北区のマンション売却・査定はいくらになる?間取り、築年数から売却相場を検証

東京都の北部に位置する北区は、桜の名所である「飛鳥山公園」や荒川の水辺空間など緑豊かな自然が点在する特別区です。「東京都の人口(推計)」によると2022年11月1日時点の人口は355,638人となっており、東京23区では10番目の多さになっています。田端駅や赤羽駅、王子駅などの拠点も多く、区内ほぼ全域が最寄り駅から徒歩10分以内となっているなど交通アクセスの良さも特徴です。

交通アクセスの良さが注目され、地価の上昇傾向も見られます。このような特徴を持つ北区では、どのような中古マンションの傾向があるのでしょうか。今回のコラムでは「三井のリハウス」が公開している間取りや築年数、価格の傾向、購入検討者の数などデータをもとに検証していきます。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井グループの不動産会社「三井不動産リアルティ」が行っている不動産コンサルティング事業の名称です。全国に店舗を展開しており、大手不動産会社ならではのネットワークを強みに不動産仲介事業に特化したサービスを提供しています。豊富な取引実績は数字にも表れており、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No.1(※新聞報道などをもとに同社調べ)となっています。

主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。不動産売却に関しては、不動産売買のプロによる査定を依頼することができます。売却するかどうかの判断は査定後に決められるため、「まずは価格を知りたい」「売却するか活用するか悩んでいる」という方でも利用しやすい不動産査定サービスとなっています。

目次

  1. 北区で販売されている中古マンションの平均価格
  2. 北区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴
  3. 北区で販売されている中古マンションの築年数における特徴
  4. 北区のマンションの購入を検討している人数
  5. まとめ

1 北区で販売されている中古マンションの平均価格

三井のリハウスでは、自社で取り扱っている物件の売出情報について、東京23区別に売り出し中物件数と平均価格などのデータを提供しています。そのデータをもとに、下記の表では東京23区における中古マンションについて、平均価格(2022年12月15日時点)の上位5番目までと北区をランキング形式で表しています。

東京23区における中古マンションの平均価格

順位 平均価格
1位 港区 1億5,157万円
2位 千代田区 1億3,300万円
3位 渋谷区 1億1,007万円
4位 中央区 9,621万円
5位 品川区 8,915万円
18位 北区 4,792万円

北区で販売されている中古マンションの平均価格は4,792万円となっており、東京23区内では18番目に位置しています。

また、平均価格の変動についても区別に比較しましょう。下記の表は、2022年11月15日からの価格の変動について、大きい順から5番目までと北区をまとめたものです。

2022年11月15日~12月15日の間でマンション価格の変動が大きいエリア

順位 価格変動幅
1位 新宿区 901万円
2位 千代田区 208万円
3位 中央区 188万円
4位 渋谷区 162万円
5位 墨田区 157万円
8位 北区 71万円

北区で販売されている中古マンションの平均価格は、2022年11月15日時点から71万円の上昇となっています。東京23区のうち8番目の上昇額となっており、比較的上位に位置しています。

次に、各区で販売されている物件数について検証していきます。下記の表は、東京23区で販売されているマンションの数を区別に表したものです。上位5番目までの区と北区で、物件数を比較することができます。

東京23区で販売されているマンションの数

順位 物件数
1位 港区 449件
2位 世田谷区 336件
3位 新宿区 333件
4位 渋谷区 318件
5位 江東区 264件
14位 北区 122件

北区で販売されている中古マンションの数は122件で、131件だった2022年11月15日時点に比べて9件減っています。物件数が減っているのは東京23区のうち12区あり、そのうち9件は4番目の減少数です。

また、物件数が減って、平均価格が上昇していることから、平均価格よりも低い価格の物件が成約し、減っていることも推測できます。

2 北区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴

この項目では、間取りについて分析していきましょう。北区で販売されている中古マンション122件を、間取り別に物件数をカウントしたのが下記の表です。

間取り別の売出物件数

間取り 物件数 割合
ワンルーム 2件 1.6%
1LDK 27件 22.1%
2LDK 46件 37.7%
3LDK 42件 34.4%
4LDK 5件 0.4%

北区で販売されている中古マンションで、最も多い間取りは2LDKの46件(37.7%)です。大きな差がない2番目は42件の3LDKとなっており、両方合わせると88件(72.1%)となります。一方、単身者向けとなるワンルームは全体の1.6%(2件)となっています。

より詳しく分析するために、下記の表では価格帯と間取りの組み合わせについて上位の5番目までをまとめています。確認しましょう。

マンションの価格帯と間取りの組み合わせ

順位 間取り×価格帯 物件数
1位 2LDK×5,000万円超〜6,000万円 16件
2位 1LDK×3,000万円超〜4,000万円 12件
2位 2LDK×3,000万円超〜4,000万円 12件
2位 3LDK×5,000万円超〜6,000万円 12件
5位 2LDK×4,000万円超〜5,000万円 10件
5位 3LDK×4,000万円超〜5,000万円 10件

北区で販売されているマンションの平均価格は4,792万円ですが、最も多い間取りと価格帯の組み合わせは、平均価格の価格帯よりもやや高い「2LDK×5,000万円超〜6,000万円」の16件となっています。上位6番目までが「3,000万円超〜6,000万円」の価格帯に収まっているのも北区の特徴と言えます。

なお、価格帯の低いマンションについては、2,000万円以下の価格帯ではワンルームマンションが2件、1LDKが1件、2LDKが1件、「2,000万円超〜3,000万円」の価格帯では1LDKが5件、2LDKが1件、3LDKが1件となっています。3,000万円以下の物件は合計で12件あり、全体の9.8%を占めています。

一方、1億円以上の物件は0件で、高額物件とされる中古マンションは販売されていない状況です。

3 北区で販売されている中古マンションの築年数における特徴

次は、築年数の特徴についての検証です。北区で販売されている中古マンション122件を築年数別に分けて、件数とその割合を表したのが下記の表です。

築年数別の中古マンション販売物件数

築年数 物件数 割合
築15年〜 82件 67.2%
築10年〜築14年 11件 9.0%
築8年〜築9年 4件 3.3%
築6年〜築7年 6件 4.9%
築4年〜築5年 9件 7.4%
築2年〜築3年 5件 4.1%
築1年〜築2年未満 2件 1.6%
新築または築1年未満 3件 2.5%

北区で販売されている中古マンションのうち、築15年以上の物件が占める割合は67.2%です。このように築15年以上の売り出し中物件が60%台となっているのは、東京23区内では少ない方です。実際、築3年未満の物件が10件(8.2%)で、築10年未満に範囲を広げると29件となり、約4分の1の23.8%を占めることになります。これらにより北区では、比較的新しい中古マンションが売りに出されていることがわかります。

築年数の傾向をより詳しく分析するために、築年数と価格帯の組み合わせについても確認しましょう。下記の表は、販売されている物件数の上位5番目までをまとめたものです。

中古マンションの築年数と販売価格

順位 築年数×価格帯 物件数
1位 築15年〜×3,000万円超〜4,000万円 23件
2位 築15年〜×5,000万円超〜6,000万円 21件
3位 築15年〜×4,000万円超〜5,000万円 20件
4位 築15年〜×2,000万円超〜3,000万円 8件
5位 築15年〜×6,000万円超〜7,000万円 5件

北区で販売されている中古マンションにおける築年数と価格帯の組み合わせで最も多いのは、平均価格よりも低い価格帯となる「築15年〜×3,000万円超〜4,000万円」の23件です。占める割合は18.9%となっています。

「築15年〜×3,000万円超〜6,000万円」の物件が64件あり、販売されている中古マンションの半分以上を占めているのも特徴です。

4 北区のマンションの購入を検討している人数

三井のリハウスでは、各区においてマンションの購入を検討されている方の人数を希望価格別に表示しています。マンションを売却する際に、購入を検討されている方がどれくらいいるのか分かると、価格設定などに役立てることができるので確認しましょう。

下記の表は、東京23区の購入検討者数の上位5番目までと北区を表したものです。

エリア別のマンション購入検討者数

順位 購入検討者数
1位 世田谷区 3,836人
2位 港区 3,794人
3位 渋谷区 3,304人
4位 江東区 2,935人
5位 杉並区 2,701人
19位 北区 834人

北区のマンション購入を検討されている方の数は、2022年11月15日時点の836人よりも2人減って、834人となっています。販売している物件数は東京23区内で14位、購入検討者数は19位です。

より詳しく分析するために、希望価格帯別の購入検討者数も確認しましょう。

価格帯別のマンション購入検討者数

順位 価格帯 購入検討者数 割合
1位 4,000万円超〜5,000万円 174人 20.9%
2位 3,000万円超〜4,000万円 166人 19.9%
3位 5,000万円超〜6,000万円 147人 17.6%
4位 6,000万円超〜7,000万円 111人 13.3%
5位 2,000万円超〜3,000万円 78人 9.4%

最も多い価格帯は平均価格帯と同じ「4,000万円超〜5,000万円」の174人で、全体の20.9%を占めています。2番目に多いのが「3,000万円超〜4,000万円」、3番目に多いのが「5,000万円超〜6,000万円」といったように、販売されている平均価格に近い価格で購入を検討されている方が多いのも北区の特徴と言えます。

また、3,000万円以下の中古マンションの購入を検討されている方が132人おり、全体の15.8%を占めています。一方、販売中の物件はありませんが、1億円超〜の物件を検討されている方は17人(2.0%)となっています。

まとめ

三井のリハウスの2022年12月15日時点のデータから、東京都北区で販売されている中古マンションに関する傾向を解説しました。まとめると下記のようになります。

  • 販売されている中古マンションの平均価格は東京23区内で18位
  • 平均価格は2022年11月15日の時点から71万円の上昇
  • 販売されている中古マンションの件数は東京23区内で14位
  • 販売されているマンションのうち最も多い間取りは2LDK(37.7%)
  • 最も多く販売されている間取りと価格帯の組み合わせは2LDKの「5,000万円超〜6,000万円」
  • 最も多く販売されている築年数の区分は「築15年〜」(67.2%)だが東京23区では少ない方
  • 築10年未満の物件は29件(23.8%)が販売されている
  • 最も多く販売されている築年数と価格帯の組み合わせは築15年以上の「3,000万円超〜4,000万円」
  • 北区内のマンション購入を検討している人は東京23区内で834人(19位)
  • 購入検討者のうち、1億円以上の物件を求めているのは17人(2.0%)

東京都北区の中古マンション市場は、2022年11月15日時点に比べて平均価格が71万円上昇しています。特徴的なのは、築後15年以上の物件の割合が少ない、築後10年未満の物件の割合が多いといった傾向があることです。北区でのマンション売却を検討されている方は、このような北区の特徴を把握した不動産会社への依頼が望ましいと考えられます。

なお、三井のリハウスにおける東京都北区の取引実績(2012年12月〜2022年11月)は、マンションが1,102件、一戸建て・土地が971件で合計が2,073件となっています。より詳細な情報や売却戦略については、三井のリハウスの無料査定を受けることで、査定価格や査定の根拠を知ることができます。売却に迷っている方でも利用することができるため、「まずは価格を知りたい」という方でも、実際に査定を受けることも検討されてみると良いでしょう。

※東京の不動産市場は流動性が高く、売出情報のデータも日々変動があります。本記事でご紹介した内容については、三井のリハウスが提供している、2022年12月15日時点のデータであることをご理解の上、参考にしてください。

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Source: 仮想通貨の最新情報BTCN | ビットコインニュース
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