【暗号資産初心者向け】 アルトコイン投資のポイントと注意点とは?
ビットコイン価格が過去最高値を越えて上昇する中、ビットコイン以外の暗号資産「アルトコイン」も高いパフォーマンスを見せています。一部の投資家はより高いリターンを求めて、アルトコインを物色しているともみられています。
国内で人気の高いアルトコインには、ネム(XEM)やリップル(XRP)、IOSTなどがありますが、これらは年初来で150%、200%、600%上昇しており、ビットコインの65%の上昇率を上回っています。ここではアルトコインを多く取り扱っている、暗号資産取引所について解説します。
目次
- アルトコインとは
- アルトコイン投資の3つのポイント
- アルトコインを豊富に取り扱っている暗号資産取引所
3-1. 国内最多15種類の暗号資産を取り扱うコインチェック
3-2. 10種類の暗号資産を取り扱うビットフライヤー
3-3. アルトコインのレバレッジが豊富なGMOコイン - アルトコイン投資の注意点
- まとめ
①アルトコインとは
アルトコインとは、Alternative Coin(代替通貨)の略語で、暗号資産の先駆けであるビットコイン以外の暗号資産の総称を指しています。代表的なアルトコインとしてはイーサリアムやライトコイン、XRPやNEMなどが挙げられます。日本発のアルトコインとして、モナコインも高い人気があります。
アルトコインの多くは、ビットコインの基盤となるブロックチェーン技術を使用しており、ビットコインの課題や弱点を克服するために改良されています。取引の決済スピードが速かったり、スマートコントラクトや匿名機能の付加されているなど、それぞれ特徴を有しています。
例えば、ビットコインの次に時価総額が大きいイーサリアムは、さまざまな契約を自動化する「スマートコントラクト」を実行可能な分散型プラットフォームです。世界中の多くの開発者がイーサリアム・ブロックチェーン上にアプリケーション(dApps)を構築しており、多くのユーザーが中央管理者不要のシステムを利用しています。現在、DeFi(分散型金融)と呼ばれるカテゴリーでは、イーサリアムのスマートコントラクト上に120億ドルもの資金が預けられ、貸付やステーブルコインの担保として利用されています。
②アルトコイン投資のポイント
アルトコインは数多くあり、プロジェクトや開発の目的も異なり、一度に全部を把握しようとすると大変です。ここでは、初心者の方に向けてアルトコイン投資の基本的なチェック項目を整理してみたいと思います。
時価総額
ビットコインは1単位(BTC)あたり500万円前後ですが、アルトコインの単価は各段に安くなっています。代表例では、1XRPあたり60円、1IOSTあたり3.14円などがあります。初心者ほどより低単価の銘柄を好み、またその傾向を狙い、新規ユーザーが多く参入しそうな頃合いを見計らって仕込んでいくトレーダーもいます。
そもそも、暗号資産の単価は今後の上昇幅や投資価値とは本質的に関係がないので、その点は抑えておきましょう。資産評価の王道は、単価に対して発行されている資産数を乗じて算出する時価総額を比較する方法になります。CoinMarketCapなどの情報サイトなどで、お目当てのアルトコインのグローバルランクを見て、目標設定の目安を立ててみると良いでしょう。
出来高が大きい市場
暗号資産の価格は、株価のように中央機関を介して統一されているわけではなく、取引所ごとの独立市場の需給バランスで決まります。そのため、より出来高の多い取引所の価格が意識され、他の市場も追従していくことになります。アルトコインがどのような取引所や投資家層に買われているか、CoinMarketCapなどでチェックしてみましょう。
最近では、XRPやEnjin Coinが高騰したときに、韓国の取引所でより高単価(プレミアム)で取引されました。ライトコインやイーサリアムは、米グレイスケールの投資信託で高単価(プレミアム)で取引されました。そして、IOSTやモナコインは日本の取引所のシェアが大きく、日本国内の投資感情に影響を受けやすいようです。
投資するタイミング
日本ではネムやモナコイン、XRPといったアルトコインが人気を集めています。これら注目されているアルトコインではアップグレードなどのイベントの度に注目度を高める傾向があります。一般的に、アルトコインは流行の移り変わりが激しいため、情報収集が必須となります。COINPOSTはアルトコインのアップグレードを細かくウォッチしていますし、コインチェックはチャット機能を設けているので、初心者の方はまずはそうしたチャネルで情報を集めてみましょう。
③アルトコインを豊富に取り扱っている暗号資産取引所3社
3-1. 国内最多15種類の暗号資産を取り扱うコインチェック
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。コインチェックは国内でも最多となる15種類の暗号資産(ビットコイン、XRP、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XEM、イーサリアムクラシック、リスク、ファクトム、ライトコイン、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、BAT、IOST、Enjin)を取り扱っています。2020年7~9月期の決算によると、コインチェックの本人登録済みのユーザー数は99万口座で、国内No.1となっています。
コインチェックのインターフェースはシンプルで分かりやすくなっており、不慣れな投資家でも直感的に取引しやすくなっています。コインチェックは自動積立サービスや、保有している暗号資産を貸し出して金利を稼ぐ「貸仮想通貨」を提供しています。このようにコインチェックは、アルトコインの長期投資に向いている取引所の一つです。
3-2. 12種類の暗号資産を取り扱うビットフライヤー
ビットフライヤーは、株式会社bitFlyerが運営する暗号資産取引所です。国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けています。
ビットフライヤーの暗号資産取引サービスは、初心者でも利用しやすい「販売所」と、ビットコインの板取引が可能な「簡単取引所」、複数の注文機能で価格変動リスクを細かく管理できる「bitFlyer Lightning」があります。
ビットフライヤーの販売所は12種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、BAT、ネム、ステラルーメン、テゾス)の暗号資産を売買でき、積立サービスにも対応しています。また、bitFlyer Lightningではイーサリアム(ETH/JPY、ETH/BTCX)とビットコインキャッシュ(BCH/BTC)の板取引を利用できます。
3-3. アルトコインのレバレッジが豊富なGMOコイン
「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。GMOクリック証券など金融サービスのノウハウを活かした運営がGMOコインの特徴です。
GMOコインは全部で9種類の暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、ベーシック・アテンション・トークン、オーエムジー、テゾス)を取り扱っており、貸暗号資産も提供しています。9銘柄全てでレバレッジ取引(暗号資産FX)が可能なほか、5銘柄(BTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY)は板取引も利用できます。このようにGMOコインは、初心者からトレーダーまで幅広いユーザーのニーズに応えるサービスを揃えています。
④アルトコイン投資の注意点
アルトコインを多く取り扱っている「販売所」は、スプレッド(売買価格差)が実質的な手数料となっています。スプレッドは1~6%であり資産や市況に応じて変化するので、頻繁に売買を行ってしまうと資産が目減りしてしまうので注意が必要です。
日本の取引所が取り扱っている暗号資産は業界団体のデューデリジェンスを経ていますが、将来性が約束されている訳ではないことに注意する必要があります。暗号資産は市場全体に数多く存在するので、資産を選ぶ際には過去の値動きや時価総額の推移、プロジェクトの開発状況まで調査した上で判断するようにしましょう。
アルトコインは不確定要素が多く、1年も2年も保有する場合のリスクは高いものです。そのため、月に何度か利益が出たものを利益確定するなど、アクティブな運用も視野に入れておくと良いでしょう。市場全体が上昇トレンドを迎えてビットコインの成長が鈍化すると、イーサリアムや他のアルトコインに資金が循環する局面があります。反対に、暗号資産市場全体が下降トレンドに入れば、真っ先にアルトコインから資金が流出する傾向があります。こうした判断は曖昧なので裁量で判断するしかありません。暗号資産のドミナンス(市場占有率)などを参考に研究してみましょう。
⑤まとめ
アルトコインの取扱い銘柄は、暗号資産取引所によって様々です。アルトコインで取引がしたいと考えている方は、各社の取扱銘柄と現物・レバレッジ取引のどちらが利用可能かを事前に確認しておくと良いでいいでしょう。どこの取引所も口座開設は無料で簡単にできるので、これを機に取引所各社の取引サービスをチェックしてみてください。
Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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