日本環境設計、服から服をつくる「BRING」で世界初のサーキュラーエコノミーD2Cを開始
衣類やプラスチックなどのリサイクル事業を手掛ける日本環境設計株式会社は5月1日、アパレルブランド「BRING(ブリング)」で「サーキュラーエコノミーD2C」 をブリングのウェブサイトで開始した。
同ブランドは「服から服をつくる」をコンセプトに、大手アパレルメーカーなどの協力で回収した衣類を原料に、新製品へと循環させている。D2Cはメーカーが自社で企画・製造した製品を自社のECサイトを用いて直接消費者に販売する仕組み。同社では、サイトで購入された商品に、着なくなった服をリサイクル回収するための発送封筒を同梱。封筒に着なくなった服を入れてポストに投函すると日本環境設計の北九州響灘工場に送られ、原料にリサイクルされたのち、製品へと生まれ変わる。
北九州響灘工場の再生対象はポリエステル100%の衣料品のみだが、その他の原料も協力工場と連携し、様々な方法でリサイクルする。リサイクル後のバリューチェーンをコントロールし、再び最終製品の製造・販売を同一ブランドで行うのは世界でも類をみない試みという。
新製品として、乾きやすいポリエステル100%の裏毛スウェットプルオーバー(8800円)、同フーデッドプルオーバー(9800円)、同プルオージップアップ(1万800円)、ドレスシャツ(8300円)をラインアップ。昨年の販売開始より好評の「ブリングTシャツベーシック」の新色カーキ、「WUNDERWEAR」の新色も加えた。製品は全てオールジェンダーサイズ。
ブリングは、2009年に旧FUKU-FUKUプロジェクトとして衣料品の回収を開始、これまで3000トン(Tシャツ換算1500万枚、19年12月まで)の衣料品を回収してきた。17年には独自のケミカルリサイクルの技術を採用した北九州響灘工場を竣工し、再生ポリエステルの生産を開始した。19年には再生ポリエステルTシャツブリングTシャツを発売。また、再生された糸・生地・最終製品はBRING Materialとして様々なブランドの商品に採用されている。
日本環境設計では、回収した服に含まれる綿繊維を酵素分解した糖化液の製造技術により、30万着の服を航空機用の国産バイオジェット燃料にリサイクルに成功。日本航空株式会社(JAL)の定期便に搭載を検討している。
回収実施企業には4月20日現在、アイトス、赤ちゃん本舗、アダストリア、イオン、イオンモール、ゴールドウイン、サエラ、三陽商会、ジュニアー、スノーピーク、大丸松坂屋百貨店など29社が名を連ね、百貨店やGMS、百貨店アパレル、スポーツアパレル、ユニフォームメーカーが1428店で回収を実施している。伊藤忠商事、オーガビッツ、日本マクドナルド、プラスティックス、フレックスジャパンなど11企業・団体が取り組みをサポートする。
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