WealthNavi for ネオモバ、通常のウェルスナビとどう違う?利用のメリットは?

スマホ1台でTポイント投資ができるネオモバが累計で50万口座を突破(2021年1月15日時点)するなど、若年層を中心に注目を集めています。ネオモバでは、株式投資以外にもロボアドバイザーサービス「WealthNavi for ネオモバ」の提供もしています。

WealthNavi(ウェルスナビ)とは、預かり資産額・利用口座数ともに急成長中のロボアドバイザーで、WealthNavi for ネオモバでは従来の資産運用を自動化することで時間のない方でも気軽に資産運用を始められるサービスとなっています。

この記事では、WealthNavi for ネオモバの内容や、通常のWealthNaviと異なる特徴、WealthNavi for ネオモバの利用が向いている人などについてまとめましたので、ご参考ください。

目次

  1. WealthNavi(ウェルスナビ)の内容・特徴
  2. ネオモバの内容・特徴
  3. 「WealthNavi for ネオモバ」と「通常のウェルスナビ」は何が違う?
    3-1.少額投資ができる
    3-2.長期割が適用されない
    3-3.マメタスが利用できない
  4. WealthNavi for ネオモバが向いている人
    4-1.少額で投資を行いたい人
    4-2.リスクを抑えて投資をしたい人
    4-3.まず始めてみたい人・まだ長期で運用する予定はない人
    4-4.SBIネオモバイル証券の口座を持っている人
  5. まとめ

1  WealthNavi(ウェルスナビ)の内容・特徴

WealthNavi(ウェルスナビ)とは、ウェルスナビ株式会社がサービスを提供する投資一任型のロボアドバイザーです。投資一任型のロボアドバイザーは、ユーザーの年収や資産額などの投資環境や、投資におけるリスク許容度をロボアドバイザーが判定し、各ユーザーの条件にマッチする最適なプランを構築して資産運用を一部自動で行ってくれるサービスです。

ウェルスナビ

運営企業 ウェルスナビ株式会社
住所 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F
設立年月 2015年4月
資本金(資本剰余金含む) 17億6,147万1,125円※2021年1月20日現在
自己資本規制比率 886.2%(2020年12月末)

(注)自己資本規制比率は企業経営の健全性を表す重要な財務指標で、金融商品取引業者は、この自己資本規制比率が120%を上回るよう努めることが義務付けられています。

具体的には、資産運用プランの構築から実際の発注、運用途中における資産配分の最適化までの一部をロボアドバイザーが行ってくれるため、時間の取れないユーザーでも資産運用を気軽に始められるのが特徴です。

また、WealthNavi(ウェルスナビ)では初回の無料診断時に、運用方針に関するリスク許容度を提案してくれます。リスク許容度は5段階に分けられ、各ユーザーに最適な資産運用プランを提案する仕組みとなっています。

WealthNavi(ウェルスナビ)で採用されている運用方針は、リスクの時間的な分散を図る「長期投資」、リスクの地理的な分散を図る「国際投資」、ポートフォリオのリスク分散を図る株式・債券・不動産などへの「分散投資」などです。

具体的には、海外ETF(海外の上場投資信託)を利用し、世界50か国・11,000の銘柄から安全・優良な投資対象を選定するなどしてリスク分散を図っています。

2 ネオモバの内容・特徴

ネオモバは、メジャーな共通ポイントであるTポイントを使って株購入などの投資ができるサービスで、SBI証券とTSUTAYAを運営しているCCCマーケティングが提携して設立した「SBIネオモバイル証券」が提供しています。

SBIネオモバイル証券 ネオモバ

運営会社名 株式会社SBIネオモバイル証券
本社所在地 東京都港区六本木1-6-1
設立 2018年
資本金 /
資本準備金
34億7500万円

ネオモバでは、Tポイントの1ポイントが1円相当として換算されます。さらにスマホが1台あれば、口座開設から株取引、また資産の運用状況の確認まですることができます。

ネオモバでは単元未満株式※を購入することができ、1株からでも購入することが可能となっています。対象銘柄の中には1株500円未満で購入できる株式もあります。

(※単元未満株式:通常の株取引は、銘柄ごとに1口100株、1,000株など、売買の最低単位である単元株数が決まっていますが、この株数に満たない株式を単元未満株式と呼びます。上記のように単元未満株式は売買単位の1/100、1/1,000の数量でも購入できます)

ネオモバで投資できる対象は、株式をはじめ、以下のように豊富に用意されています。

  • 国内株式等(単元株・単元未満株)の現物取引
  • 国内ETF(国内投資信託)
  • REIT(国内不動産投資信託)
  • ロボアドバイザーのウェルスナビによる資産運用(海外ETF)

なお、ネオモバの運用に当たっては、月間の株式約定代金に応じたサービス利用料がかかります。月間の株式約定代金が50万円以下の場合には月額利用料は220円(税込)となります。なお、毎月Tポイントが200ポイント付与される特典もあります。

3 「WealthNavi for ネオモバ」と「通常のウェルスナビ」は何が違う?

WealthNavi for ネオモバは、投資一任型のロボアドバイザーであるWealthNavi(ウェルスナビ)をSBIネオモバイル証券のネオモバユーザー向けに仕様変更したサービスです。

投資対象は通常のウェルスナビと同じ海外ETFで、手数料についても通常のウェルスナビと同様、年率で預かり資産の1.1%(税込)となります。

しかし、WealthNavi for ネオモバでは、投資の資金としてTポイントを使うことはできず、実際のお金で投資をする点が異なります。では、他にもWealthNavi for ネオモバが通常のウェルスナビと異なる点を見ていきます。

3-1 少額投資ができる

WealthNavi for ネオモバの大きな特徴の一つに、「少額投資」が挙げられます。通常のウェルスナビでは、最低投資金額は10万円、自動積立の最低積立金額は1万円と決められています。

一方、WealthNavi for ネオモバでの最低投資金額は1万円、自動積立の最低積立金額は5,000円となっています。この最低投資金額を低く抑えたWealthNavi for ネオモバは、特に少額から始めたいユーザーに向いたサービスと言えます。

3-2 長期割が適用されない

WealthNavi for ネオモバでは、通常のウェルスナビにある「長期割」の特典が適用されません。

通常のウェルスナビの手数料は、年率で預かり資産の1.1%(現金部部を除く、年率・税込)であり、預かり資産が3,000万円を超える部分は、0.55%と安く設定されています。この場合、通常のウェルスナビでは、運用金額(50万円以上)と運用期間に応じて、6ヵ月ごとに手数料の割引率が大きくなる「長期割」のシステムを受けられます。この長期割により手数料が最大で年率0.99%まで安くなります。

しかし、WealthNavi for ネオモバでは、この長期割の特典は受けることができないことに留意が必要です。

3-3 マメタスが利用できない

マメタスとは、買物のおつりを使って資産運用ができるサービスです。おつりの金額は、「100円」「500円」「1,000円」などから選ぶことができ、毎月1回貯まったおつりを自動的に引き落とし、資産運用に回せる仕組みになっています。しかし、WealthNavi for ネオモバでは、通常のウェルスナビで使えるマメタスの機能を利用することはできません。

4 WealthNavi for ネオモバが向いている人

資産運用を検討している方のなかで、WealthNavi for ネオモバに向いているのは、以下のような方になります。

4-1 少額投資を行いたい人

通常のウェルスナビでは、最低投資金額10万円、自動積立の最低積立金額1万円からとなりますが、WealthNavi for ネオモバでは、最低投資金額を低く抑えています。

WealthNavi for ネオモバの最低投資金額は1万円、自動積立の最低積立金額は5,000円と、お小遣い感覚から始められるのが特徴です。「まとまった余裕資金がない」「初めてだから10万円を超える投資は怖い」という方でも気軽に始めることができるでしょう。

4-2 リスクを抑えて投資をしたい人

ネオモバではTポイントを使った投資ができますが、ユーザーの中には現金を使って投資がしたいと考える方もいらっしゃいます。その場合、通常のウェルスナビなどが候補の一つに挙がりますが、最低投資金額10万円は少しハードルが高く、もう少しリスクを抑えた少額資金で始めたい場合にWealthNavi for ネオモバが向いています。

4-3 まず始めてみたい人・まだ長期で運用する予定はない人

通常のウェルスナビには、50万円以上の運用金額で長期的に継続すれば、手数料の割引率が大きくなる「長期割」が受けられるので、最大1%の手数料は年率0.9%まで安くなります。

しかし、WealthNavi for ネオモバにはこの長期割の特典が適用されません。そのため、長期的に運用する予定はないけど投資を体験してみたい人や、長く続けるのが苦手な人は、WealthNavi for ネオモバから始めてみると良いでしょう。

まずはWealthNavi for ネオモバで資産運用を試した後に、「長く続けられる」と思えば、通常のウェルスナビに切り替えることもできます。投資に対して漠然とした不安がある方は、取っ掛かりとしてWealthNavi for ネオモバが向いています。

4-4 SBIネオモバイル証券の口座を持っている人

WealthNavi for ネオモバを始めるには、SBIネオモバイル証券に口座を開設する必要があります。そのため、すでにSBIネオモバイル証券の口座を持っている方であれば、すぐWealthNavi for ネオモバを始めることができます。

ただ、口座を持っていない場合でも、公式サイトから基本情報を入力し、本人確認書類をアップロードすれば、数日内に「口座開設完了の案内はがき」が送られてきます。あとは、はがきに記載されたパスワードでログインすれば手続きは完了するので簡単です。

5 まとめ

WealthNavi for ネオモバと通常のウェルスナビの違いをまとめると下表のようになります。

項目 WealthNavi for ネオモバ 通常のウェルスナビ
最低投資金額 1万円 10万円
自動積立の最低積立金額 5,000円 1万円
長期割の適用 ×
マメタスの利用 ×

WealthNavi for ネオモバと通常のウェルスナビは、基本的な資産運用方針や仕組みは同じですが、最低投資金額や利用料の割引、また利用できるサービスに違いがあります。

WealthNavi for ネオモバは、少額投資志向が強く最低投資金額を抑えたいユーザーに向いているでしょう。一方、通常のウェルスナビは、実際の資産運用面や長期的に続ける場合にメリットが最大限生かされるようになっています。

どちらを利用するかは、ユーザーそれぞれの方針や資産状況によって異なるので、この記事をきっかけに検討してみてはいかがでしょうか。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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