60歳未満でのFIRE実現は2割。不動産投資とFIREに関するアンケート調査

東京23区投資用マンション販売と賃貸管理、 保険代理業を行う株式会社日本財託が8月6日発表した不動産投資とFIRE(Financial Independence Retire Early、経済的自立)、早期リタイアに関するアンケート調査で、25歳~94歳の計1254名の回答者のうち7人に1人が不労所得のみで日々の生活費を賄える「経済的自由」を実現しており、うち4割が50代以下だった。このうち半数以上が早期退職(脱サラ)まで実行したFIREを実現していた。

調査は、同社の物件の管理を委託しているオーナーを対象に、2021年6月現在、不労所得のみで日々の生活を賄える状態である「経済的自由」を実現しているかどうかなどの項目について聞いた。回答者1254人の年代内訳は20代20名、30代229名、40代382名、50代394名、60代174名、70代47名、80代以上が8名。

経済的自由を達成したという回答者のうち、約40%が50代以下の現役世代。なお、このうち半数を超える37名がFIREまで実現していると回答した。経済的自由またはFIREの実現者で、収益不動産の総所有戸数の平均は11戸。 50代以下FIREの実現者に絞ると平均は15戸となった。

経済的自由またはFIREの実現者で、不動産投資を始めてからの平均年数は13年だった。また、50代以下に絞ると、平均年数は11年だった。

「経済的自由またはFIREを達成して何が一番良かったと感じるか」を自由回答形式で尋ねたところ「精神的な余裕」を挙げる人が60%で最多。次いで「時間的な余裕」が28%、「金銭的な余裕」が17%だった。自由回答では「嫌な仕事をしなくてよくなり、 暴飲暴食などストレス解消が不要となったため心身ともに健康になった」「リストラや病気離脱、 会社が潰れても収入がある精神的安心を得られた」「ストレスの溜まる人間関係が減少した」「自分の信念に従って行動できる」「家族との会話やご近所付き合いが増えた」 「介護が必要な親の面倒を見ることができるようになり、 親孝行ができている」などポジティブな感想が占めている。

一方、「FIREを目指している」と回答した未実現者人は466人で、経済的自由をまだ実現していない人のうちの43%。目指していると回答した人に「あと何年で達成できそうか」を尋ねたところ平均は12年後。 また、最終的に目指している手取り家賃収入(月額)の平均は49万円となった。

FIREを目指していると回答した人に「目指すFIRE像」を尋ねたところ、経済的自由の達成後も働くセミリタイア志向の人が86%に上った。ただし「自分の好きな仕事だけで働く」というもので、働かない「完全FIRE」(14%)とは異なる理想像を持っているようだ。

同社では、経済的自由およびFIREを実現した投資家からその方法を学ぶ無料オンラインイベント「N-FIRE DAY ONLINE」を2021年8月22日に開催する。

【関連サイト】N-FIRE DAY 先駆者から不動産投資×FIREを学ぶ
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