フィデリティ証券「ザ・ハイブリッド」の評判は?メリット・デメリットも

自分の判断で投資を始めることが不安な方や、プロに投資を任せたい方は、ロボアドバイザーにも注目しているのではないでしょうか。中でも世界有数の独立系資産運用グループの一員であるフィデリティ証券のロボアドバイザー「ザ・ハイブリッド」は、資産運用を1万円(※ネット完結コースの場合)から開始できるほか、相談可能な担当者付きのコースもあるので、投資初心者の方にも適したサービスとなっています。

この記事では、フィデリティ証券が手掛けるロボアドバイザー「ザ・ハイブリッド」の特徴、メリット・デメリット、評判、始め方について詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2022年1月31日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 「ザ・ハイブリッド」とは
  2. 「ザ・ハイブリッド」のメリット
    2-1.運用を自動で行ってくれる
    2-2.分散投資が可能、銘柄選別にも強み
    2-3.投資を相談できる担当者が付く
    2-4.ネット完結コースは1万円※から運用を開始できる
    2-5.運用レポートを定期的に受け取れる
  3. 「ザ・ハイブリッド」のデメリット
    3-1.自分の裁量で運用することはできない
    3-2.手数料が発生する
  4. 「ザ・ハイブリッド」の評判
  5. 「ザ・ハイブリッド」の始め方
  6. まとめ

1 「ザ・ハイブリッド」とは

フィデリティ証券のロボアドバイザー「ザ・ハイブリッド」
「ザ・ハイブリッド」は、フィデリティ証券が提供するロボアドバイザーサービスです。「ザ・ハイブリッド」では、運用方針や投資先の判断は「ロボ」が行いつつ、フィデリティグループのポートフォリオ・マネージャーやアナリスト、トレーダーなどプロも運用に携わることで、「ロボ」と「ヒト」の両方を活用して世界水準の運用を実現している点が大きな特徴です。

「ザ・ハイブリッド」では、担当者の有無によって2つのコースが用意されています。利用者に担当者が付くコースが「アドバイス担当者付きコース」、担当者が付かないコースが「ネット完結コース」となっており、好きなコースを選択して運用を始めることができます。

項目 アドバイス担当者付きコース ネット完結コース
手数料(信託報酬) 資産に対して1.51%~1.57%程度(年率・税込) 資産に対して0.96%~1.02%程度(年率・税込)
最低必要資金 300万円 1万円
アドバイス担当者 付く 付かない
特徴 担当者への相談が可能 全てオンラインで完結

※上記は2022年1月31日現在の情報となります。

上記2コースは、担当者の有無のほか、手数料が異なります。「ザ・ハイブリッド」の利用で実質的に発生するコストはファンドの信託報酬であり、信託報酬は各利用者のポートフォリオによって変動します。なお、「アドバイス担当者付きコース」では、投資顧問契約に基づく投資顧問報酬が発生するため、手数料がやや高めに設定されています。

「アドバイス担当者付きコース」は、相談に乗ってくれる担当者が付く点が大きな特徴で、資金的に余裕のある方や運用開始後の定期的なフォローを重視する方に適しています。

一方、ネット手続きで完結する手数料の安い「ネット完結コース」は、低コストで取引したい方に向いたコースとなっています。

2 「ザ・ハイブリッド」のメリット

「ザ・ハイブリッド」で資産運用を行う具体的なメリットを確認していきましょう。

2-1 運用を自動で行ってくれる

通常の投資では、銘柄を個別に選び、タイミングを見て購入注文や売却等の取引を行うなど手間や時間を要する一方、「ザ・ハイブリッド」は、アルゴリズムに基づき資産運用を自動で行ってくれます。

そのため、利用者は銘柄選びや売買のタイミングについて検討する必要がなく、ロボアドバイザーとそれを管理運用するフィデリティグループが代わりに行ってくれます。また、実際の運用は、口座開設・契約時の診断や相談によって決定された運用方針に沿って行われるため、利用者本人の希望が運用にしっかりと反映されるのも特徴です。

7つのリスク許容度に応じた最適なアセット・アロケーション

「ザ・ハイブリッド」の7つのアセット・アロケーション

2-2 分散投資が可能、銘柄選別にも強み

「ザ・ハイブリッド」は分散投資にも役立ちます。分散投資とは1つの資産や銘柄だけではなく、複数の金融商品に投資を行ってリスクをコントロールする投資方法のことであり、「ザ・ハイブリッド」では、グローバル株式(先進国株式)・新興国株式・投資適格債券・ハイイールド債券・グローバルREIT・オルタナティブの6つの資産クラスを投資対象としています。

特定の資産や銘柄のみに投資を行う場合、もし、その投資対象資産や銘柄が暴落すれば大きな含み損を抱えることになります。一方、複数資産に投資をしていれば、投資対象の一部が値下がりしても、損失をある程度軽減できるのがメリットです。

また、「ザ・ハイブリッド」では、マルチアセット運用チームが厳選した資産運用会社(マネージャー)のファンド(ファンドラップ専用ファンドの投資対象ファンド)を通じて、株式や債券などに実質的に投資します。世界の資産運用会社がパートナーとなっており、各社のマネージャーが高いリターンが期待できそうな銘柄に投資を行う体制を取っているため、銘柄選別の面でも強みがあります。

2-3 投資を相談できる担当者が付く

「ザ・ハイブリッド」の「アドバイス担当者付きコース」の場合、通常のロボアドバイザーサービスと異なり、投資を相談できる担当者が付いてくれます。様々な場面で投資のプロに相談し、助言を受けられるので、投資初心者の方や専門的なアドバイスを貰いたい方に適したコースです。

運用開始前は、ライフプラン相談として担当者から資産運用やリスクについて各利用者に合わせた提案をして貰えるほか、アルゴリズムに基づく客観的な運用プランを提示してくれます。

運用開始後は、事前に予約すれば電話で投資相談を受けて貰えます。さらに、3ヵ月に1回ある運用報告のタイミングで担当者によるフォローアップを受けることができ、現状の確認や計画の見直しなど、適宜必要なアドバイスを貰うことが可能です。

2-4 ネット完結コースは1万円※から運用を開始できる

「ネット完結コース」のメリットは1万円(※2022年1月31日時点)の少額から運用を開始できる点です。他のロボアドバイザーでは最低10万円程度の資金が必要になる場合もあるほか、ファンドラップなどでも最低数百万円の資金が前提となります。

一方、「ザ・ハイブリッド」の「ネット完結コース」では最低1万円から運用を開始できるため、投資初心者の方も低リスクで始められるほか、積立投資も可能です。自動積立サービスでは、指定した金融機関の口座から自動で引き落としてくれるため、手間や時間をかけることなく、将来必要なお金を作ることができます。

2-5 運用レポートを定期的に受け取れる

運用の状況や結果に関する詳細な報告を受けられる点も、「ザ・ハイブリッド」のメリットです。運用開始から3ヵ月経過後の、3月・6月・9月・12月各末日を基準として利用者の資産運用状況を詳しく確認できます。

運用レポートはオンラインの専用ページから閲覧可能で、基準日時点の評価額や資産の推移などを把握することができます。「アドバイス担当者付きコース」「ネット完結コース」のどちらのコースでも運用報告を受けられるので、定期的に資産状況を知ることで今後の運用方針に役立てることも可能です。

3 「ザ・ハイブリッド」のデメリット

次に「ザ・ハイブリッド」で運用を行うデメリットも確認しておきましょう。

3-1 自分の裁量で運用することはできない

「ザ・ハイブリッド」に預けた資金は、投資一任契約に基づき、フィデリティグループを通じて運用が行われます。利用者自身で直接取引や運用に関する判断を行うことはありませんが、運用結果は全て利用者本人に帰属します。

そのため、相場環境や取引市場の状況によって損失が発生する可能性もあります。優秀なアルゴリズムや投資のプロによって行われる自動運用であっても、利益が必ず出るわけではないので、留意しておきましょう。

3-2 手数料が発生する

手数料についても事前によく理解しておきましょう。「ザ・ハイブリッド」では口座開設料や口座維持料などは無料です。そのため、運用時に保有するファンドの信託報酬が利用者負担の実質的なコストとなります。

なお、「アドバイス担当者付きコース」では、資産に対して年率で税込1.51%~1.57%程度(2022年1月31日時点)、「ネット完結コース」では、0.96%~1.02%程度(2022年1月31日時点)の手数料が実際に生じます。

項目 アドバイス担当者付きコース ネット完結コース
取引手数料 無料 無料
口座開設費 無料 無料
口座管理費 無料 無料
信託報酬(以下、内訳) 年率 税込1.51%~1.57%程度 年率 税込0.96%~1.02%
(委託会社配分) 年率 税込0.165%〜0.583%程度 年率 税込0.165%〜0.583%
(販売会社配分) 年率 税込0.220% 年率 税込0.220%
(受託会社配分) 年率 税込0.022% 年率 税込0.022%
(信託報酬等) 年率 税込0.38%~0.83%程度 年率 税込0.38%~0.83%程度
(投資顧問報酬) 年率 税込0.55% なし

※上記は2022年1月31日時点の情報となります。

例えば、10万円を運用する場合、 「アドバイス担当者付きコース」なら最大で年間1,570円、「ネット完結コース」なら最小で年間960円の手数料が発生するため、610円の差が発生します。手数料の負担は、運用期間が長くなるほど、その差も大きくなるので、目標金額や運用スタイルに合うコースを選ぶことが大切です。(※手数料計算式は比較のための例えです。「アドバイス担当者付きコース」は300万円からのご利用となりますのでご注意ください。)

4 「ザ・ハイブリッド」の評判

「ザ・ハイブリッド」について、アドバイス担当者付きコースの利用者からは次のような意見や感想が寄せられています。

  • 他社のファンドラップと比べてコストが低い
  • 自分だけで運用することに限界を感じていたので申し込んだ。
  • 以前、フィデリティの不動産投資信託(リート)を保有しており、運用力に期待できると思った。
  • 組み入れファンドをみると、個人では到底マネできないし、さすがフィデリティだな、と感じる。
  • アドバイザーとの初回面談ではツールを使いながら、じっくりと投資計画を話し合えた。
  • 定期的に相談できるアドバイス担当者もいるので、何かあった時でもすごく安心できる。
  • ニュースを見ながら、ポートフォリオの変更のタイミングなどを相談したい。

※「ザ・ハイブリッド」のウェブサイトで公開されている「お客様の声」より一部を抜粋。
※すべて個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でもよく情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

「ザ・ハイブリッド」のアドバイス担当者付きコースは、ロボアドバイザーでありながら、投資のプロから助言を貰える点が高く評価されています。また、ネット完結コースでも運用開始後の定期レポートを受け取れる点や、「コース変更も可能なので両方を気軽に試せる」という意見もあります。

このほか、「担当者付きのサービスとしては低コスト」との口コミや、世界的金融グループであるフィデリティグループへの信頼感を評価する声もあります。

5 「ザ・ハイブリッド」の始め方

「ザ・ハイブリッド」は無料診断から始めることができます。無料診断ページでは、投資計画やリスク許容度の診断など計6問に答えると各利用者の最適なポートフォリオが提案されます。診断後のポートフォリオが表示されている画面から、口座開設の申し込みに進むことができます。

口座開設の申し込みでは、「オンラインで口座開設」もしくは「郵送で口座開設」のいずれかを選択可能です。「オンライン口座開設」では氏名や住所などの基本情報の入力から、本人確認書類の提出まで、オンラインで完了することができます。

なお、「ザ・ハイブリッド」の利用者は、始めにフィデリティ投信と投資一任契約を結びます。投資一任契約とは、利用者が資産運用に関わる判断や権限を金融機関等に包括的に委任するもので、「ザ・ハイブリッド」以外のロボアドバイザーやファンドラップなどでも締結される契約です。投資一任契約に基づき、ロボアドバイザーを提供する金融機関は、投資家のお金をその投資家の利益のために運用します。

口座開設が完了すると、口座番号など口座へのログインに必要な情報が記載された書類がフィデリティ証券から送られてきます。口座にログインし、「アドバイス担当者付きコース」と「ネット完結コース」のいずれかを選択します。

「アドバイス担当者付きコース」の場合、さらに初回面談が行われるので、診断内容の確認やゴール設定などを実施します。その後、設定されたポートフォリオに基づいて自動的に運用が始まります。

まとめ

「ザ・ハイブリッド」は、アルゴリズムを活用しつつ投資のプロも実際の運用に関わるハイブリッド型のロボアドバイザーサービスです。回答結果に基づいて最適なポートフォリオの提案が行われるほか、ロボアドバイザーを通じて行われる運用について、利用者は個別に指示をしたり注文をしたりする必要はなく、選択コースによって相談できる担当者が付くのも特徴です。

投資を行うための時間がない方や、投資の知識に不安がある方は、「ザ・ハイブリッド」のメリット・デメリットをよく把握した上で、ご利用を検討してみてください。

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