クラウドファンディングによる社会貢献の方法は?魅力的なリターンも
近年、知名度が上昇しているクラウドファンディングを通したクリエイターへの支援や、飲食店の支援などに利用している人も多いでしょう。
クラウドファンディングを利用して社会貢献をしたり、投資的なリターンを得たりするにはどのような方法があるのでしょうか。今回は、クラウドファンディングを通じた社会貢献の方法や手順についてお伝えします。
目次
- クラウドファンディングを通じて参加できる社会貢献
1-1.寄付型クラウドファンディングサイトを利用する
1-2.ふるさと納税サイトを利用する
1-3.購入型クラウドファンディングサイトを利用する
1-4.ソーシャルレンディングサイトを利用する - クラウドファンディングを通じた社会貢献のメリット
2-1.社会貢献とリターンを両立できる
2-2.寄付金は一部を控除できる
2-4.ソーシャルレンディングでは金銭的なリターンも期待できる - 社会貢献を通じたクラウドファンディングの参加手順
3-1.寄付型・支援型クラウドファンディングサイトの場合
3-2.ソーシャルレンディングサイトで出資する方法と手順 - まとめ
1.クラウドファンディングを通じて参加できる社会貢献
まずはどのようなクラウドファンディングを利用すれば社会に貢献できるのか、具体的に確認してみましょう。
1-1.寄付型クラウドファンディングサイトを利用する
社会貢献と言えば街頭募金のように無償でお金を寄付し、そのお金を利用して困ってる人を助けるというイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
社会貢献を謳うクラウドファンディングサイトの中で、そのイメージに最も近いものが寄付型クラウドファンディングサイトです。
寄付型クラウドファンディングの例として、以下のようなサイトがあります。
- Readyfor Charity
- Good morning
これらのクラウドファンディングサイトであれば、コロナショックで収入が減って困っている人への支援、災害で困っている自治体への活動資金など、クラウドファンディングサイトを通じて提供することが可能となっています。
また、自分が寄付したお金がどのような用途に使われるのかしっかりとその内容を確認でき、お金を募集している団体の中心が自治体であるため寄付先としての信用性も高いと言えます。
1-2.ふるさと納税サイトを利用する
自治体に寄付する手段のもう1つに、ふるさと納税があります。ふるさと納税は自分の出身地や馴染み深い地域に対し、クラウドファンディングサイトを通じてお金を支援します。支援金の額に応じて地域の名産品などのリターンを受け取ることができる点が大きなメリットとなっています。
【関連記事】ふるさと納税の寄付金は何に使われる?知っておきたい寄付金の使い道
1-3.購入型クラウドファンディングサイトを利用する
次に、利用を検討したいのが購入型クラウドファンディングサイトです。
購入型クラウドファンディングサイトは、インターネット上で多数の人から少しずつお金を集め、法人や個人がそのお金を利用して社会貢献的な事業を行うサービスサイトとなっています。
その内容は多種多様であり、恵まれない子供のための食堂の設立や、コロナショックで売り上げが大きく落ち込んだお店への支援など、幅広い案件に対して支援活動を行うことができます。
その他、保育所や恵まれない人たちへの寄付金などの案件もあります。自治体だけでは行き届かない部分まで綿密に社会貢献ができる点が、購入型クラウドファンディングサイトのメリットだと言えるでしょう。
ただし、お金の出資先は個人や小規模な法人になることが多く、寄付型クラウドファンディングや自治体が運営するふるさと納税と比較して信用性はやや劣ります。
お金を出資する前に、お金がどのような用途で使われるのか、募集元の実績は確かなものか、細かくチェックしておくほうが良いでしょう。
1-4.ソーシャルレンディングサイトを利用する
購入型クラウドファンディングだけではなく、融資型クラウドファンディングであるソーシャルレンディングでも社会貢献が可能です。
不特定多数の人からお金を集める点は購入型クラウドファンディングと同様ですが、ソーシャルレンディングでは、ソーシャルレンディング会社が投資家から集めたお金を個人や法人に貸し出し、金利収入を得ているビジネスモデルになります。
海外投資案件に特化した「クラウドクレジット」では、海外で運用されるマイクロファイナンスという金融機関の案件を扱っています。マイクロファイナンスとは、個人事業主や中小事業者への融資を専門にする金融機関で、主に小規模事業者の日々の活動資金を融通します。
資金調達が難しい海外の小規模事業者に融資することで、その国の経済活動の成長を促す意義があります。
2.クラウドファンディングを通じた社会貢献のメリット
クラウドファンディングを通じた社会貢献は精神的メリットだけではなく、物質的なメリットやリターンを得られることもあります。それはどういったものなのか、それぞれ見て行きましょう。
2-1.社会貢献とリターンを両立できる
クラウドファンディングを通じて社会に貢献すれば、「人々の役に立った」という精神的なメリットに加えて、最近では物質的なリターンを得られることも増えています。
例えば、ふるさと納税サイトを通じて寄付することで地元の名産品をリターンとしてもらうことができます。
2-2.寄付金は一部を控除できる
また、寄付型クラウドファンディングサイトの場合、寄付金の額に応じて一部を控除することが可能です。
次のいずれか低い金額-2千円=寄附金控除額
イ その年に支出した特定寄附金の額の合計額
ロ その年の総所得金額等の40%相当額
*国税庁「一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)」から引用。
自治体やNPOといった非営利組織への寄付は国が認めた控除対象になり、寄付金の額に応じて所得から控除することが可能です。
2-3.金銭的なリターンも期待できる
融資型クラウドファンディングとも呼ばれるソーシャルレンディングでは、集めたお金を融資して金利による収益を上げることができるため、金銭的なリターンを得ることが可能です。
また、途上国への融資案件の場合は融資先の国の政策金利が高いことが多く、貸付金利も高めに設定されます。例えば「クラウドクレジット」の場合、為替の変動がなければ、年間利回りが10%近くになる案件もあります。
しかし、途上国への投資は経済的な不安定さや、融資先の事業者の資金力によって貸し倒れのリスクは高くなります。投資として検討するのであれば、資金を一つの案件に集中させるのではなく、複数のソーシャルレンディングレンディングサービスや案件への分散投資を行うことが大切です。
3.クラウドファンディングの参加方法
社会貢献を通じたクラウドファンディングサイトに参加するためには、どうしたら良いのでしょうか。サイトの種類別に登録方法が異なるので、それぞれの手順を説明します。
3-1.寄付型・支援型クラウドファンディングサイトの場合
寄付型・支援型クラウドファンディングサイトでは会員登録のための手順はシンプルです。まずは各サイトで会員登録ボタンをクリックし自分のメールアドレスを入力します。
メールアドレスの確認用メールが送られてくるので、メール内のリンク先をクリックすれば基本的な登録は完了します。YahooIDやFacebookのアカウントと連動し、そこに登録している個人情報をそのまま利用できるクラウドファンディングサイトもあります。
ただし、投資や出資する際に、案件毎に自分の住所や名前などの個人情報を入力する必要があります。
寄付金の支払い方法の設定は、多くのクラウドファンディングでクレジットカードによる支払いしか選択できないケースが多くなっています。クレジットカードのID番号や暗証番号を入力すれば、そこから出資や投資金が引き落とされます。
3-2.ソーシャルレンディングサイトで出資する方法と手順
ソーシャルレンディングサイトはSBIグループが提供する「SBIソーシャルレンディング」や、物流不動産に投資が出来る「CRE Funding」、国内不動産の案件に特化した「LENDEX」などがあり、それぞれ特徴が異なります。
まずは数々のソーシャルレンディングサービスのうち、どのような投資を選択するのか比較検討し、選んだサイトで会員登録をしていきましょう。
【関連記事】ソーシャルレンディング会社・投資型クラウドファンディング会社一覧
また、ソーシャルレンディングは出資ではなく投資に該当するため第二種金融商品取引業の規制を受けます。会員登録の際は利用規約を確認するだけではなく、住所や電話番号、メールアドレスの他に勤務先や投資経験なども入力する必要があります。
個人情報の入力後に、身元の確認用に免許証やマイナンバーカードなどをアップロードし、その後に住所確認用のハガキが自宅に送付されます。ハガキに記載されている確認用コードなどをウェブサイト内に入力することで登録が完了です。
投資の際には各サイトが提供する個人口座に予め入金し、入金額の範囲内で投資案件にどれくらいの金額を投下するかを決定します。会員登録後に実際に投資できるようになるまでには、おおよそ一週間ほどかかりますので注意しましょう。
まとめ
インターネットを通じてお金を集め、様々なプロジェクトの運用ができることはクラウドファンディングの大きな特徴です。クラウドファンディングを通して商品やサービスのリターンを求めたり、社会貢献の手段の1つとして利用するなど、使い方は人それぞれと言えます
今回はクラウドファンディングを通した社会貢献の方法についてご紹介しました。この記事がクラウドファンディングに興味を持ち、出資を検討していた方の参考になれば幸いです。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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