GameFi専門のNFTマーケットプレイス「Zaif INO」のNFTローンチパッドとは

今回は、Zaif INOのNFTローンチパッドについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Zaifとは
    1-1.Zaifの概要
  2. Zaif INOとは
    2-1.Zaif INOの概要
    2-2.T2WEB株式会社とは
  3. Zaif INOの特徴
    3-1.GameFi専門のNFTマーケットプレイス
    3-2.審査制を取り入れている
    3-3.パブリックチェーンを活用
    3-4.ローンチパッド(1次販売)の開催が可能
  4. 11月21日の第1回NFローンチパッド
  5. まとめ

22年10月11日、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所Zaif(ザイフ)の運営を手がける株式会社カイカフィナンシャルホールディングスと、ブロックチェーン関連の事業を展開しているT2WEB株式会社が、Web3.0事業に関する提携契約を締結したことを明らかにしました。

今回の提携を受けて、ブロックチェーンゲーム専門のマーケットプレイス「Zaif INO(Initial NFT Offering)」をはじめ、Game-Fi領域におけるさまざまなプロジェクトを展開していく計画です。

ここでは新たに発表されたZaif INO(Initial NFT Offering)について、その概要や特徴などを詳しく解説していきます。

①Zaifとは

1-1.Zaifの概要

Zaif(ザイフ)とは、株式会社カイカエクスチェンジによって運営が行われている国内の仮想通貨取引所です。

Zaifでは仮想通貨の売買はもちろんのこと、仮想通貨の自動積立サービスである「コイン積立」や、レバレッジをかけた取引を行うことができる「暗号資産FX」、全てのtwitterユーザーに対して仮想通貨を手数料無料で送金できる「ソーシャルチップ機能」など、ユーザーのニーズに合わせた多岐にわたるサービスを展開しています。

また、取引ツールも充実しており、ロウソク足や日足などを用いて細かくチャートを見ることができ、テクニカルインジケーターも利用できる「高機能チャート」や、取引所の公開情報の取得やトレードを外部のプログラムから行える「API」など、取引をスムーズに行うための環境が整備されています。

このように、Zaifはユーザーにとって非常に使い勝手の良い取引所となっており、取引の初心者から上級者まで、あらゆるユーザー層に愛用されています。

②Zaif INOとは

2-1.Zaif INOの概要

「Zaif INO(Initial NFT Offering)」とは、22年10月11日に発表された、「カイカフィナンシャルホールディングス」と「T2WEB」による新たなNFTマーケットプレイスのことを指します。

22年11月現在、日本国内においてはさまざまなNFTマーケットプレイスが提供されていますが、中でもZaif INOはブロックチェーンゲーム専門のNFTマーケットプレイスとなっており、ブロックチェーンゲームやGame-Fiに特化したサービス展開を行っていくとしています。

実際、ブロックチェーンゲーム市場は、ここ数年のクリプト業界の盛り上がりとともに急速な成長を続けています。市場リサーチ企業Reportlinker(レポートリンカー)によると、Game-Fiの市場規模は今後10年間にわたって年間約23.7%というペースで拡大し、2031年には2021年の約8.3倍に値する74億2,000万ドル(約1兆17億円)まで拡大すると予測されています。

Zaif INOでは、このような成長著しいブロックチェーンゲーム市場を取り込むために、ブロックチェーンゲームやGame-FiにフォーカスしたNFTマーケットプレイスを構築しつつ、GameFi領域に特化した一次販売のローンチパッドも提供します。

なお、Zaif INOは今後さまざまなWeb3.0企業とのコラボレーションを計画しており、NFTの出品を行うゲーム開発企業などに関しては、決定次第、順次発表される予定です。

2-2.T2WEB株式会社とは

T2W2
今回発表されたZaif INOにおいてカイカフィナンシャルホールディングスが提携したT2WEBは、国内のブロックチェーン受託開発企業として知られています。

T2WEBは13,000人を超えるユーザーを有するDiscord(ディスコード)コミュニティ「Yield Farming Lab(YFL)」を運営しており、「Crypto Lounge Groove On X(GOX)」においてオフラインコミュニティの運営やイベントなどの企画から開催までを手がけています。

またこのほかにも、大手ゲームギルドとの連携や、大手が多数参画する「OASYS」プロジェクトとの連携などを行っており、制作からプロモーションまでワンストップで手がけることが可能な企業として知られています。

Zaif INOでT2WEBは、カイカフィナンシャルホールディングスから委託を受け、プラットフォーム開発を担当するということです。

③Zaif INOの特徴

3-1.Game-Fi専門のNFTマーケットプレイス

Zaif INOはブロックチェーンゲームおよびGame-Fi(ゲーム+金融)を専門に取り扱うNFTマーケットプレイスとなっています。

Zaif INOでは、ゲームをプレイすることによって、プレイヤーがその報酬としてトークンやアイテムなどを獲得できる「Play to Earn(P2E)」のプロジェクトに焦点を当てます。ブロックチェーンゲーム関連のNFTのみを取り扱うことによって、ほかのNFTマーケットプレイスとの差別化を図っています。

3-2.審査制を取り入れている

Zaif INOは、NFTマーケットプレイスに出品できる作品について「審査制」の仕組みを取り入れています。これは、NFT作品のクオリティを担保するための仕組みです。ゲーム開発企業から良質なNFT作品を募り、Zaif INOで管理して取引可能にすることで、詐欺のリスクを抑えユーザーが安心して利用できる仕組みを実現します。

Map

出典:CAICA DIGITAL

3-3.パブリックチェーンを活用

パブリックチェーンとは、インターネットに接続が可能なユーザーであれば、誰もが許可なく取引に参加することができるブロックチェーンのことを指します。

Zaif INOでは5つのメジャーなパブリックチェーン(イーサリアム:ETH、ポリゴン:MATIC、BNBチェーン:BNB、アバランチ:AVAX、アスター:ASTR)でNFTの販売が可能です。

さらに、パブリックチェーンを活用することにより、海外のブロックチェーンゲーム・GameFi企業との連携も視野に入れています。

3-4.ローンチパッド(1次販売)の開催が可能

Zaif INOでは、NFTの通常販売以外にローンチパッド(1次販売)を開催することが可能です。

NFTローンチパッドとは、カイカフィナンシャルホールディングスが運営会社となり、NFTの販売高に応じた販売手数料を収益とする取り組みです。同社は今後、有力なタイトルのNFTを継続的に取り扱っていく予定です。

NFTプロジェクトにとっては、より効果的なプロモーションを行うことが可能なほか、購入側は一般販売よりも早く、目当てのNFTを購入することができるようになっています。

特にZaif INOは、新規プロジェクトの立ち上げや規模拡大のタイミングで利用することができるため、取り扱われるNFTには付加価値が付く可能性が高いと言えます。

つまり、Zaif INOを利用することによって、ユニークで価値の高いNFTの「初期ホルダー」になることが可能というわけです。

またカイカフィナンシャルホールディングスは、暗号資産交換所Zaifの運営会社である株式会社カイカエクスチェンジを子会社に擁しています。今後、Zaifでユーティリティ性の高いトークンの取り扱いを予定しており、Zaif経済圏の活性化につなげていくねらいです。

④11月21日の第1回NFローンチパッド

Zaif INOは、11月21日にZaif INOにおける第1回NFTローンチパッド(1次販売)を実施する予定で、それに先立って11月14日に正式に公開されました。

各タイトルから販売されるNFTはすべてユニークなNFTで、購入時にランダム選定されるガチャガチャのような仕組み(ブラインドミント仕様)となっています。
STEP
参加するには、メタマスクなどのウォレットを準備し、Zaif INOに接続する流れになります。事前にイーサリアム(ETH)やポリゴン(MATIC)など対応する仮想通貨をウォレットで保持しておく必要があります。

Chain Colosseum Phoenix

Phoenix
第1回NFローンチパッドは、「Chain Colosseum Phoenix」でヒーローを召喚するのに称する「Summoner’s Book(召喚の書) 」というタイトルのNFTが販売されます。Chain Colosseum Phoenixはゲーム専用ブロックチェーンOasys(オアシス)から正式なグラントを受けたフィリピンMETAVERSE.INCが開発するプロダクトです。

プレイヤーは「召喚の書」から召喚したキャラクターを駆使して様々なモンスターと戦い、勝利することでゲーム通貨を獲得でき、キャラクターや獲得したゲーム通貨はマーケットプレイスで取引したり他のトークンにスワップできます。

2022年11月21日〜11月24日にかけて、事前の条件をクリアした方々を対象とするプレセールが行われ、販売上限に達した場合はパブリックセールは非開催となります。販売上限に達しなかった場合、一般参加が可能なパブリックセールは11月24日 20:00 〜 11月27日 19:59に開催されます。

「召喚の書」NFTの販売価格は240ドル相当(約33600円)、仮想通貨AVAXで支払う必要があるので18 AVAX前後が必要です、*当日レートによって変動します。召喚の書の販売数量は10000個、1アドレスにつき購入上限は5個までとなっています。

④まとめ

Zaif INOはカイカフィナンシャルホールディングスとT2WEBの提携によって進められているNFTマーケットプレイスプロジェクトで、前者が運営を、後者が開発を担当します。

ブロックチェーンゲームやGame-Fiに特化したNFTマーケットプレイスとして、今後国内外におけるさまざまな企業との提携を行っていくということで、業界からは大きな期待が集まっています。

第1回NFローンチパッド終了後は、すぐに第2回が開催されます。11月後半に実施予定の第2回では、「Re.Monster」というGameFiタイトルの「Hash Chip」というNFTが販売される予定です。

Re.Monsterは、プレイヤーが保有するNFTからMonster NFTを生み出し、育成/バトルをして遊ぶPlay and Ownのブロックチェーンゲームです。「Hash Chip」NFTは、Genesis Hash(Monster再生用NFT)とFarm(Monster育成を有利に進めるためのNFT)という、2種類のNFTが封入されたパッケージとなります。

Re.Monsterのセールの詳細や、その後に取り扱われるNFTや提携する企業などは今後随時発表されていく予定としているため、引き続きその動向に注目していきましょう。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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