初めての海外旅行向けクレジットカードは?特典、保険、年会費を比較【2022年11月】

初めての海外旅行では、現地での支払いをスムーズにできるクレジットカードを所有しておくと便利です。中でも旅行特典や旅行保険付きのカードは、現地の案内や空港ラウンジ特典、旅行中のトラブルに対する補償などが付帯されています。

そこでこの記事では、初めての海外旅行に向いているクレジットカードについて詳しくご紹介します。初めての海外旅行に役立つカードを探している方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2022年11月14日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 初めての海外旅行向けクレジットカード5枚
    1-1.エポスゴールドカード
    1-2.三井住友カード(NL)
    1-3.楽天カード(普通)
    1-4.JALカード(普通)
    1-5.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
  2. 海外旅行向けクレジットカードを探す際のポイント
    2-1.海外旅行傷害保険が付帯
    2-2.空港サービスの優待付き
    2-3.現地情報の案内サービス
  3. まとめ

1.初めての海外旅行向けクレジットカード5枚

今回紹介する初めての海外旅行向けクレジットカードは、以下の5枚となっています。

  • エポスゴールドカード
  • 三井住友カード(NL)
  • 楽天カード(普通)
  • JALカード(普通)
  • アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

三井住友カード(NL)、楽天カードは、普段使いでも役立つポイントやショッピング特典の付いた年会費無料カードです。エポスゴールドカードは、エポスカード(普通)よりワンランク上のカードで、空港サービスの追加された海外旅行でも役立つ1枚といえます。

JALカードについては、海外旅行の際にマイルを積極的に貯めたい方や空港サービス重視の方に楽しめる1枚といえます。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、初めての海外旅行から上質なサービスを体験してみたい方、空港サービスやエンターテイメント特典重視の方などに愛用しやすいカードです。

それでは、初めての海外旅行向けカードについて1枚ずつ確認していきましょう。

1-1.エポスゴールドカード

本会員の年会費 5,000円(税込)、翌年以降は年間50万円以上のカード利用で年会費無料
株式会社エポスカードから招待を受けた場合や、プラチナ、ゴールド会員の家族から紹介を受けた場合は永年無料
家族会員の年会費 発行不可
エポスファミリーゴールドカードの発行は可能(利用可能枠は個別に設定される)、プラチナ、ゴールド会員の家族から招待を受けると年会費永年無料(通常は5,000円(税込))
国際ブランド Visa
ポイントプログラム エポスポイント:基本還元率0.5%(200円につき1ポイント)
主な旅行特典 Visaゴールド国際線クローク:国際線を利用する際に手荷物を預けることができるサービスの料金15.0%引き
Visaゴールド空港宅配:国際線利用時、荷物の宅配にかかる料金を1個目500円引き、2個目以降15.0%引き、自宅から空港へ荷物を運んでもらう場合は1個目から15.0%引き
海外Wi-Fiレンタルの割引:海外向けWi-Fiレンタルサービスが10.0%もしくは13.0%引き
カード会社提携の空港ラウンジを無料で利用できる
海外サポートデスク:世界30以上の都市で現地から店舗や宿泊施設に関する案内、緊急時にサポートサービスを受けられる
海外旅行傷害保険の補償限度額 自動付帯
傷害死亡、後遺障害:1,000万円
傷害、疾病治療費用:300万円
賠償責任:2,000万円
救援者費用:100万円
携行品損害:20万円
ショッピング保険 付帯なし(有料で追加可能)

エポスゴールドカードは、株式会社エポスカードから発行されているエポスカード(普通)よりランクの高いクレジットカードで、海外旅行の際に役立つサービスが追加されています。

年会費は申込時典の状況によって変わります。通常は5,000円(税込)ですが、エポスカードから招待を受けたりプラチナやゴールド会員の家族から紹介されたりした場合は、永年無料で利用し続けられます。

海外旅行の際に役立つ特典は、空港ラウンジと空港サービス、海外サポートデスクです。

空港ラウンジ特典は、国内外のカード会社提携空港ラウンジを無料で利用可能になるサービスです。ラウンジのカウンターにて、エポスゴールドカードと当日の航空券を提示すると無料で利用できるようになります。ただし、海外の空港ラウンジで特典に対応しているのは、ホノルル空港のみです。

旅行特典は、Visa提供の国際線クロークや宅配、海外Wi-Fiレンタルサービスにかかる料金を割引してもらえるのが強みといえます。旅行時の費用を少しでも抑えたい方には、メリットの多い特典です。

海外旅行傷害保険は付帯されているので、現地での事故や治療、賠償責任といった損害に対して補償してもらえます。また、ショッピング保険の補償を受けたい時は、エポスお買物あんしんサービスという有料保険へ加入すると、エポスカードで購入した商品のトラブルに対して補償を受けられます。

1-2.三井住友カード(NL)

本会員の年会費 永年無料
家族会員の年会費 永年無料
国際ブランド Visa 、Mastercard
ポイントプログラム Vポイント:基本還元率0.5%(200円につき1ポイント)
主な旅行特典 ポイント優待サイトのポイントUPモール内に海外旅行や海外の宿泊サービスに関するポイント優遇あり
海外旅行傷害保険の補償限度額 利用付帯
傷害死亡、後遺障害:2,000万円
傷害、疾病治療費用:50万円
賠償責任:2,000万円
救援者費用:100万円
携行品損害:15万円
ショッピング保険 付帯なし

三井住友カード株式会社では、三井住友カード(NL)というナンバーレスカードを発行しています。

三井住友カード(NL)は、カードの利用回数や利用額にかかわらず永年無料で利用可能です。さらにナンバーレスカードなので、現地でカードを取り出す際に第三者からカード番号や氏名などを見られずに済みます。

ナンバーレスカードとは、カードの表や裏面にカード番号やセキュリティコード、利用期限や氏名の記載されていない新しいクレジットカードです。カード番号などの情報を確認したい時は、スマホアプリのVpassアプリをインストールする必要があります。

ポイント優待サイトのポイントUPモール内には、海外旅行予約サービスが提携されている場合もあります。たとえば、ポイントUPモール経由でエクスペディアのサービスサイトへアクセスしたのち、ホテルの予約料金をカードで決済するとVポイント3.0%の還元を追加で受けられるのが強みです。ポイントに直すと、基本還元率に加えて200円につき6ポイントが進呈されます。

海外旅行特典は少ないものの、年会費無料ながら海外旅行傷害保険を受けられますし、セキュリティ面でナンバーレスというメリットがあります。

初めての海外旅行でセキュリティや旅行保険重視の方には、愛用しやすい1枚です。

1-3.楽天カード(普通)

本会員の年会費 永年無料
家族会員の年会費 永年無料
国際ブランド Visa、Mastercard、JCB、アメックス
ポイントプログラム 楽天ポイント:基本還元率1.0%(100円につき1ポイント)
主な旅行特典 海外レンタカー10%オフ:ハーツレンタカーのレンタル料金から10.0%引き
海外Wi-Fiレンタル割引:GLOBAL WiFiのレンタル料金を総額から20.0%引き
手荷物宅配優待サービス:海外旅行の出発、帰国時に1個あたり200円で宅配、往復時に1個あたり300円で宅配してもらえる
楽天カード ハワイラウンジ:カード提示でラウンジを無料で利用可能
海外旅行傷害保険の補償限度額 利用付帯
傷害死亡、後遺障害:2,000万円
傷害、疾病治療費用:200万円
賠償責任:3,000万円
救援者費用:200万円
携行品損害:付帯なし
ショッピング保険 付帯なし

楽天カード(普通)は、楽天カード株式会社から発行されているクレジットカードで、楽天ポイント特典だけでなく海外旅行サービスも付帯されています。

海外旅行特典は、手荷物宅配の特別料金やレンタルWi-Fiやレンタカーの割引、楽天カード ハワイラウンジの無料サービスといった内容です。手荷物宅配サービスは、国際線にて出国もしくは帰国、往復の際に手荷物を指定場所へ配送してもらえます。

楽天カード ハワイラウンジは、空港ラウンジではなくハワイのアラモアナセンターで営業中のラウンジで、飲み物の注文やWi-Fi、マッサージチェア、手荷物の一時預かりといったサービスが提供されています。

付帯保険で注意すべき点は、携行品損害が付帯されていない点です。携行品損害とは、被保険者の手荷物や貴重品の損害に対して補償してもらえる保険のことです。貴重品の盗難や紛失リスクに備えたい時は、別途保険へ加入もしくは他のカードから検討する必要があります。

旅行特典以外には、楽天ポイントを効率よく貯められるのがメリットの1つです。基本還元率は1.0%で、SPUを受けると3.0%までアップされます。

試しに海外旅行特典付きカードを利用してみたい楽天ユーザーの方やハワイ旅行を検討している方などは、比較的楽しめる1枚です。

1-4.JALカード(普通)

本会員の年会費 初年度無料、2年目以降2,200円(税込)
JAL アメリカン・エキスプレス・カードを選択した場合は、6,600円(税込)(初年度から年会費発生)
家族会員の年会費 初年度無料、2年目以降1,100円(税込)
JAL アメリカン・エキスプレス・カードを選択した場合は、2,750円(税込)(初年度から年会費発生)
国際ブランド Visa、Mastercard、JCB、アメックス
ポイントプログラム JALマイル:基本還元率0.5%(200円につき1マイル)
主な旅行特典 JALやJTA機内販売商品が10.0%割引
国内空港店舗、羽田空港第3ターミナル、成田国際空港内の免税店でカード利用すると5.0%や10.0%割引、手荷物1個あたり50円の割引
ホテルニッコー & JALシティのレイトチェックアウト特典
JALパックのツアー料金から2.0%もしくは3.0%引き
JALビジネスきっぷ特典
国際ブランドJAL アメリカン・エキスプレス・カードを選択した場合、海外アシスタンスサービスや空港ラウンジ特典付帯
海外旅行傷害保険の補償限度額 自動付帯
傷害死亡、後遺障害:3,000万円
傷害、疾病治療費用:100万円
賠償責任:2,000万円
救援者費用:100万円
携行品損害:1旅行につき50万円
JAL アメリカン・エキスプレス・カード以外のブランドを選択した場合は、以下の補償内容
傷害死亡、後遺障害:1,000万円
救援者費用:100万円
ショッピング保険 付帯なし

株式会社JALカードのJALカード(普通)は、JALカードの中でも年会費の安いカードで、フライトマイルやショッピングマイルなどのマイル特典も充実しています。

申込手続きの際、JAL アメリカン・エキスプレス・カードを選択すると、年会費や付帯特典が変わります。年会費は4,400円高くなるものの、海外アシスタンスサービスや空港ラウンジ特典といった海外旅行時に役立つ優待サービスを受けられるのが特長です。

海外アシスタントサービスは、都市案内をはじめ空港案内、ホテルやレストランなどの予約代行、事故やトラブル時のサポートなどを行ってもらえます。初めての海外旅行でトラブルの対策を重視している時は、特に役立つサービスです。空港ラウンジの無料特典については、国内の主要な空港とハワイのホノルル空港で受けられます。

JALマイル特典については、フライト時のボーナスマイルやショッピングマイルなど、フライト以外でも進呈されるのが強みです。JALマイラーやこれからJALマイルを貯めたい方には、メリットがあります。

海外旅行傷害保険重視の場合は、JAL アメリカン・エキスプレス・カードの方が良い場合もあります。JAL アメリカン・エキスプレス・カードを選択した場合は、死亡、後遺障害と救援者費用以外の補償を受けられるためです。

1-5.アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

本会員の年会費 31,900円(税込)
家族会員の年会費 1枚目無料、2枚目以降13,200円(税込)
国際ブランド アメックス
ポイントプログラム ンバーシップ・リワードのポイント:基本還元率1.0%(100円につき1ポイント)
主な旅行特典 ザ・ホテル・コレクションやHIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクなど、提携旅行予約サービスで割引や優待
手荷物無料宅配サービス
大型手荷物宅配優待特典
エアポート送迎サービス
空港ラウンジ無料利用特典
プライオリティ・パスの登録料無料、空港ラウンジの使用料年間2回まで無料、3回目以降は32米ドル
無料ポーターサービス
オーバーシーズ・アシスト
海外旅行傷害保険の補償限度額 利用付帯
傷害死亡、後遺障害:1億円
傷害、疾病治療費用:300万円
賠償責任:4,000万円
救援者費用:400万円
携行品損害:50万円
乗継遅延、出航遅延、欠航、搭乗不能費用、受託手荷物遅延費用:1回につき最高2万円
受託手荷物紛失費用:1回につき最高4万円
ショッピング保険 ショッピング・プロテクション:年間最高500万円まで

アメックスカードのアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードより1ランク高いクレジットカードで、エンターテイメント特典や旅行特典、ショッピング特典の充実した1枚です。

海外旅行特典については、旅行予約サービスの割引優待をはじめ、空港~自宅の荷物配送サービスに関する割引、空港内で荷物を運んでくれる無料ポーターサービス、海外レンタカーの割引など、さまざまな場面で活用しやすい内容となっています。

空港ラウンジ特典は2種類付帯されていて、1つはカード会社提携の空港ラウンジ無料特典、もう1つはプライオリティ・パスに関する優待特典です。

プライオリティ・パスとは、国内外1,300ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスのことで、海外旅行者にメリットのあるサービスです。通常は登録料と利用料がかかります。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード会員の場合は、登録料無料、年間2回まで無料利用できるようになっています。

付帯保険の海外旅行傷害保険以外は、航空会社の遅延や欠航などによる損害を補償対象とした航空便遅延費用補償の他、ショッピング・プロテクションやスマートフォン・プロテクションなど、7種類もの補償を受けられるのが強みです。

クレジットカードの年会費負担に余裕がある方や海外旅行中のレストランやホテルの予約代行、空港サービスやラウンジといったさまざまな優待を受けたい方は、特にメリットの多いカードといえます。

2.海外旅行向けクレジットカードを探す際のポイント

続いては、海外旅行向けのクレジットカードを探す際に押さえておくべきポイントを紹介します。

2-1.海外旅行傷害保険が付帯

海外旅行中のトラブルをサポートして欲しい場合は、海外旅行傷害保険が付帯されているか確認しておきましょう。

海外旅行傷害保険は、旅行中の事故によるケガや死亡、後遺障害、疾病、第三者への賠償責任、携行品の紛失といった損害を補償してもらえます。さらに自動付帯型の海外旅行傷害保険付きカードを選んでおけば、出国前に旅行代金をカードで支払わなくとも補償対象となります。

反対に利用付帯型のカードは、出国前に旅行代金などをカードで支払っておかなければ補償してもらえません。

海外旅行傷害保険の利用付帯と自動付帯は、意味や条件が大きく異なります。付帯状況はクレジットカードによって異なるため、申込前に1つずつ確認しておくのが重要です。

2-2.空港サービスの優待付き

旅行中の荷物に関する負担を軽減したい時や手荷物宅配などを少しでもお得に利用したい時などは、空港サービスの割引優待が付帯されているか確認しておくのも大切です。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやJALカード(普通)などは、荷物の宅配サービスや機内販売商品の割引、空港ラウンジの無料利用特典、海外Wi-Fiやレンタカーの割引サービスが付帯されています。

航空会社提携カードなら空港関連のサービスが手厚い場合もありますし、旅行特典に特化したカードや一部普通カードで空港ラウンジの無料利用サービスが付帯されていることもあります。

2-3.現地情報の案内サービス

海外旅行中のトラブルや体調不良、施設予約、都市情報の確認などに関してサポートを求めている時は、海外アシスタントサービスといった海外旅行中のサポートデスク付きカードを探してみるのが大切です。

たとえば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード会員の場合は、オーバーシーズ・アシストというサポートサービスを受けられます。専用デスクへ連絡すると、レストランや宿泊施設の予約手配、付帯保険や特典の説明、医療機関の紹介などのサービスを提供してくれます。

海外アシスタントサービスの名称はカードによって異なるため、旅行関連の特典内容を1つ1つ確認しておきましょう。

まとめ

年会費無料の楽天カード(普通)や三井住友カード(NL)は、年会費負担を避けながら海外旅行傷害保険を受けられます。また、エポスゴールドカードやアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、JALカード(普通)などの航空会社系のカードやゴールドカード以上のカードは、空港サービスや空港ラウンジ特典なども充実しています。

初めて海外旅行へ行く方や旅行に役立つクレジットカードを探している方は、今回紹介したクレジットカードや情報を参考に比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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