「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ
ソニーグループが4月11日、人気ゲーム「フォートナイト」を運営するEpic Gamesに10億ドルを投資したことが明らかとなった。Epic Gamesは、計20億ドルの資金調達を実施したと発表している。
Epic Gamesは、調達した資金を使ってメタバース事業に注力するという。調達額のうち残りの10億ドルは、レゴの親会社であるKIRKBIが全額出資したようだ。併せて、KIRKBIとのパートナーシップも締結している。
Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏は、「今回の資金調達は、メタバースを構築することでプレイヤー同士が新たなエンターテイメント体験を享受するために使用します。」とコメント。一方で、暗号資産やNFTについては言及しなかった。
ソニーグループは、今回の出資によりEpic Gamesの株式4.9%を保有することになる。2020年7月に初回出資して以降、今回で3回目の出資となった。Epic Gamesの評価額は315億ドルになるという。
日経新聞の報道によると、ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長は、「今回のエピックへの出資を通して、クリエーターとユーザーが時間を共有する空間であるメタバースの分野での協業をさらに深化させることを楽しみにしている」とコメントした。
Epic Gamesのメタバースは、必ずしもブロックチェーン上に構築されるわけではないようだ。ただし、CEOのSweeney氏はメタバースをインターネットのようだと表現しており、誰もメタバースを所有・管理することはできないと言及している。
Facebookが10月に社名をMetaに変更して以降、メタバース市場は急速な盛り上がりを見せてきた。暗号資産の中にも、メタバース銘柄として分類されるものも出てきており、Epic Gamesによるメタバース事業と暗号資産の関係性にも注目が集まっている。
【参照記事】Sony and KIRKBI Invest in Epic Games to Build the Future of Digital Entertainment
【参照記事】ソニーG、米エピックに追加出資10億ドル レゴ親会社も
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