a16zが2,400億円規模の暗号資産・ブロックチェーン特化型ファンドを組成

米大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)が、暗号資産・ブロックチェーン業界に特化した第3号ファンドを組成したことを6月24日に発表した。ファンドサイズは22億ドルになるという。

過去に2つの特化型ファンドを組成しているa16zが、3つ目のファンドとして22億ドルの巨額調達を実施した。2018年に1号ファンドを、2020年に2号ファンドを組成している。

2号ファンドが5.15億ドルで組成された際には、世界中で大きく話題となったものの、今回の3号ファンドはその4倍となる22億ドルで組成された。当初予定されていた8~10億ドルを大きく上回る結果となっている。

a16zは今回の3号ファンド組成について、暗号資産・ブロックチェーンが金融インフラの根幹になりつつある証拠だと言及した。22億ドルを使って初期のスタートアップから成熟しつつある人気プロトコルまで幅広く投資していくという。

昨今は、暗号資産・ブロックチェーン業界の資金調達額が増加する傾向にあり、こういったトレンドに合わせる構えだろう。

2号ファンド組成の際には投資領域について詳細に説明していたが、3号ファンドは2号ファンドをベースに投資していくとしている。なお、2号ファンドの投資領域は次の通りだ。

  • 次世代決済(Next Generation Payments)
  • SoV(Modern Store of Value)
  • DeFi(Decentralized Finance)
  • 新たなマネタイズモデル(New Ways for Creators to Monetize)
  • Web3.0

今回の発表では、新たに複数名のメンバーが参画したことを重点的に紹介している。特に規制に関する取り組みに奔走するとしており、元ニューヨーク証券取引所のAnthony Albanese氏や元SECディレクターのBill Hinman氏などを招聘した。

a16zではこれまでに、Coinbase、Compound、Maker、OpenSea、Uniswap、Dapper Labsといった企業・プロトコルへ投資している。

【参照記事】A16Z Crypto Fund III

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