モルガン・スタンレー 低中所得世帯の教育・キャリア支援に23億円拠出
米大手投資銀行モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)が立ち上げた財団であるインスティテュート・フォー・インクルージョン(IFI)は2021年12月20日、「教育とキャリアにおける公平性のためのコンソーシアム」を発足(*1)。民族的要素を考慮した学生のダイバーシティを推進し、低中所得世帯の高校生と大学生のより力強いキャリアと経済的アウトカム(#1)の獲得を支援する。
同コンソーシアムは、気づき、アクセス、進歩の3つに焦点を当てる。具体的には、①地域社会で生活するだけでは思い描くことがないかもしれないキャリアパスや機会を与えること②トレーニングやメンターシップ、コーチングを通じてスキルやネットワークを広げること③教育やキャリアパスの形成を支援するシステムを構築することだ。
このイニシアティブを推進すべく、向こう5年間で2,000万ドル(約23億円、1ドル=114円換算)を拠出する。また、A Better Chance(ABC)とAmerica Needs You(ANY), Braven、Hispanic Federation、iMentor、SEOという6つの有力NGOがコンソーシアムに参画する。多くの支援者世帯にとって、初めての大学入学をサポートするという。
モルガン・スタンレーの最高経営責任者(CEO)兼IFIの所長を務めるジェームズ・ゴーマン氏は、2020年にIFIを立ち上げ、十分な教育サービスを受けられていない人々がより多くの経済的アウトカムを得られるようサポートすることにコミットしていると述べた。
また、モルガン・スタンレーのダイバーシティ・インクルージョン部門グローバルヘッド兼IFIのディレクターを務めるスーザン・リード氏は、教育アクセスと社会移動(#2)性を向上させるソリューションに投資し、コミュニティにインパクト(ポジティブな影響)をもたらしているとコメントしている。
(#1)アウトカム…施策・事業の実施により発生する効果・成果。事業を実施することによって直接発生した成果物・事業量であるアウトプットとは異なる。たとえば、「交通安全対策」事業により「歩道を設置」する場合、「歩道を〇メートル設置する」ことがアウトプットであり、その成果として「交通事故が少なくなる」ということがアウトカムとなる。
(#2)社会移動…人びとが社会における地位をどの程度自由に改善することができるかを示す尺度。
【参照記事】*1 モルガン・スタンレー「Morgan Stanley Launches Initiative to Advance Equity in Education and Career Outcomes for Underrepresented Groups」
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