不動産×サーキュラーエコノミー(循環型経済)に取り組む企業は?投資可能な商品も
新しい経済システムであるサーキュラーエコノミー(循環型経済)にさまざまな企業が取り組み始めています。そして不動産業界でも少しずつ新しい動きが見え始めています。
今回は不動産事業を通じてサーキュラーエコノミーの実現に取り組む企業を紹介します。また投資可能な商品も紹介しますので、不動産事業におけるサーキュラーエコノミーに興味のある方、関連の深い投資商品を探している方はご参考ください。
目次
- サーキュラーエコノミーとは
1-1.不動産事業でのサーキュラーエコノミーへの取り組み - サーキュラーエコノミーに取り組む不動産企業
2-1.株式会社ウッドフレンズ
2-2.ウスイホーム株式会社 - 不動産×サーキュラーエコノミーで投資可能な商品
3-1.信長ファンディング - まとめ
1.サーキュラーエコノミーとは
サーキュラーエコノミー(Circular Economy)とは経済活動において廃棄されていた製品や原材料などを資源と捉え、リサイクル・リユースなどを活用しながら資源を循環させる経済システムのことを指し、日本語では循環型経済と呼ばれます。
OECD(経済協力開発機構)の2018年10月の調査によると、世界的な人口の増加と経済成長によって大量生産・大量消費による経済システムを継続した場合、2060年までに世界全体の資源利用量は倍に増えると見込まれています。
このままでは地球の資源がどんどん減少してしまうため、役割を終えた製品を再資源化して生産工程に戻すことで、資源の循環を目指し地球への負担を減らそうとするのがサーキュラーエコノミーの主な目的です。
1-1.不動産事業でのサーキュラーエコノミーへの取り組み
不動産事業におけるサーキュラーエコノミーへの取り組みとしては下記の事例が挙げられます。
- 設計寿命や余剰の不動産の改修・転用
- 再生エネルギーの活用や土壌への養分還元
例えば、日本で問題になっている空き家や建設してから年月か経過している中古物件をリノベーションし、できるだけ長く使うといった取り組みも循環型経済の一端の担うものです。
また木材を使って家を建て、解体する場合もできるだけ再利用したうえで、最後まで使い切るといったことも不動産事業者におけるサーキュラーエコノミーを実現するための取り組みといえます。
2.サーキュラーエコノミーに取り組む不動産企業
実際にサーキュラーエコノミーに取り組む不動産企業を紹介します。
- 株式会社ウッドフレンズ
- ウスイホーム株式会社
2-1.株式会社ウッドフレンズ
株式会社ウッドフレンズは愛知県名古屋市に本社を構える不動産事業者です。住宅事業や建設資材事業、土地開発事業に加え、不動産クラウドファンディングサービス「信長ファンディング」の運営を手掛けています。同社では木質資源カスケード事業に取り組んでいます。これは地域の木材を積極的に活用し、森林を適正に循環させることを目的とする事業です。
社名のウッドフレンズとは、「自然環境」や「天然素材」「ナチュラルな人間社会」を表す「WOOD」と、「人と人」「人と組織」「人と素材」「素材と素材のあり方」をイメージさせる「FRIENDS」を融合させたものです。「自然と人間の共生」「風土との調和」などをテーマに、独自性と創造性を持って不動産事業に取り組んでいます。
本社に近い岐阜県養老町に自社の集成材工場とプレカット工場を開設し、東海地方の豊富な森林資源を使って建材を制作して供給を担っているほか、余剰材を有効活用して資源ロスの減少に取り組んでいます。建材は加工品に再利用され、最終的にはバイオマス発電・バイオケミカルに活用することで、木資源を適切に使い切ることを目指している特徴的な不動産会社です。
2-2.ウスイホーム株式会社
ウスイホーム株式会社は神奈川県横須賀市に本社を構える不動産企業です。不動産の分譲・売買仲介・賃貸仲介、建築物の設計・施工・販売などを手掛けています。
同社の特徴が神奈川県・かながわ信用金庫と連携して「ウスイグループSDGs宣言」を制定していることです。具体的には下記の4つについて宣言したうえで取り組みを行っています。
- 長期にわたり優良な状態で使用する措置が講じられた住宅である「長期優良住宅」の取得・普及
- 高い省エネルギー性能を持つ住宅である「認定低炭素住宅」の普及
- インスペクション等による優良で安価な中古住宅の販売などを通じた、既存住宅の再生(リノベーション)の普及
- 若い人たちに企業を促すための大型テナントの小売販売などによる、空地・空家・飽きテナントの有効活用
3.不動産×サーキュラーエコノミーで投資可能な商品
不動産を通じたサーキュラーエコノミーの実現に向けて、個人でも投資検討がしやすい商品を紹介します。
3-1.信長ファンディング
株式会社ウッドフレンズが運営する不動産投資型クラウドファンディング「信長ファンディング」は、投資案件を東海エリアに限定している地域密着型のサービスで、国産木材を積極的に活用した賃貸アパートや中古不動産再生物件を商品化しています。想定利回りは5.0%から5.5%、10号記念ファンドでは想定利回り10.0%のファンドも登場しました。
不動産運用で発生した損失は劣後出資(信長ファンディングの出資分)から補填する優先劣後方式を採用し、出資者の資金のリスク低減を図っている点が特徴的です。また、想定運用期間は3ヶ月から12ヶ月と比較的短いため、不動産市場の変動リスクを低減できる点や、1口1万円から10万円の少額から不動産投資ができるのもメリットと言えるでしょう。
4.まとめ
今回は不動産事業でサーキュラーエコノミーに取り組む企業や投資可能な商品を紹介しました。
サーキュラーエコノミーという新しい経済システムへの取り組みは始まったばかりで、不動産企業の取り組みや投資可能なサービス・商品は増えていくと考えられます。循環型経済と不動産投資が融合する機会を今後もチェックしていきましょう。
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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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