フィリピン不動産投資の初心者は何から始めるべき?初心者向けセミナーも
2022年4月時点、日本では新型コロナウイルスの拡大による経済不安、金融緩和政策に伴った円安、ロシア侵攻による原油価格の高騰など、先行き不透明な状況が続いています。
このような経済情勢の中、インフレ対策・通貨下落の対策として海外不動産投資に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。日本人は東南アジアや欧米など様々な国で不動産投資が可能となっていますが、フィリピンは人気の投資先の1つです。
この記事では、初心者がフィリピン不動産投資について把握するべきポイントを解説するとともに、海外不動産投資について学べる不動産投資セミナーについてもご紹介します。
目次
- フィリピン不動産投資の特徴を把握する
1-1.フィリピンは人口増加と経済成長が著しい
1-2.中古物件はなかなか見つからない - フィリピンのエリアごとの特徴を把握する
2-1.首都マニラは郊外まで都市開発が拡大中
2-2.マニラを除くとセブの不動産が代表的 - フィリピン不動産投資セミナー
3-1.ビヨンドボーダーズ - まとめ
1.フィリピン不動産投資の特徴を把握する
初心者がフィリピン不動産投資を検討する上では、まずフィリピン不動産投資と周辺諸国の不動産投資とは何が違うのか、その特徴について把握することが重要になります。
1-1.フィリピンは人口増加と経済成長が著しい
東南アジアにはフィリピンの他にもカンボジアやベトナムなど発展著しい国が多いものです。しかし、その中でもフィリピンは特に著しい人口増加と経済成長を続けています。
国際連合のデータによると、フィリピンと周辺諸国における2015年から2020年の平均人口増加率は以下の通りです。
- フィリピン:1.4%
- ベトナム:1.0%
- カンボジア:1.5%
- タイ:0.3%
- マレーシア:1.3%
※参照:United Nations「World Population Dashboard」
フィリピンの人口増加率は1.4%で、周辺4ヶ国と比較するとカンボジアに次いで高くなっています。人口が増加しているエリアでは衣食住のニーズが増加するため、フィリピン不動産投資では、今後住宅需要の拡大に伴うキャピタルゲインや家賃収入の向上などを期待できます。
また、IMFの統計によると、フィリピンと周辺諸国における2021年のGDP成長率は以下のようになっています。
- フィリピン:3.2%
- ベトナム:3.8%
- カンボジア:1.9%
- タイ:1.0%
- マレーシア:3.5%
※参照:IMF DATAMAPPER「Real GDP growth」
2022年4月時点では、日本を含む世界においてコロナウイルスの影響が完全に終息したとは言い難い状況です。しかし、そうした中にあっても2021年におけるフィリピンのGDP成長率は3%を超えました。また、周辺諸国と比較してもベトナムとマレーシアに次いで高くなっており、フィリピンが持つ成長力の高さが伺えます。
経済成長率が高いエリアでは、物価や国民所得が上昇していくと予測され、不動産も値上がりする期待が大きいものです。フィリピンでは人口増加と経済成長の両面において、今後不動産投資の利益が拡大していくことを期待できます。
1-2.中古物件はなかなか見つからない
中古物件は新築物件よりも安い価格で物件を購入しやすいメリットがありますが、フィリピンでは日本と比較して中古不動産に関する情報のインフラがそれほど整備されていません。
日本ではレインズなどのデータベースに加えて、一般向けの不動産ポータルサイトなどを利用することで、中古の売り情報に簡単にアクセスすることができます。
一方、フィリピンでは中古物件の情報を個々の不動産エージェントが握っていることも多く、その全てがウェブに公開されているわけではありません。もともとの言語であるタガログ語に加えて英語も公用語とされているため、言語の問題はそれほど大きくないものの、中古不動産の売り情報がなかなか出てこないという特徴があります。
また、フィリピンでは外国人による土地の所有が認められていません。日本人がフィリピン不動産に投資する場合は、土地の所有権がついていないコンドミニアムが主な投資対象となります。
土地所有の規制と情報インフラの課題があるため、フィリピン不動産投資では新築コンドミニアムが投資対象の大半となるのです。
2.フィリピンのエリアごとの特徴を把握する
フィリピン不動産投資では、首都のマニラに加えて留学先として候補に挙がることも多いセブが主な投資エリアとなっています。フィリピン不動産投資を検討する上では、両エリアの特徴を把握することが必要です。
2-1.首都マニラは郊外まで都市開発が拡大中
フィリピンの首都マニラでは、国全体が大きな発展を続けていることに伴い、急ピッチで都市開発が進んでいます。首都圏の投資エリアとしては、マニラに加えて南部のマカティなどが代表的です。
マカティでもすでに高層ビルやコンドミニアムなどが多数立ち並んでおり、その街並みは日本の都心と比較してもそれほど遜色がありません。マニラの中心部に大きな開発地はそれほど残っておらず、都市開発は今後さらに郊外まで広がっていくと予測されます。
フィリピンではAirBnbによる民泊が規制されていないコンドミニアムも多いものです。このため、居住用のコンドミニアムを購入後、ホテル運用による利益も狙えます。
2-2.マニラを除くとセブの不動産が代表的
フィリピン不動産投資では、首都マニラを除くとセブでも多数の物件が開発されています。セブはフィリピンの中部であるビサヤ地方に属しており、セブ島を始めとした多くの島で構成されている州です。
日本では英語の留学先や旅行先として候補に挙がることが多く、どちらかというと観光地的な色合いも強くなっています。
その一方で、セブシティエリアと呼ばれる地域では、国がIT戦略を推進していることもあいまって、ビジネスアウトソーシングの拠点も多数見受けられます。海外のIT企業も多数セブに進出しており、都心部では外国人の入居も狙えるのが特徴的です。そのほか、セブシティエリアに隣接するマクタン島では、短期滞在の観光客をターゲットとしたホテル運用も検討できます。
【関連記事】セブ島で不動産投資、メリット・デメリットは?
3.フィリピン不動産投資セミナー
ウェブなどを活用してフィリピン不動産投資の基礎的な知識を勉強したら、海外不動産投資の会社が開催しているセミナーに参加することを検討されてみると良いでしょう。セミナーに参加すれば、フィリピン不動産投資について勉強するとともに、社員の雰囲気や説明の内容から不動産会社を見極めることもできます。
3-1.ビヨンドボーダーズ
ビヨンドボーダーズは、日本で最大級の海外不動産情報サイトであるSEKAIPROPERTYを運営しており、海外不動産投資に関する情報発信を積極的に行っている不動産会社です。
マレーシア・カンボジア・タイ・フィリピンなど東南アジア各国の不動産を取扱っており、フィリピン不動産投資のコンサルティングも行っています。初心者向けの海外不動産投資セミナーや、海外現地のスタッフとビデオをつなぐオンライン内見なども開催しています。
フィリピン不動産投資に関する情報も豊富に持っているため、まずは情報収集だけでもしてみたいという方でも検討しやすいセミナーとなっています。
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3-2.プロパティアクセス
プロパティアクセスはフィリピンを中心とした海外不動産を取扱う2018年に創業した不動産会社です。
フィリピン現地に拠点を設けるとともに、現地で不動産業界の経験を積んだフィリピン人スタッフも多数在籍しています。なお、フィリピン現地で現地人スタッフを採用している海外不動産の会社は、それほど多くありません。
セミナーに関しては、新築物件の紹介に加えて中古物件の紹介も行っているほか、初心者向けにフィリピン不動産投資を解説するものも開催しています。–>
まとめ
フィリピンは人口増加率や経済成長率を高水準で維持しており、今後も大きく発展する可能性を持っています。人口増加や経済成長は住宅需要の拡大や物価上昇を促すため、キャピタルゲインの期待も大きい点がフィリピン不動産投資の特徴です。
初心者がフィリピン不動産投資を検討するのであれば、フィリピンそのものの特徴とともに、主なエリアごとの違いについても把握することが重要になります。ウェブである程度の知識を身につけたら、日本の不動産会社が開催しているセミナーへの参加を検討されてみるのも良いでしょう。
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