IOST基盤のスポーツNFT「RIZIN FIGHTING COLLECTION」とは?
今回はRIZINのNFTについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- 「RIZIN FIGHTING COLLECTION」とは?
1-1.RIZINとは?
1-2.RIZIN FIGHTING COLLECTIONの概要
1-3.RIZIN FIGHTING COLLECTIONのNFTとは? - 「RIZIN FIGHTING COLLECTION」で使用されるIOSTとは?
2-1.IOSTの概要
2-2.仮想通貨の概要と特徴
2-3.IOSTを利用したNFTマーケットプレイス - スポーツ関連の注目NFT
3-1.NBA Top Shot
3-2.Sorare - まとめ
NBA Top ShotやSorareなどスポーツをコンテンツとしたNFTコレクションは人気銘柄の一つとなっています。また、バスケットボールやサッカーだけではなく、アメリカンフットボールやMLBにも広がりつつあります。
しかし、日本においてはスポーツコンテンツを扱ったNFTは未だ多くありません。そこで今回は、スポーツコンテンツNFTとして誕生する「RIZIN FIGHTING FEDERATION(ライジンファイティングフェデレーション)」についての概要と、このNFTコレクションにおいて採用されたIOSTブロックチェーンについて紹介します。
①「RIZIN FIGHTING COLLECTION」とは?
まず始めに、RIZIN FIGHTING COLLECTIONについて解説します。
1-1. RIZINとは?
RIZINとは、MMA(総合格闘技)やキックボクシングの試合を開催・運営するフェデレーション(競技団体)です。現在はその公式YouTubeチャンネルである「RIZIN FIGHTING FEDERATION」も高い人気を集めています。
RIZIN公式YouTubeチャンネルでは、過去に開催された試合動画が随時無料公開されており、2022年1月16日時点で、最も人気の動画は1,648万回再生を記録しているなど、その人気の高さが窺えます。
1-2. RIZIN FIGHTING COLLECTIONの概要
RIZIN FIGHTING COLLECTIONとは、トレーディングカードタイプのNFTコレクションで、試合のハイライト映像やベストフォトがNFTされる予定です。当初は2021年末にリリース予定とされていましたが、RIZIN FIGHTING COLLECTION公式Twitterによると、リリースは2022年に延期となったようです。
1-3. RIZIN FIGHTING COLLECTIONのNFTとは?
RIZIN FIGHTING COLLECTIONの全てのNFTにはシリアルNo.が付加され、同じデータは存在しません。先行しているNFTマーケットプレイスでも、シリアルNo.の若さは購入動機の一つとなっています。シリアルNoを付加することで、選手のサイン入りグッズの様に希少性が発生し、購入者は購入したコンテンツの所有権を有することが出来るようになっています。
また、マーケットプレイスを運営するNFT-Japan株式会社の合原和也氏は、RIZIN FIGHTING COLLECTION」のセールスポイントとして、「RIZIN FIGHTING COLLECTION限定のコンテンツを提供」と「デジタルデータだけではなくリアルなグッズやチケット等を特典とした、RIZINならではの新しいNFTの活用方法に積極的にチャレンジしたい」という2点を上げています。
②「RIZIN FIGHTING COLLECTION」で使用されるIOSTとは?
RIZIN FIGHTING COLLECTIONには、IOSTのブロックチェーン技術が採用されていますが、その概要について簡単に解説します。
2-1. IOSTの概要
IOSTは2017年の6月にアメリカでコンピューターサイエンスを学び、シリコンバレーでの成功体験を得た中国人青年等によってシンガポールで設立された非営利財団です。IOSTの正式名称は「Internet Of Service Token」で、その頭文字を取ってIOSTとされています。
2-2. 仮想通貨の概要と特徴
仮想通貨IOSTは、IOSTブロックチェーン内で使用されるトークンですが、概要と特徴を以下にまとめてみました。
IOST(アイ・オー・エス・ティー)について | ||
---|---|---|
基本情報 |
仮想通貨名 | IOST(アイオーエスティー) |
ティッカーシンボル | IOST | |
発行開始年月 | 2017年12月 | |
主な利用用途 | DeFi(送金、決済、投資、スマートコントラクト) | |
発行状況 |
発行主体 | IOST財団 |
発行方法 | ICO及びプログラムによる自動発行 | |
上限発行量 | 900億IOST | |
発行可能数の変更 | 可 | |
発行予定・発行条件 | ブロック生成を行う。 IOSTのノードとして投票を受ける、またはノードに投票を行う。 財団への支払いはプログラムの自動発行で行われる。 |
|
価格移転記録 | コンセンサスアルゴリズム | PoB(Proof of Believability) |
また、表中にもあるように、IOSTは独自のコンセンサスアルゴリズムである「PoB」を採用しているため、処理速度の向上、手数料を抑えられるなどの特徴があります。
2-3. IOSTを利用したNFTマーケットプレイス
IOSTと日本企業は関りが深くIOSTを利用したブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスがあります。
代表的なNFTマーケットプレイスとしては以下のようなものがあります。
①Revival(リバイバル)
「Revival」はIOST上の初のマルチチェーンNFTマーケットプレイスで、ブロックチェーン技術により、アートワークのNFTトークンにスマートコントラクトアドレスを付加するユニークな方法で、真贋判定でできるような工夫がされています。
②TOKEN LINK(トークンリンク)
TOKEN LINKは、NFTアイテムやアクセサリのトレードを目的としたNFTマーケットプレイスです。売り手と買い手を結びつける流動性によって、アイテムの価値を保ち続けることができます。
そして、そのアイテムの真贋は、IOSTのパブリックブロックチェーン技術で構築されたネットワークまたはエコシステムに参加するすべての人たちによって確認することが可能です。
③スポーツ関連の注目NFT
最後に、世界的に人気の高いスポーツ関連のNFTコレクションについて紹介します。
3-1. NBA Top Shot
NBA Top Shotは、2020年10月にローンチされた、NBA選手の試合でのプレーのハイライトをNFTとして所有することができるサービスです。カードは静止画ではなく、NFT化されたハイライト映像であるmomentsと呼ばれるもので、このmomentsのNFTコレクションとなっています。
2021年初めには、わずか1枚の「レブロン・ジェームズ・コズミックダンク」が21万ドル(約2,200万)で落札され、世界中で話題となりました。
3-2. Sorare
「Sorare」(ソラレ)は2019年に誕生したフランス企業で、イーサリアムベースのNFTプラットフォームで、プロサッカー選手の「ファンタジーゲーム」のアイテムとして使用できるNFTトレーディングカードの販売をしています。SorareのNFTトレーディングカードは、Coincheckでも取扱いがあります。
④まとめ
今後もIOSTをベースとしたNFTマーケットプレイスは国内外で増えていくでしょう。また、IoT用のブロックチェーン技術として、医療や自動車台帳などの様々な用途における実証実験の多い仮想通貨でもあります。
そのような将来性の高いIOSTの取扱いがある国内仮想通貨取引所は、Coincheckなどがあります。IOSTの将来性にかけて長期保有をされたい方は、長期保有に最適なサービスの多いCoincheckで購入を検討してみると良いかもしれません。
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