Coinbaseが上場後初の決算、予定通り取引所事業以外の伸びが好調の結果に

4月にナスダックへの上場を果たした暗号資産取引所Coinabseが、上場後初となる決算を5月13日に公表した。上場直前に第一四半期の暫定決算を公表していたが、今回はより詳細なレポートとなっている。

Coinbaseの決算レポートによると、総収益は18億ドルとなっており、上場に際して公開された目論見書に記載の数字からは大きく増加していることがわかった。より具体的には、純利益が16億ドル、取引収益が15億ドルとなっている。背景には、昨今の暗号資産市場の高騰があるようだ。

上場前は全体の収益のうち、95%が取引収益によるものだと報告されていたが、今回の発表では83%にまで割合を落としている。当初予定していた取引所事業以外の収益を拡大するとの方針が早速反映された結果となった。

取引所の本人確認を完了したユーザー数は5,600万を超えており、月間アクティブユーザーは610万人以上になるという。

肝心の取引関連データについてだが、第一四半期の取引量は3,350億ドルを超え、主に機関投資家の伸びが顕著だったとしている。取引量のうち65%が機関投資、35%が個人投資家になるという。

通貨別では、上場目論見書では全体の56%をビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が占めていたが、今回の発表ではビットコインが39%、イーサリアムが21%となっている。この数ヶ月で両者に取引が少し集中した結果となった。

今後の展望については、暗号資産は変化の激しい市場であるため正確な予測をすることは極めて困難であると言及。その上で、アクティブユーザー数や取引量などの主要KPIについては順調に推移する可能性が高いと説明した。

Coinbaseは4月にPayPalとのパートナーシップを発表しており、ユーザーはPayPalアカウントから直接暗号資産を購入することができるようになっている。このパートナーシップによるユーザーおよび収益の増加は大きく期待できるだろう。

【参照記事】Coinbase – Financials – Quarterly Earnings

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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