楽天証券「楽ラップ」の評判は?メリット・デメリットも解説

資産運用や投資と聞くと、「多額の資金が必要なのでは?」「知識がないと始められないのでは?」など、不安な気持ちがある方も多いでしょう。

今回は、投資初心者でも簡単で低額から始められる楽天証券の「楽ラップ」について、サービス内容やメリット、デメリットなどをご紹介します。投資検討の参考にしてください。

目次

  1. 楽天証券の「楽ラップ」とは?
    1-1.ロボアドバイザーとは
    1-2.ロボアドバイザーのメリットとデメリット
  2. 楽ラップのメリット
    2-1.投資知識が少なくても運用をスムーズに始められる
    2-2.手数料を選べる
    2-3.株式への投資リスクを減らすTVT機能がある
  3. 楽ラップのデメリット
    3-1.NISA口座での購入は不可
    3-2.スマホアプリがない
  4. まとめ

1.楽天証券の「楽ラップ」とは?

楽ラップ

サービス名 楽ラップ
運営企業 楽天証券株式会社
代表者 代表取締役社長 楠 雄治
住所 東京都港区南青山2-6-21
設立年月 1999年(平成11年)3月24日
資本金(資本余剰金含む) 7,495百万円(2020年10月時点)
従業員数 480名(2019年12月31日現在)
楽ラップ開始年月 2016年7月
運用手数料 ・固定報酬型……資産運用残高の最大年率0.715%(税込)
・成功報酬併用型……固定報酬の資産運用残高の最大年率0.605%(税込)+運用益が出た場合は運用益の5.5%(税込)
最低投資額 1万円
自動積立金額 1万円以上1円単位
特定口座(源泉徴収あり) 選択可能(確定申告不要)
運用コース 9種類
(保守型・やや保守型TVTなし・やや保守型TVTあり・やや積極型TVTなし・やや積極型TVTあり・積極型TVTなし・積極型TVTあり・かなり積極型TVTなし・かなり積極型TVTあり)
積立指定日 10日or25日
運用コース変更・解約申込み 運用コース変更:運用開始日(契約締結日の翌営業日)の翌月末最終営業日以降可能
解約:原則換金手続開始日から10営業日以内

楽ラップは、いくつかの簡単な質問に答えるだけで運用ポートフォリオや投資計画を自動で診断・運用してくれる「ロボアドバイザー」と呼ばれるサービスです。特に下記のように考えている人にとって、楽ラップは適したサービスだといえます。

  • 投資をしたいけれど、どうしたら良いかわからない
  • 長期にわたってじっくり運用してお金を増やしたい
  • 投資額を抑えて利用したい
  • 時間がなくてなかなか運用の見直しができない

以前は最低運用金額が10万円と決まっていましたが、2020年3月22日から、1万円から資産運用が始められるようになり、より初心者でも資産運用しやすいサービスに変化しています。

また、楽ラップでは銘柄選定をお任せできるため個別銘柄の購入に迷う心配がなく、加えて定期的な積立によってリスクを分散することも可能です。

1-1.ロボアドバイザーとは

AIによって資産運用を支援してくれるロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」があり、楽天証券の楽ラップは「投資一任型」です。

「投資一任型」では、投資銘柄の選定から運用をサービス側へ一任できます。投資先の選択や定期的なポートフォリオの見直しも一任可能であるため、投資初心者の方でも気軽に取り組めます。

対して「アドバイス型」は、投資銘柄の選定についてのアドバイスを行うものであり、運用までは任せられません。そのため、各銘柄の購入判断は投資家自身で行う必要があります。

1-2.ロボアドバイザーのメリットとデメリット

楽天証券の楽ラップは、ロボアドバイザーの種類として「投資一任型」に当てはまります。そのため、下記のようなメリットがあります。

  • 知識がなくても簡単に始められる
  • 運用管理をする時間がなくても一任できる
  • 従来のラップ口座よりも手数料が安い

投資一任型のロボアドバイザーを利用すると、知識がない人や時間がなくて頻繁にポートフォリオの見直しができない人でも、無理なく投資を続けることが可能です。加えて、従来のラップ口座よりも安く利用できる点もメリットの1つです。

一方でロボアドバイザーには、下記のようなデメリットもあります。

  • 個別銘柄・ファンドへの投資に比べて手数料が高い
  • 短期投資で利益を出すのは難しい

ロボアドバイザーは個別の株式や投資信託・ETFの運用に比べると手数料は高くなりがちです。例えばインデックスファンドなら信託報酬は年率0.1%~0.2%前後に収まるものが多くありますが、ロボアドバイザーでは年率1%前後となるケースが基本です。

加えて、ロボアドバイザーは長期的な運用を前提として設計されているサービスです。毎月一定額を積み立てて少しずつ資産を運用し増やしていく形になるため、短期的な利益を狙うには向かず、年単位で資産形成を行いたい方の利用が前提となる点には注意が必要です。

2.楽ラップのメリット

ここでは、楽ラップにどのようなメリットがあるか見ていきます。

2-1.投資知識が少なくても運用をスムーズに始められる

楽ラップは「投資一任型」であるため、ロボアドバイザーが投資銘柄の選定からポートフォリオの見直しまでを行います。そのため、下記の悩みを持つ方に向いたサービスだといえます。

  • 知識がなく、どんな銘柄を選んだら良いかわからない
  • 定期的に見直す時間がない

楽ラップで資産運用を始める際、ロボアドバイザーからいくつかの質問を受けます。投資初心者にもわかりやすい質問内容となっているため、これまで投資経験がない方も迷うことなく答えられるでしょう。この回答をもとに、自身に合った運用計画を立ててくれます。

また定期的に運用状況を見直す時間がない人は、楽ラップが運用管理も行ってくれる点がメリットになります。原則として四半期に1度見直しが行われますが、自身で債券や株式などといった資産を任意の比率に修正することも可能です。そのため、楽ラップの資産運用はサービス側に一任できるだけでなく、個人の意向に簡単に合わせることができる点もメリットだといえます。

2-2.手数料を選べる

楽天証券の楽ラップには「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2つの手数料コースがあります。

  • 固定報酬型……利益に関わらず資産運用残高の最大年率0.715%(税込)
  • 成功報酬併用型……固定報酬として資産運用残高の最大年率0.605%(税込)+運用益が出た場合は運用益の5.5%(税込)

※2020年10月時点

固定報酬型と成功報酬併用型のどちらか好きな手数料コースを選べます。途中でコースを変更することも可能です。運用益が出た場合は固定報酬型のほうが安くなるケースが多く、逆に損失が出る状況であれば成功報酬併用型のほうが低い手数料率で済みます。

2-3.株式への投資リスクを減らすTVT機能がある

楽ラップにはTVT機能があるコースが用意されています。TVT機能は「下落ショック軽減機能」と呼ばれるものです。株式市場の値動きが大きい状況が継続すると見込まれる場合に、一時的に株式の投資比率を下げてくれる機能のことをいいます。

株式に比べ値動きの少ない債券への投資比率を上げることで値動きのブレを軽減し、値動きが落ち着いてきたら徐々に通常の配分に戻してくれるため、大きな損失を防ぐことが可能です。

3.楽天証券「楽ラップ」のデメリット

楽天証券の楽ラップにはデメリットもあります。メリットとデメリットを知ったうえで資産運用をスタートしましょう。

3-1.NISA口座での非課税枠購入は不可

楽ラップは、NISAやつみたてNISAには対応しておらず、非課税メリットを享受することはできません。そのためNISAに関しては、別に投資信託などの口座で利用する必要があります。

3-2.スマホアプリがない

2020年10月現在、楽ラップにはスマホアプリがありません。楽ラップの資産運用状況をスマホで確認する場合には、ブラウザからアクセスする必要があります。他の類似サービスにはアプリが用意されているものも多いため、スムーズに資産状況を確認したい場合には相対的に利便性が劣るといえます。

まとめ

楽天証券の楽ラップは、投資が初めての方でも気軽に始められるサービスです。銘柄を調べなくても投資ができる、1万円からスタートできる点などのメリットがあります。特に、長期的な分散投資を行いたい場合には、初心者だけでなく投資経験者にも手軽な投資手段の1つだといえます。

アプリの有無やNISAに対応していない点なども踏まえたうえで、関心のある方は楽ラップによる資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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