ウクライナDAOが発足、NFT販売で支援金を募る
ロシアによるウクライナへの侵攻を受けて、支援金を集めるために自律分散型組織(DAO)「ウクライナDAO」が発足したことが2月25日にわかった。NFT(非代替性トークン)を使って、寄付を募るようだ。
ウクライナDAOは、ロシアのプーチン大統領に対して批判的な見解を示す政治活動家 Nadya Tolokonnikova氏が主導している。Tolokonnikova氏は、ロシアのフェミニスト・ロックグループ「Pussy Riot」の創設メンバーとして知られている人物だ。同氏は25日にTwitterで、Trippy LabsとPleasrDAOのメンバーと共にウクライナDAOを設立したことを発表した。
Trippy Labsは、NFTマーケットプレイスSuperRareおよびFreeRossDAOと協力して、Silk Roadの創設者Ross Ulbrichtのオリジナルアートを含むNFTコレクションをキュレーションしたことで知られる。一方のPleasrDAOは、デジタルアーティストとコレクターから構成される集団で、特にNFTアートを収集する活動を行っている。
Pussy Riotの公式アカウントによると「私たちの目標は、プーチンがウクライナで始めた戦争に苦しむ人々を助けるために、ウクライナの市民団体に寄付するための資金を集めることである」としている。ウクライナDAOは資金を集める手段として、ウクライナの国旗のNFTを販売する予定だ。
米暗号資産メディアDecryptの取材でTolokonnikova氏は、ウクライナの国旗をNFTにして販売する理由について、「今回の活動は、特定のアーティストや美学に関するものではなく、純粋な連帯を表現するものであるため」とコメントした。
Tolokonnikova氏によると、販売されるNFTはイーサリアム上に発行され、計1万枚が生成されるという。このNFT販売におけるすべての収益は、The Return Alive FoundationとNGO Proliskaに寄付される予定だ。
The Return Alive Foundationは、ウクライナ国防軍にコンピューター機器などを寄付する団体であり、NGO Proliskaは、ウクライナの紛争地帯で住民の避難や物資の供給など人道的支援を行っている組織だ。
さらに、ウクライナDAOはウクライナ国旗のNFTだけでなく、より多くの資金を集めるために、国旗をモチーフにした別のNFTのリリースも計画しているようだ。
また、データ分析サイトEllipticによると、過去24時間に軍事的なウクライナのNGOにビットコイン(BTC)の寄付が急増している。ウクライナDAOに限らず、暗号資産が様々な形でウクライナへの支援に使われていることがわかる。
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【参照記事】Pussy Riot Founder, Trippy Labs, PleasrDAO Members Launch ‘Ukraine DAO’ – Decrypt
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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