コインチェックが取り扱いを開始した「Moonbirds」とは?【Coincheck NFT(β版)】
今回は、コインチェックが取り扱いを開始したMoonbirdsについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- Coincheckの概要
1-1.Coincheckの概要
1-2.NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」 - NFTコレクション「Moonbirds」とは
2-1.「Moonbirds」の概要
2-2.「Moonbirds」の特徴 - 「Moonbirds」の今後の展開
3-1.メタバースプロジェクト「Highrise」 - まとめ
22年9月14日、暗号資産(仮想通貨)取引所「Coincheck(コインチェック)」が、NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」において、「Moonbirds(ムーンバーズ)」の取り扱いをスタートすることを明らかにしました。
Moonbirdsは9月21日より取引が可能になるということで、業界からは大きな注目が集まっています。
ここではCoincheckが取り扱いを開始するMoonbirdsについて、その概要や特徴、今後の展開などを詳しく解説していきます。
①Coincheckとは
1-1.Coincheckの概要
Coincheck(コインチェック)とは、12年8月に設立された仮想通貨関連の事業を展開している企業で、14年8月より仮想通貨取引サービスの提供を行っています。Coincheckは「暗号資産交換業者」として金融庁に登録されている取引所で、仮想通貨の売買以外にも、積み立てサービスやレンディングなど多岐にわたるサービスを提供しています。また、スマートフォン向けのアプリはダウンロード数第一位を獲得するなど使い勝手の良さに定評があり、取引初心者から上級者まで、幅広いユーザー層に愛用されています。
Coincheckの取扱い通貨一覧
販売所の取扱銘柄 |
17銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、ネム、クアンタム、オーエムジー、イーサリアムクラシック、エンジンコイン、リスク、IOST、SAND、ポルカドット |
取引所の取扱銘柄 |
6銘柄:ビットコイン、モナコイン、イーサリアムクラシック、パレットトークン、OMG、リスク |
1-2.NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」
Coincheckは自社のNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT(β版)」を展開しており、今回発表されたNFTコレクション「Moonbirds(ムーンバーズ)」もこちらで取り扱われることとなります。
Coincheck NFTは国内初の仮想通貨取引所によって運営が行われているNFTマーケットプレイスで、ユーザーは互いにNFTと仮想通貨の交換取引が可能となっています。
22年9月15日時点で、Coincheck NFTでは「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」や「Decentraland(ディセントラランド)」、「Cryptospells(クリプトスペルズ)」や「The Meebits(ザ・ミービッツ)」といった世界的に人気のコレクションを多数取り扱っており、今回Moonbirdsの取引が開始されることにより、取り扱いコレクション数は全部で12種類になるということです(22年9月時点)。
②NFTコレクション「Moonbirds」とは
2-1.「Moonbirds」の概要
「Moonbirds(ムーンバーズ)」とは、22年4月にローンチされた比較的新しいNFTコレクションで、フクロウをコンセプトにした「PFP(Profile Picture)」タイプのNFTとなっています。
PFPとは、TwitterをはじめとするSNSプラットフォームにおいて、プロフィール画像として用いることを想定したNFTコレクションのことを指します。
Moonbirdsはローンチからたったの2日間で約330億円の売り上げを記録し、その後10日間ほどで約590億円以上もの売り上げを上げた、話題のNFTコレクションとなっています。また、NFTのデータサイトとして知られる「CryptoSlam!」の週間出来高ランキングにおいて第一位を獲得するなど、世界中で圧倒的な人気を誇っています。
2-2.「Moonbirds」の特徴
①「PROOF COLLECTIVE」によって制作された
Moonbirdsは「PROOF COLLECTIVE」と呼ばれるプライベート・コミュニティによって制作されました。Kevin Rose氏やRyan Carson氏、Justin Mezzell氏といった起業家および投資家によって構成されているPROOF COLLECTIVEは、NFTコレクターやアーティストなど、1,000人の会員メンバーからなる限定コミュニティとして知られています。
PROOF COLLECTIVEへは「PROOF Collective NFT」というNFTの会員証を保有している人のみが入会することができ、会員は限定公開のプライベートイベントや「Discord(ディスコード)」、「Podcast(ポッドキャスト)」へ参加することが可能です。また、特典として、PROOF COLLECTIVEメンバー主催のイベントへの早期アクセス権を獲得することも可能です。
このように、PROOF COLLECTIVEにはさまざまな特典が用意されているため、入会を希望する人が後を経たず、それに伴って会員証であるPROOF Collective NFTの価格も高騰しています。22年9月15日現在、NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」におけるPROOF Collective NFTのフロア価格は48ETH(約1千万円)と、かなり高額になっています。
②10,000個からなるコレクション
Moonbirdsはコンピュータのアルゴリズムによって生成された「ジェネラティブNFT」となっており、10,000個の異なるデザインのNFTで構成されています。背景やフクロウの表情、色、アクセサリーなどといったパーツをランダムに組み合わせることで制作されており、レアなアイテムを含んだNFTは特に高額で取引が行われています。
10,000個のNFTのうちの7,875個は一般販売という形で、抽選に当選した方に1点2.5ETHで販売され、2,000個は「PROOF COLLECTIVE」のNFTホルダー(会員)に対して1人につき2点ずつが無料で配布されました。そして残りの125個は、将来のコラボレーションやマーケティングなどのために、Moonbirdsの運営チームへと配布されました。
③「ネスト」で報酬を獲得することが可能
Moonbirdsには独自の「ネスト」というシステムが存在し、ホールドしているNFTを一定期間ロックすることによって、期間が終了した後、報酬を獲得できる仕組みとなっています。
ネストは仮想通貨のステーキングと似ており、NFTを保有していれば参加できるため、かなりお得なシステムとなっています。ネストの期間に応じてランクが上がる仕様で、30日では「ブロンズ」、60日では「シルバー」、90日では「ゴールド」のランクを手に入れることが可能です。報酬もランクによって異なり、過去にはポーチなどのオリジナルグッズが配布されました。
③「Moonbirds」の今後の展開
3-1.メタバースプロジェクト「Highrise」
Moonbirdsの今後の展開として最も注目を集めているのが、「Highrise」と名付けられたメタバースプロジェクトの開発計画です。
プロジェクトの詳しい情報に関してはまだ発表がありませんが、ネスト参加者に対して先行アクセス権が付与されるなど、NFTホルダーに特典があることが分かっており、今後Moonbirdsの価値はさらに高まっていくのではと期待されています。
④まとめ
Moonbirdsはローンチからたったの2日間で約330億円の売り上げを記録した、注目の大型NFTプロジェクトとなっています。
今後はメタバースプロジェクトの開発も計画されており、Moonbirdsのユースケースおよび需要はさらに拡大していくと見られるため、今のうちにCoincheckで口座を開設し、Moonbirdsを調べてみながらMFTという世界に少し足を踏み入れてみると面白いでしょう。
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