DAO形成プロトコルAragonの創業者がDAOの決定によりプロジェクトを去る

自律分散型組織(DAO)形成プロトコルAragonの開発を主導するAragon One社でCEOを務めるJorge Izquierdo氏が、コミュニティとの衝突をきっかけに辞職したことを1月11日に発表した。

Aragonは、特定の管理者が存在しない新たなプロジェクト運営形式として注目を集める「DAO(Decentralized Autonomous Organization)」を立ち上げるためのプラットフォームだ。本プロジェクト自体もDAOになっており、DAOとしてのAragon Associationによって運営されている。

DAOとはいえ、プロジェクトの立ち上げ直後から自律分散型に組織を運営することは難しく、創業者がイニシアチブを持って開発を主導するのが実態だ。Aragonの場合は、Aragon One社がプロジェクトを主導していた。

今回の発表は、そんなAragon OneでCEOを務めるJorge氏が、DAOによる決定のもとで退任を勧告されたというものである。Jorge氏は医師の勧めで2週間の休養を取っていたことを明らかにし、次のように述べている。

「私の休暇期間中にAragon Associationがガバナンスに関する一連の意思決定をくだしました。私はその決定とそれに至るまでのプロセスについて反対意見を述べましたが、最終的に私はこのチームを去ることになります。」

Aragonプロジェクトは、2017年5月に実施されたICOで2,500万ドルを調達し話題を集めていた。Aragon One社は、Aragonプロジェクトにおける過半数の意思決定を保有していたという。Aragon Associationがこの状況を危惧した結果、今回の発表に至ったのだろう。

DAOとは、特定の管理者による恣意性を排除したプロジェクトの運営形式を意味する。そのDAOを立ち上げるためのプロトコルであるAragonで実際に影響力を保持していた特定の人物が辞職を勧告されるという事態に、業界からは多くの意見が寄せられていた。

【参照記事】https://twitter.com/izqui9/status/1348685548072923138

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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