2022.11.30 マーケットレポート【中国がコロナ規制緩和か】

昨日のマーケットは株式市場が小幅下落。NYダウはほぼ変わらずの水準となる中、NASDAQ等ハイテク関連が売られ下落する動きとなった。

米国債金利は上昇しており、ドル高地合いが継続。米国債金利の上昇の一要因としては、アマゾンが1兆円以上の社債発行を発表したことが影響したか。現在社債市場に資金が流入してきていることを見越してのタイミングとなり、やはり金利はこの辺りで止まると考えている企業も多いことが表れている材料となっている。

また昨日の大きなニュースとしては、現在中国国内でコロナ対策に対して抗議行動が起きている中で、中国政府がコロナ規制を緩和する可能性が期待されていることから豪ドルが上昇する動きとなっている。

ドル円は138円台後半での推移となっており、短期的にはFRBメンバーのタカ派発言が影響しているか。

米国債金利の動きをみると2年ゾーンは高止まりする中で長期ゾーンが低下しており、短期的にはドルが下落しにくいようにも見えるが、長期的には政策金利がピークアウトするとの見方から引き続き米ドルは戻り売りで構えておきたいところ。注意点は12月でもあるため急な変動でドル高になる可能性も否定できないため注意。また12月は米国で納税のための換金売りも出やすい時期となるため(Tax Selling)、ここ最近急ピッチに上昇していたことから、売りが出やすいタイミングでもあるか。

昨日はアメリカ消費者信頼感指数が発表され、予想以上の数字となっており、1年後のインフレ期待も上昇。内訳を見ても住宅や自動車、大型家電製品を購入する計画があると答えた比率は低下した。雇用に関しても6ヶ月後に雇用が減少すると答えた比率も拡大しており、将来の懸念は増加している様子。

また、イギリスでは緊急に購入した債券の売却がスタートしており、国債市場が混乱しないかは注視しておきたい。本日パウエル議長の講演も控えているため注目しておきたいところ。

仮想通貨市場は引き続き動意なく推移。BlockFiの破綻もそこまで価格には影響しておらず、FTXの余波がどこまで続くのか市場は見極めたいところ。

投資家は完全に仮想通貨市場から引いてしまっている状況で、取引高も減少しており、閑散としたマーケットになりつつある。ハッシュリボンも点灯していたが、足元マイナー勢がギブアップするような動きになってきており、更なる下落が懸念されるようになってきている。

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