米国株の投資信託、おすすめは?主な銘柄5つと購入可能な証券会社も

米国株に分散投資したい場合は、投資信託が選択肢に入ります。米国株の投資信託を購入することで、アメリカの複数の企業への分散投資が可能となり、リスクを軽減できる可能性が高まります。また、投資信託の場合は、個別株を購入するよりも少額からスタートできるといったメリットもあります。

そこで、今回は、米国株に分散投資できる投資信託5つについて解説していきます。「NISAやつみたてNISAで取り扱われている銘柄なのか」「どの証券会社で購入できるのか」といった情報にも触れています。米国株に分散投資しようと検討している方は参考にしてください。

目次

  1. 分散投資のメリットと注意点
  2. 米国株に分散投資できる投資信託5つを解説
    2-1.SSGA 米国株式インデックス・ファンド
    2-2.つみたて米国株式(S&P500)
    2-3.フィデリティ・米国優良株・ファンド
    2-4.eMAXIS NYダウインデックス
    2-5.iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
  3. まとめ

1.分散投資のメリットと注意点

分散投資は、投資対象を幅広くすることで資産運用における価格変動のリスクを軽減させる方法です。

たとえば、アメリカのある企業の個別株を購入した場合は、その企業の業績によって資産額が大きく左右されることになります。ひとつの銘柄に資金が集中してしまうと、運用がうまくいかなかった場合はマイナスになる可能性が高まるといえます。

一方、複数のアメリカ株式を組み合わせた投資信託を購入すれば、アメリカの複数の企業株を購入することに繋がります。そのため、ひとつの企業に偏らない分散投資が可能となるのです。

注意点は、分散投資であってもリスクはあるという点です。例えば米国株であれば、アメリカ全体の景気悪化によって、分散投資をしていてもその影響を大きく受けてしまう可能性があります。そのため、米国株だけなく、他の先進国や新興国、また株式だけでなく債券なども含めて、幅広く投資することでリスク軽減が期待できます。

また、証券会社によっては投資信託を100円などの少額から購入できる点もメリットだといえます。NISAやつみたてNISAでも利用できる銘柄もあるため、投資初心者の方も分散投資を体感するなどの目的で活用できます。

2.米国株に分散投資できる投資信託5つを解説

ここでは、米国株に分散投資できる投資信託を5つ取り上げました。それぞれの投資信託を購入することによって、どのようなアメリカ企業の株を購入することになるのか、購入できる証券会社はどこなのか、参考にしてみてください。

※2020年6月29日の情報です。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

2-1.SSGA 米国株式インデックス・ファンド

信託報酬 0.495%
純資産総額 40.55 億円
基準価額 12,088 円
委託会社 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
銘柄の種類 インデックス投信
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISA・つみたてNISA
購入できる証券会社 SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券
松井証券
楽天証券
auカブコム証券
三井住友信託銀行

SSGA 米国株式インデックス・ファンドはNISAやつみたてNISAに対応している銘柄です。取り扱っている証券会社や銀行も多く、購入しやすい投資信託といえます。

米国株式インデックス・マザーファンドへの投資を通じて、実質的に米国の証券取引所上場株式(準ずるものを含む)に投資をおこないます。為替ヘッジはおこないません。運用の指標となるベンチマークはS&P500です。

S&P500は、アメリカのS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供するアメリカの代表的な株価指数です。アメリカの主要上場企業500社の株価を元に算出されています。時価総額でニューヨーク市場の約75%をカバーしていることも特徴の1つです。

2-2.つみたて米国株式(S&P500)

信託報酬 0.22%
純資産総額 0.11 億円
基準価額 9,861 円
委託会社 三菱UFJ国際投信
銘柄の種類 インデックス投信
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISA・つみたてNISA
購入できる証券会社 SBI証券
楽天証券
松井証券
SMBC日興証券(ダイレクトコース専用)

つみたて米国株式(S&P500)は、NISAやつみたてNISAでも購入可能です。インデックス投信で、信託報酬のコストも低く設定されています。

米国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざし、運用をおこないます。原則として為替ヘッジはありません。中長期的に、S&P500指数(円ベース)の動きに連動した投資成果の獲得をめざします。

S&P500の上位銘柄は、マイクロソフト・アップル・Amazon・フェイスブックといったアメリカの大企業が大きな割合を占めています。

2-3.フィデリティ・米国優良株・ファンド

信託報酬 1.639%
純資産総額 268.33 億円
基準価額 23,518 円
委託会社 フィデリティ投信
銘柄の種類 アクティブ投信
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISA・つみたてNISA
購入できる証券会社 SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
SMBC日興証券
三井住友信託銀行
イオン銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
日本生命 など

フィデリティ・米国優良株・ファンドは、数多くの証券会社・銀行等・保険会社が取り扱っている点が特徴です。NISAやつみたてNISAでも購入できます。アクティブ投信のため、信託報酬のコストは比較的高価だといえます。

「フィデリティ・米国優良株・マザーファンド」を通じ、米国の取引所に上場(または準ずるものを含む)されている株式に投資します。原則として為替ヘッジはおこないません。ベンチマークはS&P500(税引前配当金込・円ベース)です。

S&P500は、NYダウやNASDAQ100と比較すると、米国企業を幅広く網羅しているといえます。米国株式市場の全体の値動きが反映されやすい指数です。

2-4.eMAXIS NYダウインデックス

信託報酬 0.66%
純資産総額 176.75億円
基準価額 20,127円
委託会社 三菱UFJ国際投信
銘柄の種類 アクティブ投信
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISA・つみたてNISA
購入できる証券会社 SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
GMOクリック証券
三菱UFJ銀行
野村證券
ソニー銀行 など

eMAXIS NYダウインデックスは、証券会社や銀行など取り扱い販売会社が多い点が特徴です。NISAやつみたてNISAに対応しています。アクティブ投信であるものの、信託報酬はインデックス投信とさほど変わりません。

「NYダウ インデックス・マザーファンド」を通じて、米国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。ベンチマークはNYダウ(正式名称:ダウ・ジョーンズ工業株価平均)(配当込み、円換算ベース)です。原則として為替ヘッジはおこないません。

NYダウは、米国株式市場を代表するインデックスであり、30銘柄で構成されています。銘柄数は少ないものの、「時価総額が高い」「企業として極めて高い名声がある」「持続的な成長」などの特性を持った厳選された30銘柄です。アメリカン・エキスプレスやコカ・コーラといった、世界的なアメリカの大企業が名を連ねています。

2-5.iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

信託報酬 0.495%
純資産総額 51.69 億円
基準価額 12,794 円
委託会社 大和アセットマネジメント
銘柄の種類 インデックス投信
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISAのみ
購入できる証券会社 SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
ジャパンネット銀行
岡三オンライン証券
西日本シティTT証券

iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、NISAでの取り扱いがあるものの、つみたてNISAは対応していません。注意しましょう。

主に「NASDAQ100インデックス・マザーファンド」を通じて、米国の株式に投資します。NASDAQ100指数(円ベース)の動きに連動した投資成果をめざして運用をおこないます。為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則としておこないません。

NASDAQ100指数とは、アメリカのナスダック市場に上場している時価総額の高い企業100社の株式で構成されている時価総額加重平均指数です。NASDAQ指数は、S&P500やNYダウと並び、アメリカの株価指数として知られています。

まとめ

米国株に分散投資したい場合、3つの主要な株価指数があることを知っておくと良いでしょう。株価指数と特徴をまとめると以下のようになります。

  • S&P500……アメリカの上場企業500社の株価を基に算出された株価指数で、大企業を幅広く網羅
  • NYダウ……アメリカの30社の株価をもとに算出された株価指数
  • NASDAQ100指数……ナスダック市場に上場している企業の中から、時価総額の高い上位100社で構成された株価指数

米国株に分散投資ができる投資信託を検討する際は、ベンチマークにはどの指数が使われているか確認しましょう。NISAやつみたてNISAで購入できるのか、信託報酬のコストはどうかなど、多角的に投資信託を比較し、資産運用の際の選択肢の1つとして検討してみましょう。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
米国株の投資信託、おすすめは?主な銘柄5つと購入可能な証券会社も