チャートツールで選ぶ暗号資産取引所。GMOコイン、DMM Bitcoin、ビットフライヤーを紹介

ボラティリティが大きな暗号資産市場において、トレーディングで収益を上げるにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析が重要となります。暗号資産取引所はそれぞれチャートツールを提供しており、テクニカル分析に利用しやすいよう工夫されています。これらのツールはトレーダーにとって強力なサポートとなりますが、これから暗号資産トレードを始める方にとって、どの取引所を利用すべきか迷う方もいらっしゃると思います。

ここでは特徴的なチャートツールを提供するGMOコイン、DMM Bitcoin、bitFlyerの3社についてご紹介したいと思います。これから暗号資産トレードを始めようと思っている方、新たに別の取引所の利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. チャートツールが高機能な暗号資産取引所
    1-1. 高性能チャート「TradingView」を採用するGMOコイン
    1-2. 比較チャートを備え、カスタマイズ可能なDMM Bitcoin
    1-3. ビットコイン取引量国内No.1のbiitFlyer Lightning
  2. チャートを使ったトレードの参考例
  3. まとめ

①チャート機能が便利な暗号資産取引所

1-1. 高性能チャート「TradingView」を採用するGMOコイン

bitFlyer
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。FX取引高『国内第1位』のGMOクリック証券で培った金融サービスのノウハウは、GMOコインにも活かされています。

GMOコインは、取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・販売所・暗号資産FXの4種類の取引サービスを設けています。取引所(現物取引)と取引所(レバレッジ取引)では、5種類の銘柄(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)をオークション形式で売買できます。一方の販売所と暗号資産FXでは、9種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシック・アテンション・トークン)を利用できます。
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取引所(レバレッジ取引)専用の「WebTrader」は、数百万人のトレーダーに愛される高性能チャート「TradingView」を採用しており、81種類のインジケーターと70種類以上の描画機能を利用できます。

1-2. 比較チャートを備え、カスタマイズ可能なDMM Bitcoin

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DMM Bitcoinは、FX口座数国内No.1(2020年1月時点に75万口座)のDMM.com証券を有すDMMグループに属す暗号資産取引所です。DMM Bitcoinは、Bid(売値)とAsk(買値)が提示される2Wayプライス方式の「販売所」に特化しており、現物取引とレバレッジ取引を提供しています。

現物取引に対応している暗号資産は3種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP)です。一方、レバレッジに対応している暗号資産は11種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、イーサリアムクラシック、ステラルーメン、モナコイン、クアンタム、BAT)となっています。
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DMM BitcoinのPC版取引システムは自分の使いやすいレイアウトにカスタマイズできます。移動平均線、一目均衡表、MACD、RSIなど10種類以上のテクニカル指標や比較チャートを使った相関分析・データ差分分析、トレンドラインの描画や時間足の切り替え、レイアウトをテンプレートとして保存できる機能などを備えています。

また、iOSとAndroid対応のスマートフォンアプリもPC版取引システムと同等の取引が可能です。4分割マルチチャートに対応しており、チャートからワンタッチ発注ができるので急な値動きに対処できます。DMM Bitcoinの取引アプリは、2020年9月時点に90万ダウンロードを突破しています。

1-3. ビットコイン取引量国内No.1のbiitFlyer Lightning


株式会社bitFlyerが運営する暗号資産取引所bitFlyerは、国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けている暗号資産取引所です。

bitfFyerは、ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ の現物取引、ビットコインのレバレッジ取引(Lightning FX、Lightning Futures)を利用できる取引プラットフォーム「biitFlyer Lightning」を提供しています。現物/差金決済/先物取引を含めたbitflyerのビットコイン取引量は国内No.1(Bitcoin 日本語情報サイト調べ。2019年国内取引所の総月間出来高)であり、より取引が約定しやすくなっています。

bitFlyer Lightningでは、チャートを『Original』、『CryptoWatch』、『LightChart』の3つから選択して使用できます。特にLightChart(下記)は板情報の数をグラフ化したBoard 板情報が縦軸に、売り呼値(ask)と買い呼値(bid)を表す市場の厚み(デプス: Depth)が横軸に表示されており、ユーザーの注文動向を把握できます。
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LightChartは、1分足から週足まで変更でき、ローソク足以外にライン、バーチャートに変更可能で、チャート分析に便利な8種類のインジケーターを表示できます。

②インジケーターを使ったトレードの参考例

最後に、bitFlyer Lightningを例にトレード手法をご紹介します。利用するのは、「指数平滑移動平均線(EMA)」の3つのスパン(20 EMA、62 EMA、200 EMA)と「MACD(マックディー)」です。この手法のポイントは「長期足の方向性にあわせてエントリーすること」です。
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上図は、2020年4月~5月のbitFlyerの現物ビットコイン円の4時間足チャートです。青色の○印で20 EMAと62 EMAがゴールデンクロスしています。そしてMACD線(緑)がシグナル線(白)を下からゴールデンクロスしています。この2つを根拠に、ロング(買い)でエントリーします。ここで、エントリーするポジションサイズは、トレード資金の半分~3分の1に留めておきましょう。

この時、残りの予算でエントリーする条件を「20 EMAまでローソク足が戻った時」と「62 EMAまでローソク足が戻った時」にそれぞれ3分の1ずつ設定します。上図では結果的に20 EMAに沿って上昇しました。62 EMAまで一度も戻らなかったため、一部の資産はエントリーチャンスが無かった形になります。

利益確定についてもインジケーターを基準に判断できます。今回、20 EMAでエントリーしたので、20 EMAを割ったタイミングで利益確定するのが基本です。62 EMAでエントリーした場合は62 EMAまで待つことになります。

結果的に、資産を分割せずに最初から全額突っ込んでいた方が大きなリターンを取れていたため、勿体なく感じるかもしれません。しかし、こうした戦略が適切なリスク管理につながります。負けないトレードを目指すには、今回のような「ポジションサイズの調整」が重要になります。

③まとめ

チャートツールと聞くと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、3社のツールは初心者でも利用しやすいように設計されています。GMOコインやDMM BitcoinはFX(外国為替証拠金取引)の分野で実績を誇り、洗練された機能を備えています。bitFlyerは2014年以来、暗号資産取引所を運営してきた中で、市場の特性に合わせた情報収集機能や分析機能を導入してきました。

過去の価格や値動きをグラフ化したチャートを見て相場を予測・分析するテクニカル分析は、値動きの方向性を探る重要なツールです。時に「相場は生き物」と言われますが、チャートは相場参加者の集合心理の変化を反映しています。投資家にとってチャートは、相場環境をより「客観的」に判断するための材料となります。

ある程度テクニカルに関する知識がないと、何から手を付けてよいかわからないかと思います。そんな時は、HEDGE GUIDEでお伝えしている初心者向けのトレード手法のコラムを読みながら分析してみてください。

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暗号資産取引所ではメンテナンスや売買制限等で取引が行えない事もありますので、複数口座を開いて取引ができなくなるリスクを軽減すると良いでしょう。暗号資産取引所の口座開設は無料でできますので、これを機にぜひ確認してみてください。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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