仮想通貨取引所を選ぶ8つの基準、元トレーダーが選ぶ国内取引所とは?

今回は、取引板を使ったトレードができるおすすめの取引所について、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 取引所取引のできる仮想通貨取引所
    1-1. 取引所を選ぶ基準
    1-2. 流動性の高さの重要性
    1-3. 著者がおすすめする仮想通貨取引所4選
  2. 選定した4社が提供する仮想通貨取引所の特徴
    2-1. コインチェック
    2-2. GMOコイン
    2-3. ビットフライヤー
    2-4. bitbank
  3. 選定した4社が提供する仮想通貨取引所の比較・違い
    3-1. 取引高と取扱通貨数
    3-2. 取引手数料とレバレッジ手数
    3-3. 出入金手数料
  4. まとめ

仮想通貨の取引所の形態としては販売所と取引所の2種類に分けることができます。今回は、仮想通貨取引所の中でも取引所取引と言われる取引板を使ったトレードができる取引所の中から、おすすめの仮想通貨取引所をご紹介します。

取引所取引のできる仮想通貨取引所

金融庁に暗号資産交換所として認可されている国内の仮想通貨業者は21年4月時点で全部で24社です。そのうち約半数以上で取引所取引ができます。

取引所を選ぶ基準

数ある取引所の中からどのような基準で取引所を選べば良いのでしょうか。取引所を選ぶ観点としては以下の8つの要素が挙げられます。

  1. 取引高の大きさ
  2. 取扱い通貨の多さ
  3. 取引手数料・スプレッド
  4. レバレッジ手数料
  5. 出入金方法と手数料
  6. 取引ツール
  7. セキュリティ
  8. サポート体制

なかでも①取引高の多さ、②取扱通貨の多さ、③〜⑤の手数料と⑥が、トレードをする上でとりわけ重要な要素になってきます。

流動性の高さの重要性

取引所取引の仕組みとしてその取引所のユーザー同士での売買となるため、取引量が少ないと取引が成立しづらくなりトレードがしたくてもできなかったり、現在のレートより高く購入、安く売却しなければならない事が多くなるということになります。

取引量の多さを流動性といいますが、流動性の高い取引所というのは取引板が厚くなり注文を消化しやすく、取引板に提示される価格も細かくなる傾向があります。そのため、流動性の高さは特に短期トレードにおいて非常に重要な要素となってきます。

著者がおすすめする仮想通貨取引所4選

以上を踏まえて流動性が高く、かつ取扱通貨ペアも多めで6種類以上ある仮想通貨取引所4社を選定しました。著者がおすすめする仮想通貨取引所は下記の4社です。

  1. コインチェック
  2. GMOコイン
  3. ビットフライヤー
  4. bitbank

選定した4社が提供する仮想通貨取引所の特徴

ここで簡単に選定した4社の特徴について解説します。

コインチェック


コインチェックはIOSTやエンジンコインなど日本で初めて取り扱う事が多く、取扱通貨数が非常に多いという特徴があります。日本で初めて電気代をビットコインで支払えるようなサービスを展開したり、2021年3月には日本の初めてのNFTマーケットプレイスであるCoincheck NFT(β版)をローンチするなど、まさに仮想通貨業界のファーストペンギンと言える取引所です。

Coincheck(コインチェック)の口コミ・評判・口座開設

GMOコイン


GMOコインは取引手数料や入出金数料が低く、売買コストの低さに特徴があります。アルトコインの導入にも積極的で、取り扱い通貨ペアも非常に多い取引所です。

GMOコインの口コミ・評判・口座開設

ビットフライヤー


ビットフライヤーの特徴として、日本国内のビットコインの取引の半数以上がビットフライヤーで行われていることにあります。bitFlyer Lightningと言うというオリジナルのトレードツールも、非常に優秀なトレードプラットフォームとして定評があります。

bitFlyer(ビットフライヤー)の口コミ・評判・口座開設

bitbank


bitbankはアルトコインに強くリップルの取引量は世界一、モナの取引量も日本一を誇ります。また、全てのアルトコインで板取引でのトレードが可能で取引手数料が抑えられます。

bitbank(ビットバンク)の口コミ・評判・口座開設

選定した4社が提供する仮想通貨取引所の比較・違い

取引所の選ぶ基準で解説した①~⑤までについて4社を比較してみましょう。

取引高と取扱通貨数

まずは流動性に関連する取引高とトレードの選択肢に関係する取扱通貨数について比較してみましょう。以下は国内取引所のJPY-BTCの総月間取引高のグラフです。

このグラフを見てわかるようにビットフライヤーのシェアが52.3%と、日本のビットコインの半数以上を占めていることがわかります。次点のコインチェックが約9%程度のため、ビットコイントレードはビットフライヤーが圧倒的だと言うことがお分かりになると思います。

4社の取引高と取扱通貨数に関しては以下のようになっています。

取引所 取引高(2021年3月・BTC) 取引通貨数
コインチェック 98,189 16種類
GMOコイン 402,763 12種類
ビットフライヤー 733,030 12種類
bitbank 31,198 6種類

ここではビットコインを例に解説しましたが、アルトコインの取引高ではbitbankがシェアNo.1で国内の55%を占めています。

つまり、流動性という観点で選択すると、ビットコインならビットコイン、アルトコインならbitbankを選ぶことになります。ただし、通貨のラインナップという観点ではコインチェックやGMOコインが多いので、トレードしたい通貨によってはこの2社も選択肢に入ることになるでしょう。

取引手数料とレバレッジ手数料

取引所取引における取引手数料には、取引そのものにかかる取引手数料と、スプレッドと呼ばれる1番低い売り気配と1番高い買い気配の差額、の2つがあります。

この取引手数料は注文の仕方で異なり、指値と成行で料率が違ってきます。指値はMaker(メイカー)、成行はTaker(テイカー)と呼ばれることもあるため、この言葉も覚えておくことがおすすめです。

スプレッドの計算方法は、例えば、売り気配が1万円で買い気配が9,000円の時、スプレッドは1,000円ということになります。

また、仮想通貨取引ではレバレッジ手数料も存在します。この手数料は、レバレッジを使用した取引において日を跨ぐ際に発生する手数料で、FXのスワップ金利に似ていますが、スワップ金利と違いロングポジションでもショートポジションでも必要な手数料です。

各社の取引手数料・スプレッドとレバレッジ手数料は以下のようになっています。

取引所 取引手数料 スプレッド例(変動制) レバレッジ手数料(BTC)
コインチェック 無料 839円 レバレッジ取引なし
GMOコイン 指値-0.01%・成行0.05% 1,805円 0.04%(日)
ビットフライヤー 0.01~0.15% 1,979円 0.04%(日)
bitbank 指値-0.02%・成行0.12% 2,058円 レバレッジ取引なし

取引手数料で選択するとコインチェックの安さが目立ちます。取引所手数料は、勝っても負けても取引をする度にかかるため、スキャルピングやデイトレードなどの高頻度の取引スタイルでは無視できない要素です。

GMOコインの-0.01%とbitbankの-0.02%というのは、指値で取引をすると報酬が貰えるという意味です。スイングトレードをする際は、レバレッジをかけると毎日レバレッジ手数料がかかるため、現物で取引するか、レバレッジ手数料を予め計算しておく必要があります。

ご自身やトレードする通貨の取引スタイルに合わせて選択することをおすすめします。

出入金手数料

FXと違い、仮想通貨取引所の場合は入金や出金仮想通貨の転送の際に手数料がかかります。また、仮想通貨取引所と提携のある金融機関を使うことで出入金手数料が安くなる取引所があるため、覚えておきましょう。

取引所 出入金手数料 仮想通貨送金手数料
コインチェック 入金無料、出金407円 0.001BTCなど通貨による
GMOコイン 無料 無料(要マイナー費用)
ビットフライヤー 入金:~330円、出金:220円~750円 0.0004BTCなど通貨による
bitbank 入金無料、出金770円(3万以上) 0.0006BTCなど通貨による

出入金を繰り返すことをあまり考えていない方に関しては、出入金手数料よりも取引手数料の方が負担となるため、どれぐらいの頻度で出金を予定しているかによって重要性が変わってくるでしょう。

まとめ

今回おすすめした仮想通貨取引所4社に関しては、どこも口座開設をしておいて損はない取引所です。実際に仮想通貨トレードに馴れてくると、通貨によって取引所を使い分けるようになるため、今のうちから口座開設をして実際に使用することで自分にあった取引所を選んでもらえるといいでしょう。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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