a16zが暗号資産・ブロックチェーン特化の第3号ファンドを組成へ、過去最大の10億ドル規模
世界的に著名な独立系ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)が、3つ目となる暗号資産・ブロックチェーン特化型ファンドを組成予定であることが明らかとなった。4月30日にFinancial Timesが報じている。
Financial Timesによると、今回のファンドは8億ドル〜10億ドル規模になるという。これまでに2つの暗号資産・ブロックチェーン特化型ファンドを組成してきたが、今回は過去のいずれも上回る巨大ファンドだ。なお、ファンドの詳細は明らかになっていない。
今回の報道が出された4月30日は、第2号ファンドとなった「Crypto Fund Ⅱ」が組成された2020年4月30日からちょうど1年後にあたる。Crypto Fund Ⅱは5.15億ドルのサイズで組成され、この1年をかけて主に次の領域を対象に投資を行なってきた。
- 次世代決済(Next Generation Payments)
- SoV(Modern Store of Value)
- DeFi(Decentralized Finance)
- 新たなマネタイズモデル(New Ways for Creators to Monetize)
- Web3.0
この1年を振り返ると、a16zが投資をすることで急激な成長を遂げたプロジェクトも散見される。4月にナスダックへの直接上場を果たしたCoinbaseを筆頭に、DeFi市場を牽引するMakerDAOやNFTを市場を牽引するDapper Labsなどが投資先だ。
こういった顔触れからは、a16zの影響力が特定のプロジェクトにとどまらず、領域全体にも及んでいることがわかるだろう。第3号ファンドの組成が無事完了した場合には、その投資領域にも注目が集まりそうだ。
a16zは、Coinbaseの上場に伴い保有していた株式の一部(約4.5億ドル)を売却している。これだけでも、第1号ファンドの投資額全てを回収できる金額だ。
【参照記事】Andreessen Horowitz plans $1bn cryptocurrency VC fund
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