Coincheckで購入した仮想通貨をMetamask(メタマスク)などで使う方法【仮想通貨ウォレット】

今回は、Metamask(メタマスク)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 代表的なウォレット「メタマスク」
    1-1. メタマスクとは?
    1-2. メタマスクの特徴や機能について
    1-3. 仮想通貨のスワップも可能
    1-4. メタマスクのメリット
    1-5. メタマスクのデメリット
  2. Coincheckからメタマスクへの送金方法
    2-1. Coincheckからメタマスクへの送金方法
    2-2. メタマスクへ送金する時の手数料
  3. まとめ

NFTマーケットプレイスで仮想通貨を実際に使用する場合など、仮想通貨を取引所外で保管する手段である「ウォレット」が必要です。ウォレットには様々な種類がありますが、「メタマスク(Metamask)」は現在世界で2000万人のユーザーに使用されている代表的なウォレットで、多くのNFTマーケットプレイスなどで使用できます。そこで今回は、Coincheckで購入した仮想通貨をメタマスクで使う方法について、その概要や詳しい使用方法について解説します。

①代表的なウォレット「メタマスク」

まず、世界的にメジャーなウォレットであるメタマスクの特徴について解説します。

1-1. メタマスクとは?

Metamask
メタマスク(Metamask)とは現在最も一般的に使用されている仮想通貨ウォレットで、多くのNFTプラットフォームやGameFiプラットフォームで利用可能です。連携できるブラウザが多くスマートフォン用のアプリもあるため、持っておいて損はないウォレットといえるでしょう。

例えば、OpenSeaでNFTを買いたい場合、イーサリアムをCoincheckなどの日本の仮想通貨取引所で購入し、メタマスクに転送します。そしてOpenSeaで利用するウォレットにメタマスクを指定することで、NFTを購入する際にメタマスク内のイーサリアムを使用して購入できるようになります。取引が成立したNFTはメタマスクウォレットに転送され、保管できるという流れです。

1-2. メタマスクの特徴や機能について

次にメタマスクの特徴や機能について、以下に整理していきます。

  • メールアドレスだけで、無料で使用することが可能
  • Brave、Google Chrome、FireFoxなどのブラウザと連携できる
  • スマートフォン用のアプリケーションも無料で使用可能
  • OpenSeaやRarible、Axie Infinity、Uniswapなどで利用可能
  • NFTアイテムの保管が可能
  • 様々なブロックチェーンに対応(イーサリアムのERC20規格を始め、BINANCE SMART CHAIN
    のBEP20などでも利用可能)

1-3. 仮想通貨のスワップも可能

メタマスクではウォレット内で仮想通貨へのスワップ(交換)ができます。この機能により、ウォレットに移したイーサリアムを日本の取引所で上場されていない仮想通貨に交換できます。海外の仮想通貨取引所で口座開設をして仮想通貨の交換をするよりも手軽に仮想通貨を入手できるのです。交換可能な仮想通貨は無数にあるので、メタマスクを入手後に確認されると良いでしょう。

Openseaの場合はイーサリアムとPolygonというネットワークに対応しており、それぞれのネイティブトークンETHとMaticを移す場合に、メタマスク側でベースネットワークを切り替えて使用することになります。目的のサービスが対応しているネットワークの種類を確認しておくことで、メタマスクに転送する際のトラブル回避につながります。

1-4. メタマスクのメリット

①初心者でも使いやすい

  • 日本語対応のためスムーズに利用できる
  • ユーザインタフェースがシンプル、直観的に操作しやすい
  • ウェブウォレットタイプであり初期費用・利用料も無料(モバイルアプリも無用)
  • GooleChromeなどのブラウザ拡張機能として導入するため、パソコンとネット環境さえあればいつでも使用可能

②ガス代を自分で設定可能

  • トランザクションの処理スピードを低速・平均・高速の中から選択できる
  • ガス代設定を詳細に調節でき、払い過ぎを事前に予防できる
    *ガス代=トークンの送信やスマートコントラクトの操作といったトランザクション処理にかかる手数料

③複数ウォレットの仮想通貨をまとめて管理

  • 1つのアカウント内に複数のメタマスクウォレットを作成・インポートし、一括で管理することができる
  • 各ウォレットは固有のアドレス・秘密鍵を有しており、複数のアカウントを用途に合わせて作成できるほか、家族のウォレット1つのアカウントにまとめる、などの管理方法も可能

④取引所を利用せずトークンを交換可能

  • 保有するトークンと任意のトークンをスワップできる機能が搭載されているため、別の取引所へ仮想通貨を送受信することなくトークンを交換できる

1-5. メタマスクのデメリット

①対応ブラウザの制限

  • 2022年1月18日現在、メタマスクが対応しているブラウザはGoogleChrome、FireFox、Opera、Braveです。別のブラウザを使用している場合に切り替える必要があります

②ハッキングのリスクがゼロではない

  • メタマスクのようなウェブウォレットはホットウォレットと呼ばれ、インターネットに接続するオンラインタイプなのでハッキングのリスクがゼロではありません。海外では2020年12月にメタマスクをDeFi関連のスマートコントラクトと連結させた際にハッキングされ、8億円相当の仮想通貨を奪い取られる事件が起きています

②Coincheckからメタマスクへの送金方法

次に、Coincheckからメタマスクへの送金方法を解説します。

2-1.Coincheckからメタマスクへの送金方法

  1. メニュー画面から「コイン送金」を選択
  2. 送金したいコインの種類・タブを選択
  3. Metamask 1

新規アドレス宛送金の場合

①宛先の登録
・「送金先リストの編集」から「新規ラベル」と「新規宛先」を入力
Metamask 2・新規ラベル:任意で設定できる宛名(送金先サービス名、名前など)

・新規宛先 :送金を希望する送金先のアドレス

②「追加」を押下し、宛先を登録

・SMSによる認証コードの入力が必要

③送金実行

・「宛先」より登録済みの送金先を選択し、希望の送金金額を入力

・「送金可能額すべて」ボタンを押下すると、送金手数料を差し引いた送金可能な全額が入力される

・コインごとに必要な項目の入力

④「送金する」を押下し、送金完了

・認証アプリによる2段階認証が必要
Metamask 3

他のウォレットに送る際も、同様の操作が必要となります。

また、送金する際の注意事項は下記の通りです。

  • 一度トランザクションIDが発行され送金処理が完了している場合、送金のやり直しやキャンセル、返金などができないため、アドレス間違いやメモの入力漏れなどが無いよう、注意して送金する必要があります
  • 登録電話番号の変更後は、仮想通貨の送金が24時間実行できなくなります

2-2. メタマスクへ送金する時の手数料

メタマスクにおける手数料は、イーサリアムブロックチェーン上でのイーサリアム系の通貨を送受信する場合に発生する「ガス代」のみとなっています。

イーサリアムのブロックチェーンでは1秒間に承認できる処理の量が決まっているため、ブロック容量の上限を超える量の取引が発生した場合、手数料を多く支払った順に処理される仕組みになっています。ネットワークの混雑状況にもよりますが、一つの手数料の目安は下記の通りです。

低速:20Gwei
平均:22Gwei
高速:26Gwei

Gweiはガス代の単位で、「1Gwei」=「0.000000001ETH」です。

メタマスクではガス代を自分で設定することができ、適切なガス代を設定することで手数料の払い過ぎを抑えることができます。

③まとめ

Coincheckとメタマスクの組み合わせで、仮想通貨関連の多くの事ができるようになります。仮想通貨の世界を存分に楽しみたい方は、Coincheckでの口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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