bitFlyer(ビットフライヤー)からビットコインを「送金」する方法をご紹介

仮想通貨(暗号資産)投資を始めようという時に、どの取引所を利用するかは判断しにくいと思います。国内で多くのユーザーを抱えるbitFlyerは、仮想通貨取引を始めるのにうってつけのサービスが揃っている仮想通貨取引所です。

bitFlyerのビットコイン取引サービスは国内でも高い人気がありますが、市場全体に目を向けると仮想通貨(暗号資産)の運用方法には多くの選択肢があります。そのため、ユーザーの中にはbitFlyerで購入したビットコインを別の企業に送金してレンディング(貸暗号資産)に回したり、別の取引所でしか利用できない銘柄(XRP/JPY、MONA/BTCなど)でトレーディングをする、などで運用している人もいます。

ビットコイン投資の初心者にとって、初めての送金作業は緊張するものです。ビットコインのネットワークはbitFlyerが管理している訳ではないため、送金先アドレスの入力を間違えると取り返しがつかない場合もあり、細心の注意が必要です。そこで今回はbitFlyerで取得したビットコインを別の場所へ送付する方法についてご説明します。

①ビットフライヤーの3つのポイント

bitFlyer
bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営する仮想通貨(暗号資産)取引所です。国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けています。bitFlyerは2014 年の創業以来一度もハッキング被害に遭っておらず、ビットコイン取引量では国内No.1を維持しています(* Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2020年1月-4月の月間出来高(差金決済/先物取引を含む))。

1-1. スプレッドが小さく、スリッページを抑えやすい

bitFlyerは「販売所」と「ビットコイン取引所」、そして証拠金取引など高度な注文が可能な「bitFlyer Lightning」を提供しています。初めてビットコインを購入するならばビットコイン取引所がおすすめです。注文画面はシンプルでわかりやすい上に、ビットコイン取引量*は国内で最も大きいため、買注文と売注文のスプレッド(価格差)が小さく、成行注文で生じる約定価格の差(スリッページ)によるコストも抑えやすくなっています。

1-2. ポイント交換でビットコインを獲得できる

bitFlyerではポイント投資に使えるサービスを備えています。「ビットコインをもらう」は、好みの広告をクリックしてネットショッピングや旅行予約、アンケートの回答等をするだけでビットコインがもらえるサービスです。また、bitFlyerはTポイント・ジャパンと業務提携を結び、bitFlyerでTポイントが貯まる・使える「Tポイントプログラム」を提供しています。交換レートは「Tポイント100ポイントにつき、85円相当のビットコイン」となっています。こうして得たビットコインでトレーディングしてみることで元手ゼロで実戦経験を積めます。

1-3. 二種類の損害保険を国内大手損害保険会社と契約

bitFlyerでは、二段階認証登録ユーザーがメールアドレス・パスワードなどのハッキングで日本円の損害を受けた場合、最大500万円の補償を受けることができます。また、三井住友海上火災保険株式会社と共同で、bitFlyerへのサイバー攻撃などによって発生したビットコインの盗難、消失に対するサイバー保険も開発・契約しており、万が一の際にも資産が守られるようになっています。

②bitFlyerからビットコインを「送金」する方法

それでは、bitFlyerで取得したビットコインを他の取引所に送付する方法をご説明します。

前提として、bitFlyerで口座開設と本人確認、ビットコインを取得しておく必要があります。具体的な方法については、こちらの記事「【2020年度決定版】bitFlyerで仮想通貨投資を始める方法:口座開設編」、「元手ゼロ、現金不要でビットコイン投資を始める方法 ー 仮想通貨取引所bitFlyerの「ビットコインをもらう」を解説」をご確認ください。

2-1、ビットコインアドレスを登録する

ビットコインの送金には宛先となるアドレスを登録する必要があります。下図はbitFlyerのログイン後、サイドバーから「入出金」を表示し、「ビットコイン」→「送付」をクリックした状態です。ここで、送金先の【アドレスを登録する】をクリックしましょう。

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  • ビットコインアドレスとは
    ビットコインアドレスとは「口座番号」のようなもので、27~34 文字の英数字で構成され、公開鍵から生成されます。ビットコインアドレスの例:1BitQEtcoxAnViwUYX9k6KupmmsEfWrGnr。仮想通貨取引所はユーザー固有のビットコインアドレスを割り当てているため、送付先の取引所でそれぞれビットコインアドレスを取得しましょう。

bitFlyerの場合は「預入」タブを開くと、自分のビットコインアドレスが表示されています。これと同様に、取引所毎に自分に割り当てられたアドレスを確認して、ビットコインを送付することになります。不正確な暗号資産(仮想通貨)の外部アドレスに送付して、外部ネットワークにブロードキャストした場合、絶対に取り戻すことはできないので注意しましょう。

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それでは「アドレスを登録する」方法の続きをご説明します。先ほどの「アドレスを登録する」をクリックするとEメールが届きます。本文中のリンクを開くと、以下の画面が表示されるので、ここで送付先外部アドレスの登録を行ないます。外部アドレスの「ラベル」は、任意で付けて構いません。自身でアドレスを管理する際にわかりやすい名前をつけましょう。

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【追加する】をクリックすると、自分が口座開設時に登録した携帯電話に確認コードが送信されます。これをクリックして外部アドレスの登録作業が完了です。

2-2、ビットコインを送付する

外部アドレスの登録完了後、最初の「入出金」メニューからビットコインの「送付」先に登録した外部ビットコインアドレスが加わり、送付できるようになります。

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外部アドレスを選択すると、「送付数量」の設定画面に映ります。ここで送りたいビットコイン数量を入力(下図の赤枠)し、手数料を設定し、最後に「送付する」ボタンをクリックします。この操作は取り消しができないので注意が必要です。

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以上で、ビットコインの送付作業は完了です。bitFlyerで確認完了後、送付作業が実行されます。ビットコインの外部アドレスへの送付は、セキュリティのためすべてチェックされます。bitFlyerは「原則、最短 1 時間、最長翌営業日までかかることがあります」と注記していますが、多くの場合は数十分で送金先にビットコインが届きます。

ビットコインの外部アドレスへの送付をキャンセルしたい場合、「お手続き中の送付申請」欄に表示されている取引に限り「キャンセル」手続きができます。しかし、入れ違いで既にビットコインのネットワーク上にブロードキャストされていれば、キャンセルできません。

③ビットコインの送金手数料

bitFlyerではビットコインの送金手数料を「0.0004 BTC(392.11 円:執筆時点)」としています。加えて、ブロックチェーン上の取引確認の「優先度」にかかる追加手数料を指定して、送金スピードを調整することができます。追加コストはビットコインネットワークのマイナーに支払われます。

ビットコインは10分毎にブロックが生成され、マイナーは基本的にブロックに含める取引(送金)を時系列で選択します。ビットコインのブロックサイズは1MBの上限があるので、取引件数が増える混雑時には順番の待ち時間が長くなります。この時、手数料の高い取引は優先してブロックに含まれることになります。

④送金履歴の確認方法

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bitFlyerで行った仮想通貨の送金履歴は「お取引レポート」の【入出金】カテゴリーで確認できます。送付先アドレスとは別に“TX IDトランザクション ID)”というのがありますが、これは、ブロックチェーン上の取引毎に付与された識別子です。ビットコインエクスプローラーでトランザクションIDをチェックすれば、送受信アドレスや数量など、取引の詳細を確認することができます。

⑤bitFlyer以外の場所で暗号資産を運用する

最後に、仮想通貨(暗号資産)を運用する際に便利なサービスを提供する、代表的なプラットフォームを簡単にご説明したいと思います。

DMM Bitcoinは16種類の取引銘柄があり、ビットコインでアルトコインを購入(現物・レバレッジ含む)することもできます。板取引の現物取引に特化しているbitbankは全体の出来高は国内でNo.1とされています。bitbankはモナコインやXRPといった国内で人気の資産を含む、6種類の暗号資産を現金とビットコインに対して取引できます。これら2つはトレーディングニーズに適した、国内の仮想通貨取引所です。

そして、CoincheckとGMOコインは「貸暗号資産」を提供しています。貸暗号資産とはその名の通り、手持ちの仮想通貨(暗号資産)を貸し出して最大年利3~5%の金利を稼ぐことができるサービスです。長期保有を決めている投資家にとって魅力的です。

他にも海外に視野を広げれば、数百種類の取引ペアを取り扱う仮想通貨取引所や、先物やオプション取引を備えたデリバティブ市場も人気があります。仮想通貨投資に積極的に取り組みたいと思えたら、いろいろリサーチしてみると良いでしょう。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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