ポイント投資先は信託報酬率の低いファンド、リスクの高いファンドが人気。マネックス証券調査

マネックス証券株式会社は12月14日、 自社のポイントサービス「マネックスポイント」によるポイント投資の調査結果を発表した。同ポイントによるポイント投資は今年10月開始、1ヶ月を経過した時点で利用傾向を調査したもの。資先には、信託報酬率の低いファンドとともにリスクの高いファンドがランクインしている。

マネックスポイントのポイント投資は、1ポイント=1円で、投資信託の買付に利用できる。ポイントは、マネックスカードのカードショッピングや、 マネックスカード投信つみたてでも貯められる。ポイント投資が始まった10月以降、交換されるポイント数も、交換される件数も増え、交換されたポイント数は9月から1.43倍、 交換件数は同じく1.47倍となった。

10月、11月共に、ポイントでの投信買付(ポイント投資)がランキング1位となった。投資信託人気銘柄のランキングはトップがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、2位がeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、3位がiFreeレバレッジNASDAQ100、4位がSBI・V・S&P500インデックス・ファンド、5位がTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)となった。

件数順と利用ポイント数順ともに同じ結果で、同社は「信託報酬率の低いファンドへの投資人気が顕著に表れている。さらに、リスクの高い銘柄も上位にランクインしており『ポイントを使うので、リスクを取りにいける』というマインドが働いているのでは」と推察。また、米国株式の投資信託が人気な点については、全世界株式についても内訳の銘柄を見ると米国株式の銘柄が多数を占めているため、米国株への投資人気が裏付けられたとしている。

結果から、貯まったポイントを現金として使用するのではなく、更なる投資の原資として使用したいという意向が強いことが見て取れ、同社は「ポイント投資は資産運用の期待に応えた」と手ごたえを得た。一方、ポイント投資のランクインによりランク外となったが、日本赤十字社への寄付(ウクライナの人道危機救援金)も継続的に行われており、ポイントを寄付する人が一定数いることも分かった。

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