不動産投資型クラウドファンディングの利回りやリスクは?4社を比較
2020年10月現在、不動産投資型クラウドファンディングを提供する会社は数多くあり、新しいサービスも続々と発表されています。
しかし、一口に不動産投資型クラウドファンディングと言っても、取り扱う物件タイプや利回り、そして案件ごとのリスクなど様々なポイントが異なっています。不動産投資型クラウドファンディングを検討するのであれば、投資先ごとのリスクや特徴をよく知っておくことが重要です。
そこでここでは各社の不動産投資型クラウドファンディングの特徴などを紹介しながら、それぞれのサイトの利回りや取扱い物件の種類を確認していきます。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 不動産投資型クラウドファンディング5社を比較
- 各不動産投資型クラウドファンディングの特徴を紹介
2-1.CREAL
2-2.Rimple
2-3.Jointα
2-4.i-Bond
<!–2-5.TREC Funding
2-6.RENOSY ASSETクラウドファンディング
2-7.FANTAS funding
2-8.ぽちぽちFunding–> - まとめ
1.不動産投資型クラウドファンディング5社を比較
今回取り上げたのは、東証一部上場企業が扱うRimpleや、60億円以上の累計募集実績があるCREALなど、日本国内で活動中の主要不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
まず一覧表で各サイトの大まかな特徴をまとめたので、ご確認ください。
サイト名 | 利回り | 対象物件 | 運用期間 | 劣後出資割合 | 募集形式 |
---|---|---|---|---|---|
CREAL | 3~6% | マンション、ホテル、保育所他 | 6~24ヶ月 | 10% | 先着 |
Rimple | 4~10% | マンション | 6ヶ月 | 30% | 抽選 |
Jointα | 3.2~5% | マンション、テナント | 6~12ヶ月 | 30% | 先着 |
i-Bond | 1.50% | 住居、オフィス、テナントなどを複合 | 無期限 | 5% | 先着 |
TREC Funding | 7% | マンション | 3年 | なし | 先着 |
RENOSY ASSETクラウドファンディング | 4~8% | マンション | 3ヶ月 | 30% | 抽選 |
FANTAS funding | 3~8% | マンション、古家 | 半年~2年 | 20% | 抽選・先着 |
ぽちぽち Funding | 未定 | マンション | 未定 | あり | 抽選 |
利回りの幅や取扱物件の種類、運用期間といった特徴が、各サイトで異なっています。
2.各不動産投資型クラウドファンディングの特徴を紹介
では、各不動産投資型クラウドファンディングの特徴を紹介します。
2-1.CREAL
CREALは株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。CREALは2018年末から不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営を開始しており、約2年間で60億円以上の募集実績となっています。
取り扱う物件の種類はマンションが中心ですが、それ以外にも外国人や観光客向けの宿泊施設、保育所、オフィスビルなど多様な不動産を扱っており、利回りは4%~6%前後となっています。
優先劣後方式における劣後出資割合は10%と、他社と比較してやや低めである点がリスクとも言えますが、宿泊施設案件にはマスターリースが設定されている案件もあり、収益が保証されている場合もあります。
また宿泊施設案件では、運用施設の宿泊費が割引になる特典がついている案件もあります。案件の供給数も多く、投資検討しやすい不動産投資型クラウドファンディングだと言えるでしょう。
2-2.Rimple
Rimple(リンプル)は東証一部上場企業、プロパティエージェント株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
Rimpleでは区分、一棟マンション案件を中心に取り扱っています。全体景気に需要が左右されにくい居住用物件に投資できるメリットがあり、利回り5%前後の案件が多くあります。案件の運用期間はいずれも6ヶ月であり、短期間投資が可能です。
またクレジットカードなどのポイントを、Rimpleのサイト内で使える専用の「リアルエステートコイン」に変換して投資できる点も、大きな特徴だと言えるでしょう。
東証一部上場企業の不動産会社というバックボーンが投資家の支持を受けており、2020年4月の運営開始ながら、すでに会員が10万人を突破(2020年8月18日時点)しています。
2-3.Jointα
香川に本社を持つ、東証一部上場企業、穴吹興産株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトがJointαです。Jointαも東証一部上場企業が運営している点が、投資家から支持を受けています。
想定利回りは年利3%~4%台と不動産投資型クラウドファンディングでは、標準的な数字と言えます。
取り扱う物件は日本全国の区分マンション、そしてテナントも取り扱っており、東京都だけに投資先を集中するのを避けたい方、また多様な種類の不動産案件物件に投資したい方に向いていると言えます。
2-4.アイボンド(i-Bond)
アイボンド(i-Bond)は株式会社マリオンが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
自社の投資サービスを「第三のお金の預け場」と位置付けており、投資後は継続的に何年間も運用することが可能です。また現金化したくなったときには、運用中でも任意解約できます。
利回りは1.5%と他の不動産投資型クラウドファンディングサイトより低いですが、収益の確実性を高める工夫を行っています。ファンドの中で様々な不動産を複合的に取り扱うことで、リスク分散を行っている点も特徴的です。
運用物件は一棟マンション、区分マンションが中心で、運営物件のエリアも分散されています。分散投資で、リスク回避をしたい方向けの不動産投資型クラウドファンディングと言えるでしょう。
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2-3.TREC Funding
TREC Fundingは東証一部上場企業であるトーセイ株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
2020年8月に案件の募集を開始したばかりの、比較的新しい不動産投資型クラウドファンディングで、2020年10月時点での取扱い物件は東京都内の一等マンションのみですが、利回りは7%と比較的高い利回りとなっています。なお、第1号案件の募集時には、投資金額に応じて宿泊費の割引が受けられるという特典付きキャンペーンを実施していました。
一方、運用後の売却益を投資家に還元する形をとっており、劣後出資方式は対応していません。そのため、他のクラウドファンディングと比較して不動産相場が下落した時に損失が発生するリスクは高いと言えます。
運営会社側のリスク対策として、物件の運営をトーセイ株式会社が行うのではなく、SPC(特別目的会社)による運用を行い、仮にトーセイが倒産しても債権回収などの影響を受けないようにしています。
[btn class=”simple”]TREC Fundingのウェブサイトを見る[/btn]
2-6.RENOSY ASSETクラウドファンディング
株式会社GA technologiesが運営する不動産投資型クラウドファンディングが、RENOSY ASSETクラウドファンディングです。
RENOSY ASSETクラウドファンディングは都内の区分マンションを中心に案件を組成しています。
利回りは、数年前までは年利8%という非常に高い数字のものが多かったのですが、ここ1年ほどは、年利4%前後に落ち着いています。
劣後出資割合が30%と高いため、劣後出資割合が高い案件に投資したい人に向きです。
資産価値の下がりにくい、都内の不動産を中心に扱い、かつ劣後出資割合が高いため、損失が起こる可能性は低いと言えるでしょう。
2-7.FANTAS funding
FANTAS technology株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトが、FANTAS fundingです。
取扱物件はマンション、そして中古の古家のリノベーション案件が中心となっています。運用マンションは都内の物件が多く、比較的ローリスク・ローリターンな案件だと言えます。
古家運用案件は、リノベーションを行うためミドルリスク・ミドルリターン案件だと言えるでしょう。
いずれも劣後出資割合は20%と高い数字であり、比較的リスクを抑えた投資が可能となっています。
投資には抽選制度を採用しており、抽選倍率は300%以上と高い人気を誇っています。
2-8.ぽちぽちFunding
アイディ株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイト、ぽちぽちFundingです。
2020年9月にサイトを立ち上げたばかりであり、案件の募集は開始していません。
現段階で案件上のリスクを図ることは難しいですが、本社は東京都品川区にあるだけに、運用対象の不動産は都内、川崎や横浜中心になるとみられます。
ぽちぽちFundingは、案件の運用途中でも自由にキャンセルできるという大きな特徴があります。現金化が容易であるため、急に現金が必要になった時にも投資資金を現金化できるうえ、不動産市況が下落しそうな場合は、早めの現金化でリスク回避できます。–>
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングは、それぞれのサービスが投資家に対して定期的なリターンを提供できるよう、またリスクを限定できるような工夫を行い、競合サービスとの差別化を図っています。
それぞれのサイトの特徴を把握しながら1サイトだけに集中投資するのではなく、様々なサイトに分散投資することでリスクとリターンのバランスを取ることもリスク低減につながります。様々な特典を享受することも可能なため、気になる複数社への登録もあわせて検討してみましょう。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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