三井住友カード・ナンバーレスのメリット・デメリットは?他カードとの違いや比較も

三井住友カード・ナンバーレスは2021年2月から発行されているクレジットカードです。キャッシュレス時代の新スタンダードとして発行されたこのカードは、キャッシュレス決済の課題解決を目的として、様々な機能を備えたクレジットカードとして登場しました。

そこで、この記事では三井住友カード・ナンバーレスの特徴、メリット・デメリット、他カードとの違い、申込み方法について詳しくご紹介します。セキュリティの高いクレジットカードを検討している方は参考にしてみてください。

目次

  1. 三井住友カード・ナンバーレスとは
    1-1.カード番号が記載されていない
    1-2.VISAとMasterCardを選択できる
    1-3.最短5分で発行
    1-4.Vポイントが貯まる
  2. 三井住友カード・ナンバーレスのメリット
    2-1.年会費永年無料
    2-2.ポイント最大5%還元
    2-3.好きなお店を選んでさらに0.5%還元
    2-4.豊富な入会特典
    2-5.海外旅行傷害保険
  3. 三井住友カード・ナンバーレスのデメリット
    3-1.通常のポイント還元率は0.5%
    3-2.ネットショッピングではVpassアプリが必須
    3-3.ショッピング保険は付帯されていない
    3-4.上位カードが無い
  4. 三井住友カード(一般)との違い
  5. 三井住友カード・ナンバーレスの始め方
  6. まとめ

1 三井住友カード・ナンバーレスとは

三井住友カード・ナンバーレスとは、2021年2月から発行開始となったクレジットカードで、ナンバーレス(NumberLess)の頭文字をとって三井住友カード(NL)と呼ばれることもあります。満18歳以上の方が申し込むことのできるカードとなっており、以下のような特徴があります。

1-1 カード番号が記載されていない

三井住友カード・ナンバーレスの最も大きな特徴は、券面にカード番号や有効期限などの印字が一切無い点です。裏面の左下にカード発行日と氏名が印字されているのみで、それ以外の情報は一切券面に印字されていません。

三井住友カードでは2020年のカードデザインリニューアルによって他のクレジットカードでもカード番号や有効期限などを裏面に集約して印字するようになりました。これは、キャッシュレス化などによりクレジットカードの利用機会が増えている中、カード番号の盗み見などを防止することが主な目的です。

三井住友カード・ナンバーレスではそれをさらに進化させ、裏面にもカード番号などが一切印字されていないため、カード番号の盗み見などを防止できる一枚となっているほか、通常のクレジットカードと同様にお店で提示してカード決済をすることができます。

1-2 VISAとMastercardを選択できる

三井住友カード・ナンバーレスはVISAとMastercardからカードブランドを選択できるので、これらのカードを1枚持っていることで世界各国の様々な地域で買い物などを便利に楽しむことができます。

1-3 最短5分で発行

三井住友カード・ナンバーレスは即時発行の手続きによって最短5分ほどでクレジットカードを発行できるのも特徴です。インターネット申込みで必要事項を入力すると、即時発行受付時間内(9:00~19:30)の場合、最短5分〜10分ほどで審査が完了します。

その後、電話認証を経てVpassアプリのダウンロードと登録が完了するとクレジットカード番号などを確認することができるようになり、その時点からインターネットショッピングなどでカードの利用が可能です。

1-4 Vポイントが貯まる

三井住友カード・ナンバーレスはVポイントを貯めながら買い物などを楽しむことも可能です。Vポイントとは、カードの利用金額などに応じて貰えるポイントで、買い物や景品交換、他社ポイントなどへの交換で利用できます。

2021年3月からはクレジットカードの支払い金額に充当できる「<新>キャッシュバック」制度も開始され、貯まったVポイントを1ポイント1円としてカードの利用代金に利用することも可能です。

2 三井住友カード・ナンバーレスのメリット

三井住友カード・ナンバーレスはセキュリティ面が強化されたクレジットカードとなっているほか、様々なメリットがあります。詳しく確認してみましょう。

2-1 年会費永年無料

他カードでは初年度年会費が無料でも2年目以降は通常の年会費がかかる場合や、カード利用などの条件付きで無料となるタイプもあります。

一方、三井住友カード・ナンバーレスの年会費は条件無しで永年無料なのが大きなメリットで、さらに、家族カードも人数制限なく同様に永年無料となるため、家族全員で利用しても一切維持コストのかからない一枚となっています。

2-2 ポイント最大5%還元

三井住友カード・ナンバーレスはコンビニやマクドナルドなどのお店で利用すると、最大5%のポイント還元となります。具体的には、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ3社とマクドナルドで三井住友カード・ナンバーレスを利用すると、通常の0.5%に加えて2%のポイントが還元されます。

また、VISAタッチやMastercardコンタクトレスで支払うと、さらに2.5%のポイントが還元されるため、最大5%の還元率となります。

ただし、VISAタッチやMastercardコンタクトレスはセブンイレブン、ローソン、マクドナルドのみの利用となるため(2021年2月28日時点)、ファミリーマートの場合、最大2.5%の還元率となる点に注意が必要です。

2-3 好きなお店を選んでさらに0.5%還元

スーパーやドラッグストア、カフェなどのお店を好きに選ぶと、ポイントがさらに0.5%還元される制度です。事前にサイト上での登録が必要で、最大3つまでお店を選ぶことができます。

登録したお店での買い物は通常の0.5%のポイントに加えさらに0.5%のポイントが還元されるため、実質的な還元率は1%となります。ライフやイズミヤ、西友などのスーパーのほか、マツモトキヨシやココカラファインなどのドラッグストア、スターバックス(カードオンラインチャージ)やドトールコーヒーなどのカフェ、すき家やモスバーガー、ファーストキッチンなどのファストフード店なども対象です。

2-4 豊富な入会特典

三井住友カード・ナンバーレスでは、様々な入会特典が用意されていることもメリットです。

例えば、最大11,000円相当プレゼントキャンペーンでは、カード利用代金の20%相当が最大10,000ポイントまで還元され、カードの新規入会で貰える1,000円分のギフトコードと併せて11,000円相当のポイントなどが貰えます(※2021年2月〜4月までのキャンペーンとなっているため、対象期間内に新規入会することが条件です)。

また、家族カードの申込みで2,000円相当のVポイントがプレゼントされるキャンペーンも行われており、インターネット入会と同時に家族カードを申し込むとポイントが進呈されます。

2-5 海外旅行傷害保険

三井住友カード・ナンバーレスは海外旅行傷害保険も付帯されています。旅行代金などをこのカードで決済すると最高2,000万円の海外旅行傷害保険が適用される仕組みとなっており、旅行中の病気やけが、事故などに対して補償が受けられます。

このほかにも、Vポイントが優待される「ポイントアップモール」、事前エントリーでポイント進呈やキャッシュバックなどの特典を受けられる「ココイコ!」などもあり、ポイントを効率良く貯めながら買い物などを楽しむことができます。

3 三井住友カード・ナンバーレスのデメリット

三井住友カード・ナンバーレスには数々のメリットもありますが、気を付けておくべきデメリットもあります。詳しく確認してみましょう。

3-1 通常のポイント還元率は0.5%

三井住友カード・ナンバーレスの基本的なポイント還元率は0.5%(200円につき1ポイント)です。他社カードでは基本1%のタイプもあるので、ポイント還元率が優遇される限られたお店以外で利用するメリットは少なくなります。

3-2 ネットショッピングではVpassアプリが必須

三井住友カード・ナンバーレスは券面にカードナンバーの記載がないため、ネットショッピングなどでカードナンバーが必要になる場合、Vpassアプリのダウンロードと登録手続きが必要です。

ただし、Vpassアプリは利用通知の確認だけでなく、カードを紛失した場合にアプリからクレジットカードを一時停止できる「安心利用制限サービス」などの機能も使えます。ダウンロードや登録という手間はかかるものの、セキュリティを高めることができます。

3-3 ショッピング保険は付帯されていない

三井住友カード・ナンバーレスはショッピング保険が付帯されていない点もデメリットです。ショッピング保険とはクレジットカード決済で購入した商品などが壊れたり盗まれたりした際に補償してくれる保険ですが、ナンバーレスにはショッピング保険が付帯されていないため、補償を受けることができません。

3-4 上位カードが無い

三井住友カード・ナンバーレスは一般カードのみ発行されています。そのため、カードの利用実績などを積み上げてもナンバーレスのゴールドカードやプラチナカードなどの上位カードへランクアップできないのもデメリットとなります。

4 三井住友カード(一般)との違い

三井住友カード・ナンバーレスとベーシックカードとして発行されている三井住友カード・一般カードの違いを確認してみましょう。以下は両者の比較を項目ごとに簡単にまとめた表です。

項目 三井住友カード・ナンバーレス 三井住友カード・一般カード
申込み対象 満18歳以上(高校生は除く) 満18歳以上(高校生は除く)
年会費 永年無料 通常1,375円(税込)
※インターネット入会で初年度年会費無料
家族カード 永年無料 1人目:初年度年会費無料
通常440円(税込)
海外旅行傷害保険 最高2,000万円
※事前に旅費などのカード決済が必要
最高2,000万円
※事前に旅費などのカード決済が必要
ショッピング保険 なし 年間100万円まで(海外での利用やリボ払い・3回以上の分割払いのみ対応)
ポイントサービス 通常0.5%(セブンイレブン・ローソン・マクドナルド最大5%、ファミリーマート最大2.5%) 通常0.5%(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・マクドナルド最大2.5%)

申込み対象は両カードとも満18歳以上の方となっていますが、ナンバーレスは本会員だけでなく家族カードも年会費永年無料となっているため、カードの維持費が一切不要です。

また、コンビニやマクドナルドのポイント還元率もナンバーレスのほうが高くなっているため、セブンイレブンやローソン、マクドナルドをよく利用する方にとってメリットがあります。

ショッピング保険は一般カードのみ付帯されていますが、分割払いや海外でのカード利用予定などが無い場合、それほどデメリットにもなりません。

また、カード券面のデザインにも大きな違いがあるため、セキュリティなどを重視する方にとっては、三井住友カード・ナンバーレスが向いています。

5 三井住友カード・ナンバーレスの始め方

三井住友カード・ナンバーレスを即時発行する手順についてご紹介します。三井住友カードのサイトから三井住友カード・ナンバーレスの申込みページに移動し、ページの最下部にある「即時発行でのお申し込み」を選択します。

なお、「通常のお申し込み」を選択すると最短でも翌日発行となります。また、即時発行の申込み時間は9:00〜19:30までとなっており、時間外だと即時発行はできない点に注意が必要です。

「即時発行でのお申し込み」を選択すると注意事項の確認後に会員規約等が表示されるので会員規約や個人情報の取り扱いなどを確認します。

その後、住所や氏名などの基本情報の入力、職業(学校)や年収、家族情報の入力、キャッシング枠の選択や支払情報の入力などが出てくるので、画面の指示通りに進めれば操作は完了です。

申込みが完了すると最短5~10分ほどで入会審査が行われ、電話認証とVpassアプリの登録が完了した後、アプリ上でカード番号を確認できるようになります。

カード本体は早ければ1週間ほどで自宅に届きます。申込みに必要なものは運転免許証とカードの利用代金を支払う金融機関のキャッシュカード、通話可能な固定電話または携帯電話です。手続きに不明な点がある場合、「入会案内デスク」に確認しながら手続きを進めることも可能です。

まとめ

三井住友カード・ナンバーレスは高セキュリティの先進的なカードであるほか、セブンイレブンやローソン、マクドナルドを利用する方にとってはポイント還元率がさらに高くなる一枚です。

クレジットカードを検討する際は、メリット・デメリットをよく比較しながら、ご利用状況に合うタイプを選ぶことが大切です。

Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
三井住友カード・ナンバーレスのメリット・デメリットは?他カードとの違いや比較も