LINE証券で人気の投資信託10本、特徴や手数料、価格推移は【2022年7月】

投資信託は、銘柄選びやポートフォリオの構築、売買タイミングなどの運用に関する高度な手続きを資産運用の専門家であるファンドマネージャーに一任できる金融商品です。投資信託を取り扱う金融機関は様々ありますが、中でもLINE証券はスマホ操作に特化しているため、若い方や投資初心者でも始めやすいのが特徴です。

そこでこの記事では、LINE証券で購入可能な投資信託銘柄について、特徴、取引コスト、価格推移などを詳しくご紹介します。LINE証券の口座をお持ちの方、投信銘柄の探し方を知りたい方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年7月30日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. LINE証券の投資信託の特徴
  2. LINE証券で人気の投資信託10本
    2-1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    2-2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    2-3.eMAXIS プラス コモディティインデックス
    2-4.iFreeNEXT FANG+インデックス
    2-5.iFreeレバレッジ NASDAQ100
    2-6.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
    2-7.フィデリティ・USリート・ファンド・Dコース
    2-8.楽天日本株トリプル・ベア5
    2-9.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    2-10.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース
  3. 投資信託の注意点
  4. まとめ

1 LINE証券の投資信託の特徴

LINE証券は、コミュニケーションアプリ「LINE」が提供しているネット証券で、専用アプリをインストールすることなく、LINEアプリからLINE証券を利用できるのが特徴です。銘柄の購入や入出金などの手続きなどを数回のタップで行えるので、投資初心者でもスマホ慣れしているユーザーであれば、感覚的な操作が可能となっています。

LINE証券の投資信託は、投資信託の検索や購入、情報収集などLINEアプリだけで完結できるので、他の証券会社のように取引専用のアプリをインストールする必要がありません。LINEアプリを開いていれば、すぐに取引できるほか、マーケットニュース等の配信をLINEで受け取ることも可能です。

また、他の証券会社では、投資信託の最低購入金額が1万円程度となるのに対し、LINE証券では100円から購入できるので、わずかな資金でも投資に参加できるほか、全投信銘柄の購入手数料が無料です。

このほか、LINEポイントやLINE Payを利用できるのも特徴です。LINE証券では、「LINE Pay」から証券口座へ入金でき、「LINEポイント」を1ポイント=1円として入金可能です。LINEポイントは、LINE PayやLINEクレカを使って買い物をすれば貯まる仕組みになっており、貯まったポイントは、投資信託の購入代金として充てられます。

2 LINE証券で人気の投資信託10本

LINE証券で取り扱っている投資信託は、33本に厳選されており、投資信託選びで迷わないメリットがあります。以下では、LINE証券で購入できる投資信託をご紹介していきます(以下は、LINE証券の「購入件数ランキング」に基づく投信銘柄であり、基準価額は2022年7月28日時点の情報となっています)。

2-1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 19,242円
純資産 13,650.99億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.0968%
過去1年のトータルリターン 11.29%
過去3年のトータルリターン 72.34%

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数「S&P500指数」に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。米国を代表する株式にまとめて投資することが可能で、組入上位銘柄には、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、テスラ(TSLA)、アルファベット(GOOG)などがあり、超有名銘柄に少額から分散投資できます。

信託報酬は業界最安水準となっており、トータルリターンも過去3年で72.34%、過去1年で11.29%と高い実績を上げています。

2-2 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 16,783円
純資産 6079.18億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.1144%
過去1年のトータルリターン 5.07%
過去3年のトータルリターン 54.37%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。米国、日本、イギリス、カナダなどの先進国や中国、台湾、インド、韓国などの47カ国の株式市場を網羅できるので、リスク分散という観点から長期投資に適した投資信託となっています。

信託報酬は0.1144%と低く設定されており、過去1年・3年のトータルリターンも堅調に推移しています。

2-3 eMAXIS プラス コモディティインデックス

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 12,656円
純資産 151.16億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.90%
過去1年のトータルリターン 87.56%
過去3年のトータルリターン 59.39%

eMAXIS プラス コモディティインデックスは、「ブルームバーグ商品指数トータルリターン」に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。エネルギー、農業、貴金属、工業用金属、家畜など幅広いコモディティセクターに分散投資しています。コモディティ商品はインフレ局面に強いため、インフレヘッジとして活用することも可能です。

信託報酬は0.90%となっており、過去1年・3年のトータルリターンは、コモディティ商品の値上がりによって好調です。

2-4 iFreeNEXT FANG+インデックス

委託会社 大和アセットマネジメント
基準価額 25,252円
純資産 186.71億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.7755%
過去1年のトータルリターン -15.51%
過去3年のトータルリターン 145.54%

iFreeNEXT FANG+インデックスは、「NYSE FANG+指数」に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。次世代テクノロジーをベースに、人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度を有する米国上場企業に投資しています。主要銘柄には、フェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)などがあります。

信託報酬は0.7755%となっており、トータルリターンは、期間によってブレがあるものの、長期では高いパフォーマンスを記録しています。

2-5 iFreeレバレッジ NASDAQ100

委託会社 大和アセットマネジメント
基準価額 23,204円
純資産 1,502.81億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.99%
過去1年のトータルリターン -40.45%
過去3年のトータルリターン 21.86%

iFreeレバレッジ NASDAQ100は、ハイテク企業を多く含む「NASDAQ100指数」の値動きの概ね2倍の投資成果を目指して運用される投資信託です。NASDAQ100指数が1%上昇すれば、2%のリターンを得ることができるので、NASDAQ100指数が上昇する局面で、大きな利益を狙うことが可能になります。

一方、NASDAQ100指数が下落する局面でこのファンドを保有していれば、損失が拡大するリスクもあるため、ハイリスク・ハイリターンな投資信託となっています。

信託報酬は0.99%とやや高めに設定されているほか、中長期のトータルリターンは他の投資信託より劣っているため、長期投資には不向きで、短期投資に特化した投資信託となります。

2-6 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 19,924円
純資産 3,496.39億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.1023%
過去1年のトータルリターン 7.54%
過去3年のトータルリターン 60.72%

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、「MSCI コクサイ・インデックス」に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。日本を除く22カ国の先進国株式にまとめて投資できるので、先進国の成長の恩恵を享受しつつ、国際分散投資が可能になります。

信託報酬は0,1023%と低く設定されている上、中長期のトータルリターンも堅調に推移していることから、積立・長期運用に適したファンドとなっています。

2-7 フィデリティ・USリート・ファンド・Dコース

委託会社 フィデリティ
基準価額 27,034円
純資産 650.66億円
購入手数料 なし
信託報酬 1.463%
過去1年のトータルリターン 17.41%
過去3年のトータルリターン 47.40%

フィデリティ・USリート・ファンド・Dコースは、資産運用大手「フィデリティ」が運用する投資信託です。米国の取引所に上場されている不動産投資信託(リート)に投資しており、多岐にわたる業種に分散投資しています。また、外部評価機関からの受賞歴もあるなど、運用実績に強みを持っています。

なお、このファンドは、アクティブファンドに分類されるため、信託報酬は割高に設定されています。過去1年・3年のトータルリターンは好調に推移しており、分散投資に適しています。

2-8 楽天日本株トリプル・ベア5

委託会社 楽天投信投資顧問
基準価額 7,064円
純資産 18.91億円
購入手数料 なし
信託報酬 1.023%
過去1年のトータルリターン
過去3年のトータルリターン

※2022年3月16日にローンチされたファンドなので、トータルリターンのデータがありません。

楽天日本株トリプル・ベア5は、日本の株価指数の値動きに対して概ね3倍程度反対になることを目指して運用される投資信託です。日本の株価指数が1%下落すれば、3%上昇する仕組みになっており、下落相場局面で利益を狙うことが可能になります。

一方、日本の株価指数が上昇した際、このファンドの基準価額は大きく下落するので、ハイリスク・ハイリターンの投資信託となります。

2-9 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 13,672円
純資産 1,554.82億円
購入手数料 なし
信託報酬 0.154%
過去1年のトータルリターン 1.1%
過去3年のトータルリターン 24.08%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、世界各国の株式、公社債、リートなど、幅広く投資している投資信託です。国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートの8つの資産に投資しており、保有割合が均等になるように配分されているのが特徴で、リスク分散効果を期待できます。

信託報酬は低く設定されており、中長期のトータルリターンも堅調に推移しているので、長期投資に適した投資信託となっています。

2-10 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース

委託会社 アライアンス・バーンスタイン
基準価額 44,994円
純資産 6,772.14億円
購入手数料 なし
信託報酬 1.727%
過去1年のトータルリターン -1.76%
過去3年のトータルリターン 71.33%

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコースは、米国の「持続的な成長企業」をテーマに投資を行うアクティブ運用型の投資信託です。成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資を行い、上位組入銘柄には、アルファベット(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、フェイスブック(FB)などがあります。

また、ファンドはアクティブ運用型の投資信託なので、ハイリスク・ハイリターンなイメージがありますが、保有銘柄はしっかり分散されている上、運用成績も堅調に推移しています。

3 投資信託の注意点

投資信託は、少額から始められるほか、分散投資を手軽に行える金融商品です。しかし、預貯金のような元本保証がないので、元本割れリスク等があることも理解しておく必要があります。最初からまとまったお金を投じるのではなく、少額から積み立てていく方法も大切です。

積立投資を行う際は、信託報酬など取引コストの安い投資信託を選ぶことがポイントです。例えば、株価指数に連動するインデックスファンドなどは、低コストで運用することができます。

なお、投資信託は株式投資のようにタイムリーな売買を行えないため、レバレッジ型などのハイリスク・ハイリターンなタイプは、長期投資に不向きな点も留意しておきましょう。

まとめ

LINE証券は、LINEアプリから手軽に取引できる上、LINEアプリならではの便利な機能が備わっています。また、LINE証券では、投資信託の全銘柄の購入手数料が無料で、100円から投資信託を購入できるので、投資初心者にも適した証券会社です。

一方、投資信託の種類によっては、ハイリスク・ハイリターンのファンドもあるので、リスク許容度と照らし合わせて銘柄を選ぶようにしましょう。

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