株式投資、やるならどの証券会社がおすすめ?主要各社の特徴を比較

株式投資を始める場合は、証券口座の開設が必要です。しかし、証券口座を開設できる証券会社はたくさんあるため、どの証券会社を選べばいいのかわからなくなってしまうことが多いものです。

そこで今回は、主要な証券会社の特徴について比較してみました。証券会社選びの参考にしてみてください。

目次

  1. 証券会社とは?
    1-1.証券会社は大きく2種類に分類される
    1-2.店舗証券とネット証券の大きな違いとは?
  2. 店舗を持つ大手3大証券会社の特徴
    2-1.野村證券の特徴
    2-2.大和証券の特徴
    2-3.SMBC日興証券の特徴
  3. 店舗を持たないインターネット専業の証券会社5社の特徴
    3-1.SBI証券の特徴
    3-2.楽天証券の特徴
    3-3.松井証券の特徴
    3-4.auカブコム証券の特徴
    3-5.DMM.com証券の特徴
  4. まとめ

1.証券会社とは?

証券会社とは、私たちが株式を買ったり売ったりするときの取次をしてくれる会社のことをいいます。

先述したように、株式投資を始める場合は、株式を購入するための資金を預けたり、株式の売買によって発生した利益の還元を受けたりするための証券口座が必要になります。

その証券口座は証券会社が提供しています。そして、証券会社によって売買に掛かる手数料や取り扱っている商品、利用できるツールなどに違いがあります。

そのため、どの証券会社で証券口座を開設するのか、ということが大切になるのです。

1-1.証券会社は大きく2種類に分類される

証券会社には、大きく分けて2つの種類があります。

1つが、店舗を構えてサービスを提供している「店舗証券」です。野村證券や大和証券などのいわゆる大手証券会社の多くは店舗証券となります。店舗証券会社は全国各地に支店を構えており、対面による営業スタイルが主流であるという特徴があります。

もう1つが、オンラインでのみ株取引サービスを提供する「ネット証券」です。SBI証券や楽天証券などがネット証券に当たります。インターネットの発展と普及に伴って急激にネット証券の市場が拡大しています。

1-2.店舗証券とネット証券の大きな違いとは?

店舗証券では、店舗での対面営業が特徴であると解説しました。そのため、店舗に足を運んだり、自分の担当者に連絡したりすれば、株式投資に関してこまめに相談ができるというメリットがあります。

ただし、それだけ人件費が発生することになるため、取引に必要な手数料は高めに設定されていることがほとんどです。

一方、ネット証券の場合は口座開設や売買の注文など、必要な手続きをすべて自分で行なう必要があります。ただし、担当者など仲介者を通す必要がないため、取引に掛かる手数料が安く抑えられるというメリットがあります。

このような違いがあるということを理解したうえで、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。

それでは、各証券会社の特徴について見ていくことにしましょう。

2.店舗を持つ大手3大証券会社の特徴

まずは、主要な店舗証券の特徴から紹介します。

今回取り上げる店舗証券は、日本の大手証券会社といわれている以下の3つの証券会社です。

  1. 野村證券
  2. 大和証券
  3. SMBC日興証券

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。(下記記載の手数料などはすべて2020年3月時点の情報となります)

2-1.野村證券の特徴

1925年設立の、証券業界のトップランナーとして君臨し続けているのが、です。ほかの証券会社を圧倒する財務規模を誇る野村證券の強みは、調査能力や情報収集能力が高いことです。

かつて、前身の野村商店に調査部が設立され、その調査内容を顧客に無料配布していた流れが現在でも受け継がれており、野村證券のことを「調査の野村」と呼ぶこともあるくらいです。

また、取り扱っている金融商品の数が多いというのも野村證券の特徴です。国内株式を始め、海外株式、投資信託、債券、ETF、REIT、FXなど、金融商品と呼ばれるもののたいていは取り扱っているため、野村証券に口座を開いておくだけで、投資対象の選択肢の幅を広くすることができます。

さらに、IPO(新規公開株式)の抽選にも強く、実際の引き受け金額や主幹事案件でも常時トップクラスの実績があります。

豊富な情報をもとに株式投資をしたい場合や、IPO株にチャレンジしたい場合に利用を検討してみると良いでしょう。

2-2.大和証券の特徴

野村証券に次ぐ規模を誇る大和証券も、日本の大手証券会社の1つです。大和証券の強みは、大手証券会社ならではの取扱商品の多さと提供しているサービスの幅の広さです。

こちらも国内株式から、海外株式、FXなどさまざまな金融商品を取り扱っていることに加え、まだまだ少ない中国株を扱う証券会社としても知られています。また、IPOにも強みを持っているので、新規公開株式での利益を目指す場合も口座開設をしておいた方がいいでしょう。

さらに、取引手数料にも特徴があり、1日の約定合計金額が300万円までは、手数料が3,000円(税抜)で取引し放題になる「ハッスルレート」というサービスを提供しています。

そのうえ、信用取引での手数料が売買代金50万円までなら1回286円(税抜)、50万円を超えた場合も一律477円(税抜)とかなり低額になっているので、信用取引を安く始めたい方にはおすすめです。

株式投資以外の幅広い投資を行ないたい場合や、大手証券会社のなかでも手数料を抑えたい場合に選択肢の一つとして考えてみると良いでしょう。

2-3.SMBC日興証券の特徴

日本全国に120を超える店舗を展開しているSMBC日興証券も、大手証券会社として多くの人に利用されています。

SMBC日興証券の強みは、ほかの主要証券会社と比較して取引手数料が安く抑えられることです。ダイレクトコースで口座開設をすれば、現物取引の手数料は以下のようになります。

  • 10万円まで:125円(税抜)
  • 50万円まで:400円(税抜)
  • 100万円まで:800円(税抜)
  • 200万円まで:1,500円(税抜)

また、ダイレクトコースでは信用取引の約定金額に関わらず、取引手数料は無料となります。

3.店舗を持たないインターネット専業の証券会社5社の特徴

次に、店舗を持たないネット証券の特徴について紹介します。今回は、以下の5つのネット証券を取り上げます。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • auカブコム証券
  • DMM.com証券

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.SBI証券の特徴

SBI証券は数あるネット証券のなかでも、利用者数が多い証券会社です。SBI証券にはさまざまな特徴がありますが、特に際立っているのは以下の3つです。

  1. 手数料が格安であること
  2. 提供しているツールが高機能であること
  3. IPO取引にも強いこと

SBI証券では、中長期投資におすすめの「スタンダートプラン」とデイトレードにおすすめの「アクティブプラン」の2つの手数料体系が用意されています。

どちらを選択しても、手数料をリーズナブルに抑えることができるうえ、途中でプラン変更も可能ですので、投資家の幅広いニーズに応えることができます。

また、SBI証券が提供している株式売買ツール「HYPER SBI」は、ワンクリックで注文できるという操作性の高さや豊富な投資情報の提供していることなどが特徴です。

月額500円の利用料金がかかりますが、頻繁に取引をしたい方や大きな金額を運用する場合には、利用を検討してみると良いでしょう。

さらに、ネット証券のなかでもIPOの取り扱い実績がトップクラスであることもSBI証券の強みです。大手証券会社の実績にも比肩する水準ですので、ネット取引でIPO株の当選を目指す方には有力な選択肢の一つとなるでしょう。

3-2.楽天証券の特徴

楽天証券は、ネットショッピングや携帯電話など、さまざまな事業を展開している楽天が手掛けるネット証券会社です。

楽天証券の特徴は、トレードツールの人気が高いことと、楽天グループならではの強みを持っているということです。

楽天証券のトレードツール「マーケットスピード」では、四季報や日経テレコン21など豊富な情報をすべて無料で閲覧することができます。特に、日経テレコン21は単体で利用を申し込むと月額8,000円の基本料金がかかります。それが無料で利用できるのは投資家にとって大きなメリットとなるでしょう。

また、自分が使用しやすいようにカスタマイズできるのも特徴の1つです。必要な情報をすぐに取得することができるうえ、これまでにトレードツールを使っている方でもすぐに代用することが可能ですし、いくつもモニターを並べたりする必要もありません。

さらに、ツールの利用料金も2019年6月から無料となっており、楽天証券の口座を持つ方ならだれでも使用可能です。

また、楽天証券での取引では、取引手数料が低く設定されているほか、手数料100円ごとに楽天証券ポイントが貯まっていく仕組みになっています。もちろん、そのポイントは楽天スーパーポイントに交換することも可能です。

さまざまなサービスに利用できるポイントが貯まっていくため、楽天系のサービスを頻繁に利用するという方には、メリットや特典が多くなるといえます。

3-3.松井証券の特徴

松井証券は、創業は大正7年と長い歴史を誇りながら、常に新しいサービスを提供し続ける証券会社で、日本で初めてネット証券を始めた証券会社としても知られています。

松井証券の特徴も手数料が低水準であることと、利用できるツールが高性能であることです。

松井証券では1日の約定金額の合計によって手数料が異なるボックスレートを採用しています。仮に、1日の約定金額の合計が10万円以下の場合、手数料は無料となっています。

ただし、10万円を超えるトレードの場合は、ほかの証券会社より手数料が割高になることがあるので、しっかり確認しておきましょう。

また、信用取引でデイトレードを行なう場合、約定金額に関係なく手数料はすべて無料です。さらに、NISA口座での取引の場合、年間120万円までのトレードなら、購入・売却に関わらずすべて無料です。

そして、松井証券で証券口座を開設すると、高性能で最新型の「ネットストック・ハイスピード」というトレードツールを無料で利用することができます。

また、QUICKリサーチネットという株式投資情報サービスを無料利用できるのも松井証券の特徴です。ほかの証券会社では有料にて提供されていることもあるサービスですが、松井証券なら口座を開設していれば無料で利用可能です。

このような特徴から、少額での取引が多いという方や、さまざまな投資情報を無料で見たいという方にメリットおある証券会社となっています。

3-4.auカブコム証券の特徴

auカブコム証券は、三菱東京UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社です。auカブコム証券の特徴は、手数料の割引サービスがあることと、特殊注文に幅広く対応していることです。

auカブコム証券では、1回あたりの約定金額によって手数料が変動する仕組みとなっています。

特に、10万円~50万円までの取引では、ほかの証券会社と比較しても取引手数料が低く設定されていますので、少額投資が多いという方に利用しやすいといえるでしょう。

また、「シニア割」「女子割」「NISA割」などのような手数料割引サービスが豊富に用意されているので、手数料の節約も期待することができます。

さらに、auカブコム証券では、「逆指値注文」「W指値注文」「リレー注文」など、さまざまな特殊注文に対応しており、ほかの証券会社では利用できない特殊注文も利用できる可能性があります。

特殊注文なら、利益や損切りを考えて、売買タイミングを設定して注文を出すことができるため、日中仕事をしながらトレードを行なう方にとって、たいへん便利です。

少額投資をメインに、株式売買をできるだけ自動化したいと考えている方にとって検討しやすい証券会社と言えるでしょう。

3-5.DMM.com証券の特徴

DMM.com証券が提供するのがDMM株です。DMM株の特徴は手数料が安いことです。株式の現物取引の場合、約定金額が5万円までなら手数料は50円(税抜)となっています。また、約定金額が300万円を超えたとしても手数料は800円であるなど、業界内でも最安クラスを誇っています。

さらに、信用取引の場合なら300万円を超える約定でも手数料は無料になります。そのため、1日の取引が少ない方や、高額の信用取引を行なう方にはメリットが大きい証券会社です。

また、DMM株はツールの操作性も高く、特にDMM株のスマホアプリは外出先でも簡単に取引をすることができます。

さらに、パソコン版のトレードツールもスタンダード版とプロ版の2つが用意されており、自分が使いやすいようにカスタマイズして使用可能です。

まとめ

今回は、主要証券会社の特徴について紹介しました。取引手数料や提供しているサービス、ツール、投資に関する情報など、証券会社によって特徴や強みは異なります。

本記事を参考に自分に合った証券会社を検討してみて下さい。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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