ペットの社会課題を寄付で解決。動物特化型寄付アプリの開発ベンチャーが「FUNDINNO」で資金調達へ

株式投資型クラウドファンディング(CF)プラットフォーム「FUNDINNO(ファンディーノ)」で7月20日、「不幸なペットを寄付で年間約2.3万匹の殺処分に挑むペットテック!フードや医療費を気軽に寄付できる動物向けギフティングアプリ『Animal Quest』」の情報が公開された。株式発行者の株式会社アニマルクエストは、飼育できなくなったペットをギフティング(寄付)で救うアプリを開発したペットテックベンチャー。目標募集額900万円、上限応募額2千万円で、投資は1口10万円10株、1人5口まで。募集期間は7月27日から31日。

プロジェクト名にあるように、ペットを取り巻く課題は重い。現在国内で年間2万超のペットが殺処分されており、殺処分数としては減少傾向にあるが、「問題の構造は複雑で、決して不幸な動物が減っているわけではない」と同社は指摘する。飼い主側の都合(飼育放棄や多頭飼育崩壊、安易な飼育、虐待、リテラシー不足など)に加え、流通過程の問題(大量繁殖、不透明な飼育環境や流通経路など)、コロナ禍による巣ごもり需要やメディアをきっかけとした一時的なブームが問題に拍車をかける。

ペット市場は堅調に推移しているが、飼育頭数は人口同様減少傾向にあり、保護犬猫などの受け皿となれる飼育者数は今後も大きく増えることは見込めないという。受け皿としての保護団体は寄付やボランティアによる活動が多く、負担が重い。

同社は「ペットの不幸を最小化し、ペットを通じて人の幸福を最大化する」をビジョンに、動物に関する様々な社会課題の解決を図るとともに、ペット事業の多角化を目指して保護活動を事業化している。具体的には2021年6月にリリースした、動物を助けるアプリ「アニマルクエスト」と、連動したネットショップだ。自分の愛犬や愛猫のために、ペットフードやペット用品を同サービスで購入すれば、アプリで使えるポイントが付与され、保護動物向けに自分自身でギフトを贈れる。

付与されたポイントは振込手数料を除き100%相手方(NPO団体や保護猫カフェ)に届く。アプリ内でギフトユーザーとペット保護団体(ホスト)との出会いを創出し、希望者がホストとそのペットに対してギフティングを行える仕組み。他の動物を助けるための利他的な使い方を前提としている点が最大の特徴だ。保護団体はすべて、事前に発行者がペットの生育環境や既往歴などを詳細に審査している。

「ペット愛好者が、透明性の高いギフティング(寄付)を気軽に、そして持続的に安心して行える状況を常態化することを目指している。アニマルクエストを通じて様々なペットの社会課題解決に挑戦したい」と同社。

ファンディーノでの資金調達によってECの仮説検証を進め、社会貢献性とペットオーナー向けUI/UXの二軸を際立たせていく考え。29年までにギフティング額約1.2億円を計画する。エンジェル税制適用確認企業(タイプA)。成約すると、株主優待として、同社のECサイトで使える割引クーポンを贈る。

【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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