株式による積立投資のメリット・デメリットは?大手証券会社のサービスも紹介
株式に投資をするといっても、さまざまな方法があります。そのうちの1つで、「るいとう」などの専用の用語も生まれるなど注目されている投資方法が株式による積立投資です。
そこで今回は、株式を積立投資できるサービスとそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。併せて積立投資の特徴についても解説しますので、参考にしてください。
目次
- 積立投資とは
1-1.積立投資のメリット
1-2.積立投資のデメリット - 株式を積立投資できるサービス
2-1.SMBC日興証券の「キンカブ」
2-2.auカブコム証券の「プレミアム積立」
2-3.野村證券の「株式積立」
2-4.大和証券の「るいとう」
2-5.三菱UFJモルガン・スタンレー証券の「株式るいとう」 - まとめ
1.積立投資とは
積立投資とは定期的に一定金額で金融商品を購入し、積み立てて運用していく投資方法です。10年から20年などの長期的なスパンで資産を積み立てていきます。購入する金融商品と購入するタイミング、購入金額を決めて自動的に購入・積立を継続することで、将来的な資産形成を目指すものです。
購入する金融商品は一般的に株式もしくは投資信託となり、今回のように株式による積立投資なら、購入銘柄を決めて継続的に株式を購入していくということになります。
1-1.積立投資のメリット
積立投資を行うメリットは以下の通りです。
- 投資初心者でも気軽に始められる
- リスクを抑えることができる
- 少額から始められる
- 複利効果によって資産を増やせる
- 投資に掛かる手間を省ける
積立投資では継続的に金融商品を購入し続けることになります。売買のタイミングを図る必要がないため、細かい知識がない投資初心者にもおすすめできる投資方法です。また、資金やタイミングを分散できるためリスクを軽減することができますし、少額投資が可能なのでまとまった資金がなくても行うことができます。
さらに、発生した利益を自動的に元本に追加することで複利効果を得られるので、資産が加速度的に増加しやすいというメリットもあります。
そして、積立投資では自動的に銘柄を購入するため、その都度チャートや企業情報を分析する必要もありません。そのため、投資に掛かる手間を大幅に省くことができます。
1-2.積立投資のデメリット
一方で、積立投資には以下のようなデメリットがあります。
- 元本保証はない
- 購入額以外にコストが掛かる
- 運用実績が資産形成に影響する
まず、株式や投資信託といったものに投資する以上、元本保証はありません。そのため、資産が減ってしまうリスクがあります。
また、各証券会社によって手数料などが設定されており、銘柄の購入金額以外のコストが発生する点にも注意が必要です。
さらに、サービス(銘柄)ごとに運用実績が異なる点も注意しなければなりません。同じように資産を投入しても、サービスによって運用成績は変化しますので、各サービスをよく比較することが大切です。
2.株式を積立投資できるサービス
それでは、株式を積立投資できるサービスを紹介したいと思います。今回は一般的に大手と呼ばれる以下の証券会社またはネット証券会社のサービスに注目してみていきます。
2-1.SMBC日興証券の「キンカブ」
SMBC日興証券では、定期定額株式買付サービス「キンカブ」にて株式の積立投資ができます。
毎月もしくは隔月で1銘柄100円以上(100円単位)にて株式を購入することが可能で、買付設定によって自動的に発注が行われるので、投資に時間が取れない方にも利用しやすいサービスです。
他社の株式積立投資と比較して、最低購入額が低いため、より少ない資金から投資による資産運用を始めることができます。
2-2.auカブコム証券の「プレミアム積立」
ネット証券大手のauカブコム証券でも、指定銘柄を毎月一定額自動的に買い付ける「プレミアム積立」によって株式の積立投資ができます。
プチ株による積立投資では月額500円以上の1円単位から株式の購入が可能で、また利用者の希望に合わせて「引き落とし日の指定」「ボーナス時の自動増額」などを設定することができます。
また、スマホやタブレットから積立ができる手軽さに加えて、プチ株での取引手数料は無料となっているのもポイントといえます。さらに、株価や約定などを都度通知してくれるなど、サポート体制も整っています。
2-3.野村證券の「株式積立」
大手証券会社の野村証券では、「株式積立」(株式累投投資)による積立投資が可能で、1銘柄につき月1万円以上(1,000円単位)で銘柄を指定して株式を積み立てることができます。
手ごろな金額で始められるうえに、自動引き落としで購入可能ですので、積立投資の手間が掛からないというメリットがあります。
また、最大20銘柄まで選択でき、株式以外の投資信託などと組み合わせることも可能で、自分なりのポートフォリオを作りながら資産運用をしていくことができます。
2-4.三菱UFJモルガン・スタンレー証券の「株式るいとう」
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株式累積投資サービス「株式るいとう」による積立投資が可能です。
野村証券・大和証券と同じく、月額1万円以上(1,000円単位)から定期買付が可能で、1つの口座につき10銘柄まで選択することができます。
2-5.大和証券の「るいとう」
大和証券では株式累投投資サービス「るいとう」による積立投資が可能です。
1万円以上(1,000円単位)かつ月間100万円の範囲内で投資金額を自由に設定して、毎月一定の金額で株式を買い付けていきます。
大和証券では、オンライン取引専門の「ダイワ・ダイレクトコース」と、窓口にて相談しながら投資ができる「ダイワ・コンサルティングコース」がありますが、どちらでも「るいとう」を利用可能となっています。
購入した株式はいつでも売却可能ですし、長期保有の場合は配当金を受け取ることもできます(自動的に配分・再投資されます)。
また、単元株数に達した場合は、総合取引口座への振替により、株式は利用者名義となるため、議決権や株主優待などの権利を得ることも可能です。
まとめ
今回は株式による積立投資のメリット・デメリットと各証券会社のサービスについて紹介しました。
通常、株式投資はリスクが高いとされる投資対象の一つですが、積立をすることで少額からリスクを抑制しつつ投資を行うことができます。少額から始められる株式の積立投資で、コツコツと資産運用してみてはいかがでしょうか。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
株式による積立投資のメリット・デメリットは?大手証券会社のサービスも紹介