元a16zのKathryn Haun氏、15億ドルのWeb3ファンドHaun Venturesを組成

大手ベンチャーキャピタル(VC)のアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の元ゼネラルパートナーであるKathryn Haun氏が3月23日、新たにWeb3に関連する新興企業を支援するVC「HaunVentures」を立ち上げ、15億ドル(約1,814億円)の資金を調達したことを発表した。

Web3とは、パブリック型のブロックチェーンを基盤とし、暗号資産によって促進されると考えられている、次世代のインターネットの概念である。インターネットの第一段階では人々が情報にアクセスし、第二段階ではSNS等の普及により、情報の発信者と受信者の双方向な交流ができるようになった。第三段階ではインターネットを分散化し、ユーザーがデータを所有できるようになるという考え方である。

今回調達した資金は、2つのファンドに分けて運用されるという。1つ目は設立直後の企業を対象とするアーリーステージファンドとして5億ドル、2つ目は拡大フェーズに入った企業を対象とするアクセラレーションファンドに10億ドルとなっている。Haun Venturesは株式だけでなく、トークンにも直接投資するとのことだ。

Haun氏は米国司法省で10年間連邦検察官を務めたあと、2018年にa16z初の女性ゼネラルパートナーに就任し、Alchemy、Compound、Maker、Solanaなど、様々な企業への投資を行ってきた。また、米ナスダック上場の暗号資産取引所Coinbaseや大手NFTマーケットプレイスOpenSeaの役員を務めるなど、暗号資産・ブロックチェーン領域に深く関わってきた人物である。

2021年12月には、暗号資産やWeb3に特化したファンドに注力するためとして、a16zを退職すると発表していた。米メディアCNBCによると、今回の資金調達は、女性が単独で組成したVCとしては初期の資金調達額が過去最高額を記録したという。

Haun Venturesは現在9人のメンバーで構成されている。元Airbnb幹部でクリントン政権時代に高官を務めたChris Lehane氏やジョー・バイデン大統領の元スタッフのTomicah Tillemann氏、Twitter、Google、Facebook、Coinbaseでコミュニケーションチームを率いたRachael Horwitz氏のほか、Haun氏と共にa16zを離れたメンバーたちが含まれている。

【参照記事】Introducing Haun Ventures

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元a16zのKathryn Haun氏、15億ドルのWeb3ファンドHaun Venturesを組成