比較的安価な株価の企業に人気がある。

米国株取引銘柄ランキング(一般NISA)では、AT&T、COCA COLA、ALTRIA GROUP、JOHNSON & JOHNS、MICROSOFTといった日本でも知名度の高い企業の銘柄が独占。日本株同様に米国での時価総額の高い企業が人気で、日本株と比べ圧倒的にパフォーマンスがよかったことがわかった。既に時価総額が高い企業でも成長し続けており、人気銘柄を投資の商品ラインナップに含んでいた方はしっかりと資産形成を行えていることがうかがえる。

投資信託購入ランキング(一般NISA)はひふみプラス、eMAXISSlim先進国株、ニッセイ外国株式インデックス、楽天全米株式インデックス 、eMAXISSlimバランスSが上位5位。つみたてNISAでも一般NISAと同様の傾向が見られた。調査結果の詳細はオウンドメディア「マネクリ」内でも公開予定。

【ウェブサイト】マネックス証券

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