認定NPO法人かものはしプロジェクトの評判は?活動内容や実績も
目次
- 認定NPO法人かものはしプロジェクトとは
1-1.インドで「子どもが売られる問題」に取り組む
1-2.2020年からは日本で「児童虐待」など「子どもを取り巻く不条理」をなくす取り組みを開始
1-3.マンスリーサポーター会員数は15000人突破 - 認定NPO法人かものはしプロジェクトの口コミ・感想
- まとめ
1 認定NPO法人かものはしプロジェクトとは
認定NPO法人かものはしプロジェクトは、「子どもが売られない世界をつくる」をミッションとし、2002年に設立された団体です。インドにおける「子どもが売られる問題」をなくすこと、また日本では児童虐待を中心とした「子どもを取り巻く不条理」をなくすために活動しています。インドは2012年から活動をはじめ、現地パートナー団体と、「被害者支援」と「子どもが売られない社会の仕組み作り」を行っています。日本での事業は2020年から開始し、パートナー団体と共に「子どもを取り巻く不条理」について取り組んでいます。
以下、どのような特徴を持った団体・サービスなのか見ていきましょう。
組織名 | 認定NPO法人かものはしプロジェクト |
URL | https://www.kamonohashi-project.net |
法人種別 | NPO法人 |
本社所在地 | 東京都渋谷区広尾5-23-5 長谷部第一ビル402号室 |
設立 | 2002年 |
連絡先 | TEL:03-6277-2419 email:info@kamonohashi-project.net |
理事長 | 本木 恵介
【代表経歴】 |
メンバー | 日本事務所:14名 |
ミッション | 子どもが売られない世界をつくる |
挑戦する課題の詳細 | 子どもが売られる問題とは |
主な協働組織、関連団体 |
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国・企業との主な協働実績・協働事例 |
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受賞歴 |
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メディア掲載 | BUSINESS INSIDER:ミライノツクリテ – 本木恵介 https://www.rhythmoon.com/column/2018/03/post-2182.html 朝日新聞(ひと)欄 本木恵介さん 国際協力の新たな形をめざすNGOリーダー https://www.asahi.com/articles/DA3S14267767.html |
活動①(目標・現状) | インド事業 2024年までにインドでの「性的搾取を目的とした人身売買」をなくすために、①子どもが売られない社会の仕組みを作るプロジェクト(TAFTEESH)と、②サバイバーのリーダーシップ事業(LEADERSHIP NEXT)を行っています。 |
活動②(目標・現状) | 日本事業 児童虐待など「子どもを取り巻く不条理」をなくすために各地域で活動している関係機関との情報共有と協働を促し、資金面・技術面で支援。また、当事者の声を社会に反映させるための取り組みに挑戦中。 |
経常利益 | 418,847,578円(2020年度) |
事業収益 | 317,560円(2020年度) |
受取会費 | 310,637,000円(2020年度) |
寄付金 | 68,006,023円(2020年度) |
寄付ページ | サポーター会員に申し込む |
寄付最低金額 | サポーター会員 1000円/月々 ご寄付はお好きな額をご寄付いただけます。銀行振り込みなら100円から、クレジットカードなら500円からご支援いただけます。 |
寄付の種類 |
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寄付でできること | 寄付金の使途の内訳は下記です(2019年度年次報告書よりインド事業への拠出)。
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寄付者からの声 |
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利用者からの声 | インドで支援を受けているサバイバーリーダー達より 「皆さんからの支援を、決して忘れない」 「私たちは、このコロナウイルスによって、世界中が苦しんでいるということを理解しています。 |
団体からのメッセージ | インド事業を開始して9年が経ちました。この数年でネットワークが大きく広がりました。サバイバー、社会活動家、カウンセラー、財団、法律家、弁護士、研究者、警察、検察官、裁判官、官僚、議員、ジャーナリストなど志をともにする仲間が増えています。これらのつながりが育ち、それがインド社会に影響を与えてきていることを実感しています。サバイバーの声が政府に届き、インドの行政機構が動かされることもありました。これからも、様々な方法で、インド社会が子どもが売られない社会になるよう、育つよう努力をしていきます。問題解決のために直球勝負をできるのは皆さまが信頼してくださり、力を貸してくださっているおかげです。ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。 |
1-1 インドで「子どもが売られる問題」に取り組む
世界では100万人の子どもたちが「商業的性的搾取」の被害にあっていると言われています。かものはしプロジェクトは、「子どもが売られる問題」を根本的になくすために、 2002年から2018年までカンボジアで、2012年からインドで取り組みをしています。
インドでは、2024年までに「性的搾取を目的とした人身売買」をなくすために、主に①子どもが売られない社会の仕組みを作るプロジェクト(TAFTEESH)と、②サバイバーのリーダーシップ事業(LEADERSHIP NEXT)を行っています。
1.TAFTEESH 子どもが売られない社会の仕組みを作るプログラム
人身売買の被害にあった女性たちが、権利・正義を取り戻せるよう、社会の仕組み作りに取り組む事業です。裁判支援、サバイバーの生活再建を基軸に、刑事司法制度や福祉制度の強化に取り組んでいます。2021年3月末時点で、191人のサバイバーを支援しています。
2.LEADERSHIP NEXT サバイバーのリーダーシップ事業
人身売買の被害を生き抜いてきたサバイバーたちが、社会を変えるリーダーへと成長することを支援する事業です。2020年度から、労働搾取を目的とした人身売買を生き抜いてきた10人のリーダー達が新たに加わり、総勢211人のサバイバーリーダーたちがそれぞれのリーダーシップを発揮しながら、被害者支援、地元行政・警察・メディアへの働きかけ等の活動を行いました。
事業を開始したインドでは当初、被害にあっているのがムンバイで出身は西ベンガルというケースが多く、地域ごとに自治が強いため州をまたぐ捜査が難しい課題や、被害者にどのようなサポートをしていけばいいかという点についても被害が起きている地域と被害者の出身地の団体同士のカルチャーが違うため、議論し認識を合わせる難しさがありました。
現在はコロナ禍で日本から現地に行くことも難しい状況ですが、事業責任者がオンラインで毎日のコミュニケーションを取り、ミーティングをしています。インドでの性的搾取を目的とした人身売買をなくすために、多数の現地パートナーと協働しながら活動しています。
1-2 2020年からは日本で「児童虐待」など「子どもを取り巻く不条理」への取り組みを開始
かものはしプロジェクトでは、カンボジア・インドでの経験を経て、日本で「子どもの貧困」や「児童虐待」や「子どもの貧困」など「子どもを取り巻く不条理」をテーマに活動を開始しています。
地域にたくさんの思いを持った人がいて、それぞれ活動をしていても、実は他のセクターで誰が何をしているのかお互いに知らず、支援の網の目からこぼれ落ちてしまう子ども達がいます。
関係機関の協働・連携事業を行うことで、情報共有や連携を行い、子ども達を重層的にサポートし、支援の網の目を細かくすることで、支援の網の目からこぼれ落ちる子どもを減らそうとしています。まずは全国の6地域で、先駆的な取り組みを支援し、成功したら同様の他地域にも広げられるよう、3年間かけて取り組んでいく予定です。自治体任せにするのではなく、もっと市民の力を活かし、地域みんなで子どもを支えられるように、民間リーダー主体での連携を行います。
インドの事業で培った「当事者の声」を重視する観点から、一時保護所や児童養護施設などにいる子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちが意見をまとめ、伝えたい人に伝えるサポートをする「子どもアドボケイト」を協力団体をサポートすることで広めようとしています。また、当事者の若者の声を政策に反映させるために、「メンタルケアの拡充を求める」署名プロジェクトも運営メンバーとして関わってきました。
1-3 マンスリーサポーター会員数は15000人突破
2021年6月時点で、かものはしプロジェクトの月額サポーター会員の数は15000人を超えており、主に子育て世代の40-50代の方が活動を支えています。
一方で、事業を推進するスタッフは日本人16名でインド事業・日本事業を取り組んでいる状況です。今後の展望として、インド・日本事業のインパクトを最大化していきたいとのこと。かものはしプロジェクトの強みである「関係機関との連携」を通じて問題に取り組むためにも寄付を必要としています。
2 認定NPO法人かものはしプロジェクトの口コミ・評判
次のようなコメントが寄せられています。
十数年前に村田さんに出会った時、その小さな体で、カンボジアの児童買春問題を解決するという、大きすぎる志を抱いているように見えました。しかし彼女達は絶え間なく活動を続け、大きな成果を生み出してきました。かものはしは、買われる少女たちを救うだけでなく、買わせない社会の仕組みまで創ろうとしている、真のチェンジメーカーです。同じく社会課題に立ち向かう同志として、子ども達があらゆる意味で搾取されない社会を、共に創っていけたら。(駒崎 弘樹さん/ NPO法人フローレンス代表理事)
かものはしプロジェクト理事長/JANIC理事長の本木さん。小さいNGOが必ずしも大きくなることによって社会的インパクトの増大を目指す必要はなく、むしろ小さいNGOとして現場と一緒に悩みぬくみたいな特性を大事にしていくことのほうが大事なのではないかという指摘。ナットク感が高い。(Twitterより)
かものはしプロジェクト。毎月課金してます。共同創業者・村田さんの話をリアルで聞いてテンションが上がり、うっかりその場で申し込む。「遠くのカンボジア人より近くの日本人だよなあ」とうっすら思ってんですが、最近日本でも活動を始めてくれて、とても嬉しい。(Twitterより)
かものはしプロジェクトの年次報告は毎回グッとくる。寄付以外にできることも探したいけど、とりあえず寄付し続けていって間違いはないな思う。(Twitterより)
日本でも貧しい子、たくさんいると思います。貧困って惨めで情けなくて何より怖いんです。その怖さって一生消えないんです。かものはしさんで、寄付募って救ってあげて欲しい。効果は小さくても動き続ければ、いつか必ず大きな力になると思うんです。(Twitterより)
※上記はすべて個人の感想です。寄付先を選ぶ際には、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。
まとめ
創業者の一人である村田早耶香さんが大学時代に「子どもが売られる問題」と出会ってから、「子どもが売られない世界をつくる」ためにカンボジアでの事業を始め、インドでの事業も始まり、着実に実績を残しているかものはしプロジェクト。2020年からは日本にもフィールドを広げています。村田さんは日本への支援について「カンボジア・インドのフィールドとは異なり、日本という先進国に貧困や深刻な権利侵害があることへの理解が進んでおらず、『食事ができていない人がいる』『未来に希望を持てない人がいる』ということが伝えきれない難しさがある。」と語ります。
貧困は途上国・先進国に関わらず複雑な課題で、このフィールドでさまざまな団体が活動していますが、困っている人にモノを与えるだけでなく、その仕組み作りに向けて関係機関との連携をしたり、政策に当事者の意見を反映させたりといった根本的な解決を見据えたノウハウがあるのがかものはしプロジェクトの大きな強みであると言えそうです。
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