マネックス証券の評判は?メリット・デメリットや他ネット証券会社との比較も

証券会社によって取り扱う金融商品は大きく異なります。中でもネット証券大手の1社であるマネックス証券は、豊富な取扱銘柄数や米国株や中国株に業界最低水準の手数料から投資可能な証券会社として、投資家からも支持されています。

そこでこの記事では、マネックス証券の特徴やメリット・デメリット、評判・口コミについて詳しくご紹介します。日本株だけではなく外国株にも興味がある方、手数料の安い証券会社を探している方は、参考にしてみてください。

目次

  1. マネックス証券の特徴
  2. マネックス証券のメリット
    2-1.取り扱っている金融商品が豊富
    2-2.米国株の取り扱いは3,600超
    2-3.完全平等なIPO抽選
    2-4.高機能な取引ツール
  3. マネックス証券のデメリット
    3-1.日本株の売買手数料はやや高め
    3-2.米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていない
    3-3.日本株だけの取引だとメリットが少ない
  4. マネックス証券の口コミ・評判
  5. マネックス証券で取引を始める手順
    5-1.口座開設に必要な書類
    5-2.口座開設の手順
  6. まとめ

1 マネックス証券の特徴

マネックス証券は1999年の設立当初からオンラインでの金融取引を運営しており、2020年4月時点で総口座数が186万を超える大手の証券会社となっています。マネックス証券の口座開設数はインターネット専業証券会社の中でもSBI証券と楽天証券に次ぐ第3位の規模となっており、店舗型の証券会社を合わせても第6位の規模となる証券会社です。

幅広い金融商品を取り扱っていることが大きな特徴で、国内株式だけでなく外国株式、FX、投資信託、債券などの金融商品も取り扱っており、中でも米国株式の取り扱い銘柄数は3,600超に及ぶなど豊富です。

また、インターネット専業の強みを生かして店舗型証券会社よりも取引手数料などが安く設定されており、こうした点により多くの投資家から支持されています。

2 マネックス証券のメリット

マネックス証券で投資を行うと、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

2-1 取り扱っている金融商品が豊富

マネックス証券では日本株や米国株の他にも様々な金融商品を取り扱っています。投資信託やETF、FX、中国株、債券など豊富な商品ラインナップの中から投資家が必要な金融商品を選択できる点は大きなメリットの一つです。

たとえば、マネックス債と呼ばれる債権はマネックス証券に口座を持つ投資家のみを対象に募集される債権で、メガバンクの1年超定期預金利率の0.01%と比べても高利回りな0.6%(令和2年4月募集実績)で資金運用ができるため、人気の商品となっています。

2-2 米国株の取り扱いは3,600超

マネックス証券では豊富な銘柄の米国株を取引できることが大きなメリットです。他の大手ネット証券会社では3,000銘柄前後(2020年4月時点)の取り扱いが多い中、マネックス証券では3,600銘柄以上の中小型銘柄も含めた米国株を売買することができます。

米国株の売買に関わる手数料については、下記の通り店舗型の証券会社などと比較すると割安です。

マネックス証券の米国株手数料(一取引あたり、税抜)

  • 約定代金の0.45%(最大20米ドル)
  • SEC Fee:売却時に、約定代金1米ドルにつき、0.0000221米ドル(小数点以下第3位切上げ、最低0.01米ドル)
  • スプレッド(為替手数料):買付時:0銭(為替変動により見直しあり)・売却時:25銭

※2020年4月時点

1取引あたりの最大手数料は20米ドルに設定されているため、多少金額の大きな売買となっても手数料をあまり気にせず取引することができます。

なお、取引手数料に関してはSBI証券や楽天証券も同水準ですが、取り扱い銘柄の多さなどからマネックス証券は米国株を売買する投資家にとって取引しやすい環境が整えられていると言えます。

2-3 完全平等なIPO抽選

マネックス証券では完全平等な条件のもとIPO抽選に参加することができます。IPO(新規公開株)では、IPO抽選に当選して公募価格で株式を購入できた場合、初値売却により利益を得られる実績が多いため、投資手法として人気があります。

IPO銘柄は、基本的にどの証券会社でも多くの投資家が購入を希望するため、抽選倍率は高くなる傾向にあり、何度応募してもなかなか当選しません。抽選を受ける段階で申し込んだ株式を買い付けるための資金(買付余力)も必要となるため、申込株式数に応じて抽選を行う証券会社では、多くの株式を申し込める資金力のある投資家に有利な抽選方法となっています。

一方、マネックス証券では申込株式数に関わらず、一人当たりに一単位の抽選権利が与えられる抽選方式を採用しているため、申込み人数に応じた平等な抽選を受けることが可能です。

他の証券会社では、落選した場合に次回当選しやすくなるような仕組みが採用されている場合もありますが、マネックス証券は資金力のない個人投資家にとっても当選しやすい完全平等なIPO抽選となっており、初回から平等な確率で抽選に参加することができます。

2-4 高機能な取引ツール

マネックス証券では金融取引に役立つ様々な取引ツールが提供されています。日本株や米国株の取引では、過去10期以上の長期業績グラフや過去の配当実績などの配当情報、アナリストの評価などに役立つ情報を簡単に収集できる「銘柄スカウター」を、無料で利用することができます。

また、最大500銘柄を登録できる「マルチボード500」は、リアルタイムの株価や指数情報、チャートなどを確認することができ、画面レイアウトも自由にカスタマイズできることからユーザーの用途に合わせて使用できる取引ツールとなっています。

米国株の取引においてはスマートフォンで利用できる「トレードステーション米国株」という米国株に特化したアプリなども使用可能です。

このように、投資家の要請に応えた様々な取引ツールを利用できる点は、マネックス証券で取引を行うメリットの一つです。

3 マネックス証券のデメリット

マネックス証券を利用する際のデメリットや注意点についても併せて確認しておきましょう。

3-1 日本株の売買手数料はやや高め

マネックス証券の日本株の売買手数料は、SBI証券や楽天証券と比較するとやや高めです。下表はマネックス証券の日本株現物取引における1注文ごとの手数料です。10万円までの取引手数料は100円ですが、SBI証券・楽天証券はともに99円となります。

さらに約定金額が100万円の場合、SBI証券・楽天証券はともに535円ですが、マネックス証券は1,000円(成行注文の場合)の手数料となっています。

【マネックス証券の日本株取引手数料】

1注文の約定金額 手数料
~10万円以下 100円
10万円~20万円以下 180円
20万円~30万円以下 250円
30万円~40万円以下 350円
40万円~50万円以下 450円
50万円~100万円以下 (成行注文)1,000円
(指値注文)1,500円
100万円~(※) (成行注文)約定金額の0.1%
(指値注文)約定金額の0.15%

SBI証券と楽天証券などは1注文ごとの手数料を同じ金額で設定していますが、マネックス証券はやや高い水準です。特に取引回数や取引金額の多い投資家の方は、注意しておきましょう。

3-2 米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていない

マネックス証券の金融商品のラインナップは豊富ですが、外国株式については米国株と中国株のみの取り扱いとなります。他のネット証券では米国株と中国株のほかに、ロシア、韓国、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアなどの株式を取引できる場合もあるので、幅広い選択肢の中から外国株式を選びたい方は、慎重に検討しましょう。

3-3 日本株だけの取引だとメリットが少ない

マネックス証券の取引手数料は店舗型の証券会社より安く設定されているものの、その他のネット証券と比べるとやや高めです。日本株の取引のみで利用する場合のメリットは、少ないと言えるでしょう。

一方、日本株以外の金融商品の取引を行う場合、最低水準の手数料から3,600超の米国銘柄や2,000超の中国銘柄を選べるほか、IPOでも取り扱い実績が豊富など、多くのメリットを享受することができます。

4 マネックス証券の口コミ・評判

ここからは、実際にマネックス証券を利用している投資家の口コミや評判を確認してみましょう。

「マネックス証券の米国株は種類が豊富で、取引ツールも比較的使いやすい」
「マネックス証券のNISA口座で米国株を購入している」
「他証券会社と比べると国内株の手数料が高いと感じる」
「IT分野で急成長する中国企業の株式を購入できる」
「スマホ操作が簡単で期間指定の買付注文もわかりやすい」
「初心者なのでまずはロボアドバイザーを利用してみている」

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては最新の情報をご確認の上、ご自身で判断するようお願いいたします。

マネックス証券では米国株に関する口コミや評判が多いのが特徴です。特に米国株の取り扱い銘柄数は多く、手数料は安いので多くのユーザーから好意的な感想が寄せられています。取引ツールやウエブサイトでの操作感については、「分かりやすい」「役に立つ」「簡単」という意見も多く見られます。

また、投資初心者の方や仕事で忙しい方向けの投資支援サービスである「ON COMPASS」というロボアドバイザーも提供しており、投資家に代わって自動的に運用を行ってくれるのが特徴です。

このほか、マネックス証券ではお客様サポートも充実しているので、口座開設の方法や操作面でわからないことがあれば、コールセンターが丁寧に対応してくれます。

5 マネックス証券で取引を始める手順

マネックス証券で口座を開設するには、「オンライン」と「郵送」による2つの方法があります。それぞれで必要な書類や手順を確認しておきましょう。

5-1 口座開設に必要な書類

まず、オンラインの口座開設では本人確認書類が必要です。マイナンバーカードまたは運転免許証、マイナンバーの通知カードなどを用意します。

一方、郵送による口座開設では、本人確認書類として顔写真付きのマイナンバーカード、運転免許証、パスポート、顔写真のない住民票の写し、健康保険証、年金手帳などから2点が必要になります。

マイナンバーが確認できる書類としては、マイナンバーの通知カードまたはマイナンバーカード、個人番号が記載された住民票などのいずれか1点の写しが必要です。

5-2 口座開設の手順

口座開設の手順もオンラインと郵送で大きく異なるので、それぞれの方法を確認しておきましょう。

オンラインによる口座開設

  1. マネックス証券の公式サイトからメールアドレスを登録します。
  2. 登録したメールアドレスに「口座開設お申込み手続きのご案内」メールが届くので、メールに記載されたURLを開き、名前や住所等のお客様情報を入力します。
  3. 画面の指示に従って本人確認書類を撮影し、ファイルをアップロードします。
  4. 本人認証は、顔写真をアップロード、または三菱UFJ銀行の三菱UFJダイレクトにログインすることで認証可能です。
  5. 本人認証が終わると「口座開設の申込受付メール」が届きます。その後、マネックス証券で申込内容の確認などの事務手続きが行われ、翌営業日以降に「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」が届けば、口座開設の手続きは完了です。

郵送による口座開設

  1. マネックス証券の公式サイトの申込フォームに必要事項を記載して送信します。
  2. 後日、マネックス証券から「口座開設キット」が届くので、同封されている「証券総合取引口座開設申込書」に署名し、「個人番号提供書」「本人確認書類のコピー」「マイナンバーが確認できる書類」と合わせて返信用封筒で返送します。
  3. マネックス証券から「証券総合取引口座開設完了のお知らせ(口座開設通知)」が郵送されてくれば、口座開設の手続きは完了です。

6 まとめ

マネックス証券は口座開設数で国内3位の大手ネット証券の一つです。投資対象となる金融商品の種類が豊富で、特に米国株や中国株の取り扱いに強みを持ちます。国内株の取引手数料はやや高めですが、外国株は手頃なので、積極的な取引をしたい方にも向いています。

なお、金融商品の取引にかかる手数料はそれぞれの証券会社が独自に定めています。投資をする際はこれらの点に注意して、ご自身の投資目的や用途に合った証券会社を選ぶようにしましょう。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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