バンカーズ(Bankers)のメリット・デメリットは?リスクや注意点も解説
バンカーズ(Bankers)は、株式会社バンカーズが運営するソーシャルレンディングです。運営歴は約2年とまだ比較的に新しいサービスと言えますが、2021年後半から毎月数億円規模の募集を続けるなど、積極的な運用が行われています。
本記事ではバンカーズを利用する際のメリットやデメリット、リスクや注意点についても解説していきます。バンカーズの投資を検討している方はご参考ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- バンカーズ(Bankers)とは
- バンカーズ(Bankers)のメリット
2-1.最大で4億円など募集金額の大きい案件がある
2-2.バンカーズ特有のファンドがある
2-3.少額から投資できる
2-4.情報開示が豊富
2-5.投資キャンペーンを実施している - バンカーズ(Bankers)のデメリット
3-1.分配利回りはやや低めのものが多い
3-2.運用中のキャンセルができない
3-3.入出金手数料が投資家負担 - まとめ
1.バンカーズ(Bankers)とは
バンカーズの運営会社の前身は1974年創業の金融商品取引業者、泰平物産株式会社であり、金融商品取引会社として200億円以上の商業手形割引の運用実績があります。ソーシャルレンディング業を始める前にも金融業に取り組んでいたため、バンカーズには多数の金融関係専門家が在籍しています。
ソーシャルレンディングの運営開始が2020年12月からであり、開始から1年ほどは小規模の案件が見られていましたが、2021年末からは1か月あたり数億円規模の募集も増加傾向にあります。
また、他のソーシャルレンディングにないバンカーズの特徴として、セイムボート方式による出資を行っている点が挙げられます。バンカーズはファンドの融資先にも出資しており、一定の割合において貸し倒れリスクを負っています。
つまりこれは、バンカーズが利益が出る可能性の低い案件や融資先が倒産する可能性の低いファンドなどが出てくる可能性が低くする意味があります。
2.バンカーズ(Bankers)のメリット
バンカーズに投資する際の投資家のメリットを見ていきましょう。
2-1.最大で4億円など募集金額の大きい案件がある
バンカーズの案件は最大で4億円といった大規模な案件があります。1人当たりの出資金額に制限は設けられていないため、大きな額での運用が可能となります。
ソーシャルレンディン投資では人気の案件に応募が集中し、先着順や抽選式となるケースも少なくありません。他のソーシャルレンディングサイトを見ても、毎月数億円以上の規模の募集を行っているプラットフォームはクラウドバンク、FUNDS、LENDEXなど、それほど数は多くないため、注意しておきたいポイントとなっています。
バンカーズでは「投資機会がなく資金運用ができない」という事態も避けやすいと言え、募集金額が大きいことはメリットと言えます。
2-2.バンカーズ特有のファンドがある
バンカーズのメリットの一つとして、他のソーシャルレンディングで扱っていない種類のファンドを扱っていることが挙げられます。
例えば診療報酬債権事業支援ファンドのような診療報酬に関連したファンドについては、他のソーシャルレンディングでは扱っていません。(2022年2月時点)
診療報酬債権とは、病院が持つ、国保や社保から診療報酬を受け取る権利です。この診療報酬債権を担保に融資を行う金融会社への融資ファンドです。
診療報酬債権自体は換金には時間がかかりますが、国民健康保険などの社会的信用性が非常に高い機関から資金が提供されるので、換金できる可能性の高い信用性のある債権です。その診療報酬債権がこのファンドの実質的な担保となっているため、資産保全性が高いファンドとなっています。
2-3.少額から投資できる
バンカーズは1万円からの投資が可能です。小規模からの投資が可能というメリットがあるので、定期的にコツコツと投資したいという方にも向いています。
2-4.情報開示が豊富
バンカーズはすべての案件において融資先の企業の情報を公開しています。他のソーシャルレンディングを見ると、融資先が匿名であるサービスも多く、全てのファンドの融資先情報を公開している会社は少ない状況です。
バンカーズでは融資先の情報を積極的に公開しており、さらに自社も出資しているため情報の透明性が高いと言えます。
2-5.投資キャンペーンを実施している
バンカーズでは、定期的に投資キャンペーンを実施しています。
例えば、2022年2月~3月に実施されたキャンペーンでは、投資額に応じて最高で15万円分もの楽天ポイントが付与されるキャンペーンとなっていました。キャンペーンを利用することで、実質的な利回りを最大0.5%以上高くすることが可能となっていました。
3.バンカーズ(Bankers)のデメリット
バンカーズのメリットを知ったところで、同時にデメリットの方も確認しておきましょう。投資する際にはメリットとデメリットのバランスを見ながら、投資先を選んでいくことでリスクを軽減できます。
3-1.分配利回りはやや低めのものが多い
バンカーズの分配利回りを見ると年利2%~4%台というものが中心となり、他のサービスと比較してやや控えめの水準と言えます。
例えば、海外案件を扱うクラウドクレジットでは年利10%以上の分配利回りの案件があり、LENDEXでは定期的に7%以上の利回りの国内運用ファンドを募集しています。利回りが高めのファンドを提供するソーシャルレンディングと比べると、バンカーズの分配利回りは低い水準であると言えるでしょう。
ただし、貸付金利が収益となるソーシャルレンディングにおいて、利回りの高さは融資先企業の返済負担が大きくなることを意味しています。高利回りの案件になるほど返済負担が増え、貸し倒れのリスクが高まっていきます。
資産保全対策や融資先情報をチェックしながら、利回りが高いファンドと低いファンドを組み合わせ、リスクとリターンのバランスを取った投資戦略が重要となります。
3-2.運用中のキャンセルができない
バンカーズでは出資しているファンドの運用中キャンセルはできません。そのため、急に資金が必要となった事態になっても、資金を引き出せません。
ただし、これはバンカーズだけのデメリットというわけではなく、ソーシャルレンディング投資におけるデメリットです。ソーシャルレンディングは貸付金利が投資家に分配される投資なので、金銭消費契約の期間中はキャンセルすることができなくなっています。ソーシャルレンディングのデメリットとして、この点を把握しておきましょう。
3-3.入出金手数料が投資家負担
バンカーズのファンドへの出資金を入金する際、その振込手数料を投資家側で負担しなければなりません。また、運用終了後に返還された元金や分配金を出金する際に発生する振込手数料も投資家側の負担になります。
この点で注意しておきたいのが、少額投資を行った時の手数料負けです。手数料負けとは、投資での利益よりも投資に掛かる手数料が大きいために、損失が発生することをいいます。利益が小さすぎるケースや、手数料のコストが大きすぎるケースで、手数料負けは発生しやすくなります。
手数料負けの事例を見てみましょう。例えば、予定分配率3%・運用期間1年のファンドに1万円を投じ、想定通りの運用が行われて300円のリターンを得たとします。しかし、入金と出金に手数料が200円ずつかかってしまうと、収支はマイナス100円となります。
バンカーズは1万円の少額資金で投資可能であり、利回りも低めの水準となっています。手数料負けに注意しながら、まとまった金額を投資したり、償還された資金を再投資したりなどの対策を取ってみましょう。
まとめ
バンカーズは2021年後半から大きく募集金額を伸ばしており、募集するファンドの種類も診療報酬債権ファンド、ファクタリングファンドなど、従来の中心であった不動産担保ファンド以外のものも増えてきています。
少額資金を投資することもでき、投資先の事業分野を分散することで、リスク分散ができる点も、バンカーズのメリットだと言えるでしょう。一方、分配利回りの低さや手数料負けが起こる可能性がある点には注意が必要です。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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