auカブコム証券で人気の投資信託10本は?成績や手数料の比較も【2021年12月】

コロナ禍で起きた投資ブームが投資信託市場にも波及したこともあり、公募投資信託の純資産流入額は2021年11月30日時点で6,880億円、流入超は55カ月連続で過去最長を記録しています。(※数値は投資信託協会の統計データより)

投資信託は銀行や証券会社で口座を開設することで取引可能になりますが、中でも手数料無料のサービスが充実しており、高機能アプリを使えるauカブコム証券では、100円から投信積立をできるほか、豊富な銘柄を扱っているので、注目している方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、auカブコム証券の特徴や購入上位の投資信託について詳しくご紹介します。投資信託を新たに始めたい方や、auユーザーでポイントを貯めたい方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2021年12月21日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. auカブコム証券の特徴
  2. auカブコム証券で人気の投資信託10本
    2-1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    2-2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    2-3.eMAXIS Slim NASDAQ100インデックス
    2-4.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    2-5.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
    2-6.楽天・全米株式インデックス・ファンド
    2-7.インデックスファンド225
    2-8.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型
    2-9.楽天日本株4.3倍ブル
    2-10.iFreeレバレッジNASDAQ100
  3. auカブコム証券で投資信託を始める方法・手順
  4. まとめ

1 auカブコム証券の特徴

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の証券会社で、オンライン取引専門のサービスを展開しています。通信大手のKDDIグループとはパートナー関係にあるため大手2社による信頼感もあり、日本格付け研究所からは、ネット証券で最高の財務格付である「A+」の評価を受けています。

特にauカブコム証券の投資信託は、全ファンドの購入時手数料が無料なほか、対象投資信託の保有残高に応じて「Pontaポイント」を貯められるのが特徴です。貯めたPontaポイントは、提携店やau PAY マーケットなどの買い物やau PAYのチャージに使えるほか、投資信託の購入に使うことも可能です。

なお、「au通信契約あり」のユーザーと「au通信契約なし」のユーザーとでは、以下の通りポイント還元に2倍の差があるため、au会員が有利に貯められる仕組みとなっています。

ポイント還元対象投信 au通信契約あり au通信契約なし
auスマート・ベーシック(安定) 0.04% 0.02%
auスマート・ベーシック(安定成長) 0.04% 0.02%
auスマート・プライム(成長) 0.1% 0.05%
auスマート・プライム(高成長) 0.1% 0.05%

2 auカブコム証券で人気の投資信託10本

auカブコム証券は、最安水準の信託報酬と長期運用に適したインデックス型のファンドのみならず、高い収益成長を見込めるアクティブ型のファンドも購入上位となっています。また、一部では、長期運用に向かないハイリスク・ハイリターンのレバレッジ型ファンドもあるので、注意点などを併せてご紹介していきます。

※信託報酬の表記はすべて年率・税込です。

2-1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国の代表的な株価指数である「S&P500指数」に連動する成果を目指したインデックスファンドです。

S&P500は、時価総額が大きい企業の比率が高くなるように構成した時価総額加重平均型のインデックスで、組入上位銘柄には、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、アルファベット(グーグル)などの世界的企業が入っています。また、米国株式市場の時価総額の約80%を網羅しているため、幅広く分散されたファンドとなります。

信託報酬は0.10%となっており、「eMAXISシリーズ」ならではの低コストとなっています。純資産総額は8,928.50億円と巨大で、過去3年のトータルリターンは21.14%となっており、長期投資に適したファンドとなっています。

2-2 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する成果を目指したインデックスファンドです。

このファンドは、米国をはじめとする日本、イギリス、フランスなどの先進国のほか、中国、台湾、韓国、インドなどの新興国を含めた50カ国に国際分散投資しています。本来、国際分散投資をするには手間とコストが掛かるものの、同ファンドを1本購入すれば手軽に分散投資効果を見込めるのが特徴です。

信託報酬は0.11%と低コストで運用されており、過去3年のトータルリターンは16.80%となっています。低コストで幅広い国に投資できるため、長期運用や積立投資に向いています。

2-3 eMAXIS Slim NASDAQ100インデックス

「eMAXIS Slim NASDAQ100インデックス」は、「NASDAQ100指数」に連動する成果を目指したインデックスファンドです。

NASDAQ100指数は、ナスダックに上場する(金融銘柄を除く)時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出されるインデックスで、高い成長を期待できるハイテク企業の株式比重が高いことでも知られています。

信託報酬は0.44%と低コストで運用されています。なお、2021年1月29日に運用開始されたため、中長期のトータルリターンのデータはないものの、ローンチされてからのトータルリターンは37.76%とハイパフォーマンスです。

2-4 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、世界中の株式、公社債、リート(不動産投資信託)に投資する資産均等型のファンドです。

投資先の内訳は、国内株式12.5%、先進国株式12.5%、新興国株式12.5%、国内債券12.5%、先進国債券12.5%、新興国債券12.5%、国内リート12.5%、先進国リート12.5%と複数の地域やセクターに広く投資されており、資産分散の効いたファンドとなっています。

一方、信託報酬は0.15%と低コストです。また、過去3年のトータルリターンは8.00%となっており、長期運用に適しています。

2-5 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 

「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する成果を目指したインデックスファンドです。

このファンドは、日本を除く米国、イギリス、フランス、カナダ、ドイツなどの先進国22カ国に投資を行っているので、1本購入すれば国際分散投資を手軽に実現できます。特に日本を除いた先進各国の経済は緩やかに成長しているため、その恩恵を受けながら資産形成を図ることができます。

信託報酬は、0.10%と低コストで運用されており、過去3年のトータルリターンは18.71%となっています。

2-6 楽天・全米株式インデックス・ファンド

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」に連動する成果を目指したインデックスファンドです。

投資対象は、「バンガード」の主力ファンドである「バンガード・トータル・ストックマーケットETF」です。このファンドは、米国の大型株や中小型株に幅広く投資を行い、約4,000銘柄の米国株を網羅できるため、1本購入すると米国株式市場全体をカバーするのと同等の効果を得られます。

信託報酬は0.16%とバンガードならではの低コストです。また、過去3年のトータルリターンも21.01%と高めの水準で、今後も米国経済の成長に伴うリターンを期待できます。

2-7 インデックスファンド225

「インデックスファンド225」は、日本の代表的な株価指数である「日経平均株価(225種・東証)」の成果に連動することを目指すインデックスファンドです。

日経平均株価は、東証1部に上場する企業の中から業種等のバランスを考慮して選定されています。上位の組入銘柄には、ファーストリテイリングやファナック、ソフトバンクグループなどの有名企業があり、このファンドを1本購入するだけで225社に投資を行えます。

また、信託報酬は0.57%で、過去3年のトータルリターンは9.00%となっています。今後、日本株が注目されるフェーズで高いパフォーマンスを期待できる銘柄です。

2-8 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型」は、米国の大中型株式を中心に成長性のある企業に投資するアクティブ型ファンドです。

組入上位の銘柄には、マイクロソフトやアルファベット、フェイスブック、アマゾン、ユナイテッドヘルス・グループなど、グロース志向の強い企業が多く組み入れられています。

なお、アクティブファンドは、インデックスファンドよりも高いリターンを期待できるぶん、基準価額の変動幅が大きい商品です。また、信託報酬も1.73%なので、インデックスファンドと比較すると高めに設定されていますが、過去3年のトータルリターンは27.24%と高パフォーマンスを記録しています。

2-9 楽天日本株4.3倍ブル

「楽天日本株4.3倍ブル」は、日本の株価指数の値動きの概ね4.3倍程度の成果を目指したレバレッジ型のファンドです。

このファンドは、日本の株価指数が1%上昇すれば約4.3%上昇する一方、1%下落すれば約4.3%下落するハイリスク・ハイリターンの銘柄です。そのため、長期投資に向いた金融商品ではなく、短期のトレードに向いています。また、投資成果の「概ね4.3%」とはあくまで目標であり、市場環境によっては正確に連動しないケースもあるので、注意が必要です。

信託報酬は1.24%と高めに設定されており、過去3年のトータルリターンは、6.42%となっています。

2-10 iFreeレバレッジNASDAQ100

「iFreeレバレッジNASDAQ100」は、NASDAQ100指数の値動きの概ね2倍の成果を目指すレバレッジ型のファンドです。

例えば、NASDAQ100指数が1%上昇すれば、同ファンドは約2%上昇しますが、1%下落すれば約2%下落するので、ハイリスク・ハイリターンのファンドとなっています。そのため、長期投資には向かず、短期のトレードに向いています。

信託報酬は0.99%とやや高めですが、過去3年のトータルリターンは64.83%とハイパフォーマンスです。

3 auカブコム証券で投資信託を始める方法・手順

auカブコム証券の口座を持っていない場合、最初に総合証券口座の開設を行う必要があります。

auカブコム証券の「電子版の口座開設(無料)はこちら」から必要事項を入力すると、「電子版口座開設受付」メールが送信されるので、氏名・住所等の個人情報の入力し、本人確認書類の提出を行います。

本人確認書類の提出は、「ファイルアップロード」「Eメール」「FAX」「郵送」のいずれかの方法から選択できます。口座開設手続きが完了すると、auカブコム証券の口座番号とパスワードが記載された「口座開設のご通知」を使用し、総合証券口座にログインできるようになります。

総合証券口座にログイン後は入金を行います。総合証券ページにある「入出金・入出庫」から入金方法を選択して、入金すれば投資信託を購入できる状態になり、マイページの「投信」から取引を開始できます。

まとめ

auカブコム証券では、全ファンドを購入時手数料無料で購入することができるので、1,400銘柄以上の豊富な選択肢の中から投資目的に合ったファンドを選べます。また、ほぼ全ての銘柄が100円から購入できるので、初めての方でも取引しやすく、保有残高に応じてPontaポイントを貯められるのも大きなメリットです。

一方、投資信託の基準価額は、企業の業績や国内・国外の政治または経済情勢の影響を受けるほか、ファンドマネージャーの運用方針にも左右されるため、当初の投資元本を下回る可能性があります。

これから投資信託を始める方やauカブコム証券で口座開設を検討している方は、ファンドの特徴やリスクなどをしっかりと理解した上で、銘柄を選ぶことが大切です。

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