アクサIM、アクティブ運用・責任投資に特化したETFプラットフォーム運用開始。気候変動や生物多様性などをテーマに
仏保険大手アクサ(ティッカーシンボル:CS)傘下の資産運用会社アクサ・インベストメント・マネージャーズが、アクティブ運用・責任投資に特化したETFプラットフォーム「AXA IM ETF」をローンチした(*1)。最初のETF2本は気候変動と生物多様性をテーマとする。
同プラットフォームの提供を通じ、アクサが強みとする責任投資、テーマ性投資、クオンツ投資の分野において豊富な流動性を供給する。まずは、国連で定められた持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったアクティブ型のETF2本の提供を開始する。
これらのETFは、金融機関などを対象としたサステナビリティ(持続可能性)関連の開示規則「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」の金融商品レベルの開示のうち、サステナブルな投資目的をもつ金融商品(9条商品)に該当する。9条ファンドは、長期的な経済的リターンとポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトの両立をめざす金融商品である。
アクサ・インベストメント・マネージャーズのマルコ・モレリ・エグゼクティブ・チェアマンは「変化する投資家の需要に対応すべく、新たにこのプラットフォームの運用を開始し、アクティブ運用で培った洞察力とETFがもつ柔軟性をくみあわせることで、投資ラインナップを革新・強化する」と述べた(*1)。
アクサ・インベストメント・マネージャーズ・コアのグルーバルヘッドを務めるハンス・ストーター氏は「アクティブETFが資産運用業界の発展に重要な役割を果たすと見ている。ETFはパッシブ運用と見なされがちであるが、今日ではアクティブ運用が可能であり、このことは投資家の選択肢をさらに広げるものだ」と言及した(*1)。
金融業界では、ESG(環境・社会・ガバナンス)マネーをよびこむべく、サステナブルな投資商品の開発が活発化している。8月には英金融大手HSBCホールディングス(HSBC)傘下のHSBCアセットマネジメントが、生物多様性の保全に積極的に取り組む企業を投資対象としたETFを発行した(*2)。生物多様性の観点から銘柄をスクリーニングするETFとしては世界初になる。
【参照記事】*1 アクサ・インベストメント・マネージャーズ「AXA Investment Managers launches an ETF platform with a focus on Active Management and Responsible Investment」
【関連記事】*2 HSBCアセット、生物多様性関連ETFを発行。同種で世界初
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